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作者が思いついたエロ話を羅列して自分を慰めるブログです。下品な妄想と低俗な文章に股間で共感して頂けたら幸いです。

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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会~友母姦戦記~」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

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大輪動会-プログラム#28-


「(しまった!)」

と比嘉は思ったが、もう後の祭り。

「(バレた!)」

心をざわつかせる前原。

 名を呼ばれ、無表情で振り返る佳彦。

 そして、有紀は……

「ヒ……イ……ギイ……ギャアアァァァー……ッ!」

断末魔にも似た絶叫が、夜の校舎にこだました。

「え?」

「何?」

誰にとっても想像以上の叫び。皆々驚いて有紀を見、そうして、その視線の先を追う。そこに佇むのは、果たして悪魔の子か。

「誰?」

「そう言えば、こんな奴いたっけ?」

気味の悪い感情に包まれる男達。それをよそに、有紀がこれまでになく暴れ出す。

「お、おい、押さえろ」

周りにいた少年らが雲散霧消し、代わって大人達が組みかかる。

「ギャアッ、イヤッ、ヤッ!」

なりふり構わぬ態で逃げようとする有紀。ひどい狼狽え様である。これには、さすがの前原も呆気にとられた。

「(こんなになるとは……)」

 それは、想像以上の反応だった。凌辱の場を見られることは確かに悲劇ではあるが、平生の応対はむしろ淡々とした印象であっただけに、我が子に接してこれ程の動揺があるとは思いがけなかった。やはり、母性がなさせる嘆きなのであろうか。

「ヤッ、イヤッ、離せ、離せぇっ!」

いまやはっきりと拒絶の意思を示しながら、有紀はその場から逃れようとする。視線は出来るだけ逸らす、もはや禍々しいと言うべき、己の血を分けた遺伝子から。そこに、愛とか配慮は無いと断言して良い。では、有るのは何か。

「なんだ?」

面食らった様子で、小林が周囲を、就中比嘉の顔を見る。比嘉は答えなかった。己の迂闊を悔いて、これ以上の罪を重ねまいと自重していた。

 だが、有紀の狼狽を見、その眼前にいる少年の年恰好を見れば、誰の目にも容易い推理ゲームである。程なく、彼は身近な若輩を捕まえて問うた。

「おい、あれ……息子か……?」

面と向かって問われた克弘、仲間に助けを求めたい所だが、誰も目を合わせてくれない。進退窮まって、とうとう彼は白状せざるを得なくなった。きまり悪そうに浅く頷く。

「感動のご対面ってやつ……?」

慶介がボソリと呟いた、言葉面とは裏腹に、真に迫った声音で。だが、その控えめな感情も一瞬のこと、たちまち仲間らと色めきたった。

「マジか、おい!」

「最悪じゃん。ヒくわ~」

口々に言い合うのは、やはり事態を面白がる風潮だ。

「違う! 違うの!」

乱れ髪の端を口に張り付けながら、有紀が絶叫する。周囲に対しては親子関係の否定、且つ息子に対しては現状の否定、その両方の意味を含む“違う”だった。今度は血走った眼をギョロリと佳彦に向けている。その目には、半ば憎しみが溢れていた。

 有紀にとって、平生から佳彦は疎ましい存在だった。長じるに従って、その傾向は顕著になったと言っていい。小さい内はまだ気にする程でもなかった。しかし、中 学生ともなり、男の子から男性へと成長する様は、ある種不気味にも思え、己の理解が及ばなくなるようで不安だった。その点、同じ女である下の子二人はまだ感覚的に理解出来たものだ。

 もっとも、子 供らに対する愛情というものは、そもそもが希薄な人であった。お腹を痛めて産んだ子に対して、一体にそんな薄情な母親があるものかと疑問を呈する向きもあるだろうが、どこまでも自己愛の強い彼女にとって、子 供はペットと同格、しかも自分が構いたい時だけいればいいといった類のそれであって、その意味では装飾品と変わりないのである。

 三人も産んでおいて、傍から見れば理解に苦しむ所だが、その点も彼女の中で何ら矛盾はない。元々が政略結婚で、義務的に設けた子である。結果的に三人は多いが、産めと言われれば産んだだけのこと。そこに自らの意思はなく、ある意味、家畜のようなものだと自嘲したこともある。計画と無計画の狭間で誕生した産物、それらをただひたすら冷めた目で見つめる。それが彼女という生き物だったのである。

「おい、お前大丈夫か」

小林が佳彦の肩を叩いて尋ねる。その口辺には不穏な笑みがこびりついていた。

 佳彦は何も答えず、何も語らぬ目でしばし母と見つめ合う。その間、僅か十秒。有紀の方がまた視線を外すまで続いた。

「もう、いいでしょ……」

それまでと一転、一気に沈み込んだ口調で、有紀が呟いた。あまりに小さいその声は、押さえつけている男らにすら届かなかった。完膚なきまでに打ちのめされた彼女の脳天に、絶望の二文字が衝撃的に圧し掛かる。これまでと比較にならない真の絶望。彼女は、自分が最後まですがっていたものの正体を、今ははっきりと自覚することが出来た。それは、いずれ戻るつもりだった華々しい日常である。それへの執着が、その象徴的存在である登場人物との対面によって、脆くも崩れさったのだ。彼女はもう、以前の平穏に帰る道を、完全に失ったのである。

「オオアオォァ……」

低い唸りを吐いて、脱力していく。脇の男達が、すんでのところでそれを支えた。

 一方、普段の親子を知る者達には、軽いインタビューが行われていた。それによって、祥吾と雅也は佳彦の同級生、俊之と克弘は上級生であることが自白させられた。

「なるほど。それじゃ、知ってて犯してたわけだ、友達の前で、その母ちゃんを」

「そりゃなんと言うか……すごいな、最近の子は……」

 矢板と鎌先が顔を見合わせる。彼らとて、こんな場合は初めてだ。どんな反応をしたものか判断つかない。ただ、佳彦を助けようなどという意見は思いつかなかった。

 忸怩たる思いは、比嘉と前原。こんなことになる前になんとか出来なかったのかと、今更考える。だが相変わらず、何かしようとは今もって動かない。

 恵太と優斗は佳彦の下級生であったが、有紀との交流はほとんどなく、事前にその種の背徳感は持たなかった。今真相を知って驚いている。そして二人とも、もしも自分の母親だったら、という考えがチラリと閃くのを必死にかき消した。気持ちの悪い話だと思った。

「で、どうなんよ、ダチのママとヤんのは。興奮した?」

浩樹が興味津々で克弘の顔を覗き込む。克弘は苦笑いして誤魔化す。実際そういう感情はあったが、急に暴かれるのは恥ずかしい。

「ヤベえな、ガチで。同級生の母親マワすとか。しかも、息子にそれ見せるとか」

竜二は熱っぽく言った。彼には感動する要素があったようだ。

 他方、慶介は、今や時の人となった佳彦に、あっけらかんと呼びかけた。

「あんま落ち込むなよ。マワされたんだよ、お前のママ。けどもう、ヤられちゃったもんは仕方ねえじゃんよ」

「そうだそうだ。兄ちゃん、いいこと言うね」

小林が引き取って言う。

「ママはね、輪姦されたの。分かる? ここにいる奴全員、いや、もっと沢山の男とオマンコしてたの。今日の朝からずうっと、チンポ入れられっぱなしよ」

そうすると、それまで笑いをこらえていた沼尻や服部も、便乗してからかい始めた。

「セックスしてたんだよ、セックス。おじさん達と今朝からずっとね。セックス、習ったろ、学校で? 子供作ってたんだよ、おじさん達とママが」

「ボクは弟と妹、どっちが欲しい?」

「気持ちよかったぜ、お前の母ちゃん。なあ、良かったろ?」

再び口を開いた小林が、傍らにいる俊之に問うた。すると、俊之もとうとう悪ふざけに一歩踏み出した。

「き、気持ちよかったぜ、金光のおばさん」

大胆不敵にも、直接息子へ母親レイ プを告白したものだ。これを聞き、浩樹が彼の頭を軽くはたく。

「バーカ、さっきまで童貞だった癖によ」

と、そう言ってから思いついて、佳彦に向き直って言う。

「こいつら、お前の母ちゃんで童貞卒業したんだぜ。ていうか、今日だけで何人の筆おろししたんだろうな、このおばちゃん」

別に誰に訊くでもなく、また誰も応えるでもなく、ただ佳彦の母が性交の初体験を一日に何人も済ませてやったとの事実を伝えられたらよかった。ちなみに、真相は小中 学生九人である。

「まあ、こうやってさ――」

まとめるように、服部が語る。

「君のお母さんとみんなで仲良しして、みんな仲良くなったわけだよ」

それを聞くと、鎌先が妙に感動して、

「その言い方いいねえ。“仲良しして”っていいね」

と、しみじみと頷いた。

 その時、ふと慶介が気づいて佳彦に言った。

「あれ、お前……起ってんじゃね?」

「え? え? マジかマジか」

竜二が友人の指摘に色めき立つ。一同の視線が、少年のジャージズボンの前に自然と集まった。そこは確かにこんもりとして……

「お前も――」

そう慶介が言いかけた時だった。幾人かが耳をそばだてる。廊下に微かな足音が。

「ああ、お客さん来なすったな」

服部が思い出してつぶやいた。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼教室D
有紀、前原、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、服部、袋田、藪塚、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻
▼打ち上げ会場
花村、島田、鈴木、金光
▼帰宅
高橋、豊、聡、翼、清美、瑞穂


ひとみの内緒話







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タグ : 寝取り寝取られ



大輪動会-プログラム#27-


 *

 たった一度の逡巡が取り返しのつかない結果を招くことがある。今の佳彦がそうだ。もっと敏感に気配を感じられていたはずなのに、ついに逃げるきっかけを失ってしまった。結果論ではあるが、上の階から来た一団が角を曲がって現れた時、出来ればその寸前に、兎にも角にも逃げ出しておけばよかったのである。それを邪魔したのは、あるいは好奇心だったのかもしれない。

「金光……」

廊下を歩いてきた一団のうち、先頭集団にいた者達が程なくして彼の存在に気付いた。教室から漏れる明かりに右半身を照らされていたのは紛れもなく佳彦であり、対する彼の目に映ったのは、友人の祥吾、雅也、克弘、俊之であった。思いがけぬ出会いに互いにギョッとし、気まずい空気が流れる。それを破ったのは、後から来た大人達だった。

「おい、何固まってんだ。さっさと入れよ」

小林はそう言って群衆を分け進むと、一切の躊躇なく教室の扉を開けた。中では、ちょうど前原が精も根も尽きた処だった。

「(クソ……)」

虚脱感に包まれて、すっかり戦意を喪失している。挿し込んだ“クソ”の穴が、いまだ海綿体をチューチューと吸引して離さない。そこから全ての精が吸い取られるようだ。低俗な欲望を果たせられて、彼の名誉はズタボロ。屈辱にまみれきっては、嘆く声も出ない。そのまましばらくは塞ぎ込んでしまう所だったが、しかし、それは許されなかった。

 彼が、まるでビンからコルク栓を抜くように、きつく締まった有紀の尻穴から男根を抜き出したちょうどその時だったのだ、教室の入り口が開き、小林らが入ってきたのは。ハッとして、とっさに目を走らせる。

「(居る!)」

ガヤガヤと入ってくる男達に紛れて、要注意人物はそこに居た。あれ程懸念していたのに、よりにもよって室内に入ってきた。前原は、また考えねばならなかった。まずはとっさに自身の身じまいをする。だが、次に庇うべき方はもはや手遅れだった。

 丸出しの尻と、その狭間でブクブク白い泡を吹く穴。それが母のものであり、どうやら我が家の弁護士がその肛門に今までペニスを挿していたらしいことに、佳彦は既に気づいていた。ただ、その行為の意味までは知らない。自慰も射精もしたことがない彼だ。ただ猥褻な行いであろうとはさすがに予想し、犯された母の尻を呆然と見ていた。

 そんな佳彦や前原をよそに、先に居た方と後から来た方、大人達はこれまでの経緯を説明し合っている。その話し合いの中で、先に帰らねばならない年若い子達に、取り急ぎ有紀を使わせてやることが決まった。

「あんまり時間ないからな。さくっと済ませろよ」

そう促されて、少年らが顔を見合わせる。前の部屋に居た時、確かに彼らは性欲に逸っていた。しかし今は、状況が状況だ。何しろ、“使う”べき女体が血を分けた息子が居合わせているのである。日頃から面識のある四名はさすがに躊躇した。そこで彼らは、とりあえず後輩に先を譲ることにした。恵太と優斗が素直に進み出る。二人は佳彦を知らない。

 まずは恵太。素早く体操服のズボンを降ろすと、ピーンと元気な陰茎を露出した。今日は二発もやったし、散々ほかの者らのやり方も見てきたから手慣れたものだ。彼の背丈に合わせて、種付け相手が窓から引き剥がされ、そのまま壁沿いに下降して四つん這いとなる。これなら十分に届く。恵太は丸々と肥えた肉尻に手を突くと、その谷間へ向かって腰を突き出した。

「どっち入れた? ああ、マンコか」

沼尻が傍から話しかける。

「ケツも使えるんだぜ」

それを聞いて思いついた鎌先が、順番待ちの者達に呼びかけた。

「そうだ、ちんたらヤッてもしょうがないから、一遍にヤんなよ」

すると、優斗以外の四名が、またもや顔を見合わせる。そして、チラリと佳彦の顔色を窺う。佳彦は、普段の横柄な態度にも似ず、やはりまだ呆然と前を見つめていた。現実を認識しているのかどうかも、傍目には分からない。そこには、怒りも悲しみも見えなかった。

 佳彦は見た。ただただ見ていた。素っ裸の母親が、その半分程の身長の、その上華奢な体型の男 児に後ろからペニスを挿されている。彼は知ろうまいが、そいつは自分よりも年下なのだ。そんな奴が、自分の母親に子 供を産ませようとしているのだ。それも初めてではなく、今日だけで既に二回も子種を注いでいるのである。

 優斗が進み出る。彼は前に回り込んで口淫を強いた。本日二度目の口淫である。まだ毛も生えていない股間に、大人の大きな頭がかぶさる。その頭に軽く手を添えて、優斗はうっとりとした表情を浮かべた。

 その顔を、やはり佳彦は見ていた。後輩が母にペニスをしゃぶらせて、気持ちよさそうにしている。意味は分からない。このもはや子作りですらない行為が、ひたすら一方的な性欲発散であるとは想像だにしない。なぜ母は、小便の道具を舐めているのか。後ろからはそれを割れ目に入れられ、前後挟み撃ち。二人から同時に排泄具を挿入される母。排尿器官を相手にするのは、さしずめ便器である。“使われる”とはこういうことなのか。母は便器なのか。

「おいおい、口かあ。口もいいけどよ、折角だから、二穴挿しヤッてくれよ」

優斗を見て、鎌先が言う。言ってから、彼はまた思いついて、今度は指図を始めた。すなわち、複数姦の段取りを知らないのだろうと思って、それを教え始めたのである。

「いいか、イイ女ってのはな、共有するもんだ。――おい、こっち来い」

煽られて、戸惑っていた者らも遂に動く。この期に及んで、ヤらないと言う方が勇気が要った。それに、ヤりたくないと言えば、嘘になるのだ。

「お前ら小柄だからな……よしっ! 一気にヤッてみるか」

鎌先のテキパキとした指導の下、適材適所の配置が行われる。すなわち、優斗は一旦引き剥がされ、恵太の所へ、空いた口へ俊之と克弘、最後の穴に祥吾と雅也である。

「オーオー、すげえな」

「いや、さすがに無理だろ」

見物人が物珍しそうに囃す。慶介、浩樹、竜二にとっては見たこともない試みだ。

「マジか、マジで二本入るか」

床に寝かされた最年少組、両の陰茎を擦り合わせ、まるで一本のようにする。それへ、有紀が和式便器よろしく跨って膣入れ。その背を前屈みにし、露わになった後ろの空洞へ、これまた二本を一本にした二年生組が、そして前方口の二名も同様だ。三穴に二名ずつ挿すというのが鎌先の案である。

「もうちょっと……よし、頑張れ」

小兵だからとはいえ窮屈には違いなく、とりわけアナルへの二本挿しは困難である。かなり体を捻らねばならなかった。すっかり共同作業になって、観衆も熱を帯びる。まさに運動会、就中組体操である。それだものだから、完成に至った時は、一種の達成感を共有することになった。

「よしっ! 六人乗り完成!」

「スゲー!」

軽い拍手すら起きて、当事者を讃える。

「このババア、今六本もチンポ入ってんのかよ」

「幸せだな、オバサン。一度に六人から犯してもらえて」

勃起型に頬を膨らませる当の本人、間抜け面に虚ろな目である。

「六本同時にヌけるなんて、偉いねえ、奥さん。肉便器の鑑だね」

「これで、回転も速くなるな。すっかり輪姦専用になった。良かったね、奥さん」

 “回転が速く”それを象徴するかのように、早くも果てていたのは恵太だ。誰にも言えなかったが、組体操で試行錯誤している途中でもう漏らしていた。唯一気づいていたのは、一つ女穴をシェアしている同居人。密着する裏筋に友の脈動を感じ、チラッと隙間から表情を見たものだ。そんな彼も、友人に遅れること数秒の後に、射精。前後して、二人の子種汁が一人の年増女の産道に注入された。

 続いては、アナルペア。打ち上げ花火よろしく連発は続く。最初、佳彦のことが気になっていた二人。だが、共同作業の難しさは彼らの気を紛らわせてくれた。遂には行為に没頭するようになり、雅也などは、

「ケツの穴って、こんなに広がるもんだな」

と、つぶやいた程だ。件の穴、称賛の通り、二本の勃起男根を見事に同時丸しゃぶりし、ちゃんと本来あるべき性欲処理の務めを果たした。もう排泄ではなく、男性を悦楽に導く為の遊具であると自覚している彼女の肛門だ。腸内を二発の精液浣腸が逆流する。

 彼らに対し、少し時間の掛かったのが口を担当する上級生組だ。刺激がやや弱いこと、そして体勢が楽なことから、二人は佳彦への意識が比較的薄まらなかった。しかし、それがかえって功を奏した部分もある。

 俊之は、チラッ、チラッと佳彦の顔を盗み見、そして、股間にあるその母親の顔と見比べ、

「(金光、見てるか。お前の母ちゃんにオレ今チンポしゃぶらせてんだぜ。息子の前なのに、母ちゃんチンポ放さねえよ。お前の母ちゃん、フェラうめえ)」

などと、ひねくれた思考をすれば、相方の克弘も、

「(オレ、金光の前で、金光のおばさんにチンチン舐めさせてんだな。スゲーな、この人、子 供の目の前で六本も同時にチンチン入れられてるよ)」

と、一人劣情を高揚させていた。結果、彼らもまた難なく用を済ますことが出来た。俊之は口内に、克弘は勢い余って顔面に。

 ピュッピュ、ピュッピュと、女体のそこかしこで起こる射精。膣、膣、肛門、肛門、口、顔。まさに精液便所な有紀だ。それを見守るは彼女の息子佳彦。頭の中は飽和状態で、どう考えていいか分からない。だから、見ることしか出来ない。一体どうするのが正解なのだろう。怒るべきか、泣くべきか、止めなくてはいけないのではないか。一体、友達に母を使われた場合の正しい反応とはなんなのだろう。

 思えば、祥吾と雅也は何度も我が家に来ているし、当然母親とも面識がある。その際自分は気づかなかったが、二人は何か特別な感情を抱いていたのだろうか。

「(お母さんのお尻の穴に友達がオチンチンを入れている……)」

 俊之と克弘だって母とは顔なじみのはずで、それにいずれの者とも自分は今日の昼間しゃべっている。その時はやはり何も感じなかったが。

「(お母さんが友達のオチンチンを口にくわえている…)」

 佳彦はぼんやりとムカデ競争の時、母が何か囁いていたことを思い出した。あれがなんだったのか結局分からずじまいだが、ひょっとすると、今見ている光景と関係があるのかもしれない。そして、その後運動場で裸にされたことも。

 裸。母は裸。おそらく、あれからずっと裸のまま。そうして、よってたかって体のあちこちにチンチンを入れられ、みんなに“使われて”いる。そうだ、と、周りを見渡せば、母以外は皆男。ということは、今見ているようなことを、ほかの男達もしたのか。母はこういうことをする人なのか。チンチンと過ごす母。自分の知らない姿……

 彼の中で様々な思いが渦を巻く。そこには怒りも悲しみもまだない。が、一つ感情があるとすれば、それは嫉妬に似たものだった。

 これとは別方面に頭を抱えていたのは前原だ。彼の思考はほとんど停止していた。

「(終わりだ。どうしようもない。かわいそうに、あの子はもう立ち直れないだろう)」

 ただせめてもの救いは、有紀の方がまだ息子を認識していないらしい点だ。これだけは守りたい。

「(いや、それも無理か)」

自嘲気味に彼は口角を歪めた。彼に出来ることと言えば、精々両者の間に立って、視界を遮ること位だ。そんな誤魔化しがいつまでも通用するものではないだろう。どうやら親子関係に気付いているのは自分だけらしいから、それを悟られぬようにする位は出来るかもしれないが……

「(それも彼女次第……か……)」

諦めが先に立つと、自暴自棄になり、やはり優先すべきは自身の逃走であると、彼はそれのみ考えるようになった。

「もう学校に残ってるのは我々だけ?」

窓の外に目を凝らしながら、ふと矢板が袋田に聞く。すると、沼尻が代わりに答えた。

「いや、そういえば、もう一人居たんじゃないかな。女の先生みたいなの」

「じゃあ、早めに切り上げて、移動した方がいいね」

 そんな会話が交わされた時、ガラリと扉が開いた。服部、そして比嘉だった。服部は陽気に、今しがた外で見た婦人連中との経緯を語りだす。有紀と前原の性交を窓越しに目撃したあの件だ。だが、その話は、比嘉のただならぬ驚きようによって中断させられることとなる。

「か、金光君……!」

 その叫びに釣られて、ゆらりと有紀が首を巡らせた。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼教室D
有紀、前原、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、服部、袋田、藪塚、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻
▼打ち上げ会場
花村、島田、鈴木、金光
▼帰宅
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大輪動会-プログラム#26-


 *

「家からか?」

電話を終えた優斗に羽根沢が尋ねた。少し萎縮した様子で、少年が頷く。日が暮れても帰宅しない我が子を心配して、その母親が連絡をよこしたのだ。

 優斗は恵太のもとに寄った。この同級生もまた、手元のアプリケーションで親に返事をしているところだった。

「“金光君ちにいます”って言ってやりゃいいじゃんか」

小林が手近な者にそうアドバイスすると、克弘が同意も反対もしないで愛想笑いを返した。金光と距離を置く方針の家庭は多く、彼の家もその一つだ。金光の家にいるなんて言えば、むしろすぐ帰ってくるように言われるだろう。その点は、友人の俊之も同じだった。

 それに反して、金光家の名が有効な者もいる。雅也と祥吾だ。雅也の家は仕事上の繋がりから金光を無下には出来ないし、母子家庭の祥吾の家は、遅くまで留守である。何より、この二人は日頃から佳彦と交流があることを知られているから、不自然さがない。

「お子ちゃまは、そろそろ帰れってこった」

森岳がそう投げやりに呟くと、それをもう少しやんわりと袋田が言いかえた。

「あんまり遅いと怪しまれるからね。無理しないで、帰る人は帰った方がいいよ」

帰ると自ら言い出しにくかろうと気を回したものである。実際、この場で最年少の恵太や優斗はきっかけを自分でつかめない性質だった。もっとも、だからと言って、早く帰りたかったわけではない。

「んん? まだヌき足りないか? ヌき足りないんだろう」

ニヤニヤとして森岳が少年らの顔を覗き込む。すると、見られた方ははにかんで俯いた。図星なのである。

「それにしても、あいつらどこまで行ったんだろう」

腕組みして、小林が訝しがる。

「帰る前に、もう一発位な、ヤッてけたらいいのに」

それは彼なりの思いやりだった。聞いた少年らの顔がパアッと期待に輝く。

 *

 前原は教室の窓側の方、すなわち廊下と逆の方へと移り、低 学年用の小さな椅子に座っていた。その股間には有紀が顔をうずめている。

「分かった。逃げないから離せ」

先程そう言って、覚悟を決めたことを伝えると、続いて、座らせろ、と言い、椅子を求めて移動したのだった。そうして、わざわざ窓近くの席を選って腰掛けたのである。それもこれも、全て廊下から遠ざかる為だった。

「ヘッ、露出狂かよ」

竜二が口の中でつぶやくのを耳ざとく聞いて、浩樹が小突く。慶介も含め、不良三人衆の誰も前原の申し出に逆らわなかった。彼らの目論見にとっても、色々と好都合だったのである。

 電気を灯したせいで外は闇に沈み、窓には部屋が映っている。向こう側は見えず、ただ室内の光景だけ。そこには、諦めと蔑みの色を浮かべた、幽鬼のような白い頬があった。

「(お前の為だろうが)」

前原は、視線を眼下からも窓からも逸らして思った。ついさっき、女が自分をかつての愛人と認めたことを知った。思考は緩慢ではあるが、失われたわけではなく、彼我の岸を行ったり来たりするらしい。気づいた刹那、彼女の目にたちまち侮蔑の情が浮かんだのを、前原は見逃さなかった。

「(お前の為だろうが、クソッ)」

入り口の方を見やる。誰も気づかないが、隙間の漆黒に、微かに、ほんの微かにきらめく光がある。光は一定せず、ごく僅かではあるがまたたいていた。

 あそこからなら見えない、と前原は踏んでいる。己の顔を見られたことは仕方がない。が、肝心の母の顔は、そして彼女がしていることは見せるわけにいかないのだ。妙なもので、卑怯を自認する彼でありながら、越えてはいけない一線にはこだわりがあった。

 ところが、庇おうとしている相手には彼の気苦労が一切通じていない。彼女ときたら、実際にはこちらを見上げる位置にありながら、気持ちは完全にこちらを見下しに掛かっていた。真実を教えてやれたなら、どんなに楽だろうかと思う、お前と、お前の子供の破滅を回避する為なのだと。

「(それにしてもこいつ……)」

前原は、考えまいと努めながらも感じずにはいられなかった。翳りゆく肉棒が、口唇の摩擦で膨らみを増していく。唾液の中に、別の粘り気が加わってゆく。つい今朝も同じことをされたものだ、まだ愛人だったあの頃、愛をもって。

 無論、今、それが復活したとは思わない。が、行為自体は実にまめまめしく、まさしく奉仕活動にほかならなかった。先程誰かが言った通り、急速に慣れ、あるいは技術を仕込まれた結果だろうか。一体今日どれだけの本数をしゃぶらされたのか。ふとそんな考えが頭をよぎって、前原はそれを振り払った。

 だが、考えまいとすればする程、悪循環に陥るものだ。前原は最初、有紀に口淫させると聞いた時、ひょっとしたら噛み千切られるのではないかと危惧した。それが、思いのほか素直に始まったのは、一つに周囲からの脅迫もあるだろう。が、どうもそれだけではないのではないかと、彼は別な仮説を思いつきだした。

「(こいつ……)」

意思に反して猛り出す彼自身。有紀の奉仕は勢いを増し、睾丸を揉みしだき、竿を手で摩擦するまでになった。

「おいおい、やっぱりカレシさんにするサービスは違うね」

「妬けるねえ」

さすがに彼女の積極性を見逃せず、口々に面白がる男達。

「ヘッヘッ、元気になってきたじゃん、おっさん」

浩樹が揶揄する。

「(そうか)」

焦りながら、前原は半ば確信した。衆人環視の中、口先に反して勃起してしまうということ。その辱め、すなわち我が自尊心を傷つけることこそ、彼女の出来るささやかな復讐にほかならないのではないかと。

「(くだらない)」

自分の思い付きと、仮に本当にそうだったとしての彼女のやり口、そして何より、どうにもならない己が体の反応に対して、彼は落胆と焦燥を禁じ得なかった。そうこうする内にも、男根は今朝の如く種付け準備に着々だ。

「ク……ソ……」

もういい、とばかり身をかがめて逃げ、相手の肩を押し戻す。だが、彼の抵抗はすぐさま周りの監視者に止められた。

「なんだよ、イきそうなのか」

「(そうじゃない)」

なんの強がりか、前原は悔しそうに奥歯を噛む。なんのことはない、有紀のみか、自分もおもちゃにされているのだ。所詮は彼らの慰み者に過ぎないわけで。

「なんだかんだで勃起しちゃって。おっさんってさ、М? 見られて興奮するタイプ?」

自分を笑う声がグルグルと頭上を回る。その重みに耐えかねて、ふいに彼は窓の方へ首を傾けた。

「ヒッ!」

途端に悲鳴を漏らす。視線の先に映る目が、ちょうどこちらを見ていたのだ。青白い顔を傾け、唇をモゴモゴさせて。

 慌てて視界を前方に移す。すると、まるで追いかけてきたかのように、そこにもまた同じ目があった。

「あっ!」

背筋の凍る思いがした。その目はもはや何も語らず、蔑みも怒りも宿さずに、ただただこちらを見返していた。

「(なんなんだよ)」

前原の中で急速に苛立ちが募ってきた。自分の罪を棚に上げて、相手にそれを転嫁する。それは自尊心防衛の反動であり、且つはまた目下の恐れや恥じらいを払拭したい衝動からだった。

 その内心を見透かしているのかいないのか、とにかく有紀の口淫は一層の猛威を揮う。今や隈なく濡れそぼった肉茎と玉袋。そこからダラダラと滴り落ちる粘汁。鼻孔を広げ、呆けたように狂いしゃぶるは、果たして演技か本心か。その手で隆々と育て上げられたる筋棒は、ピクピクとはしたなく小躍りして衆人の関心を誘った。

 内一人が、助け舟を出すようにしたり顔で言う。

「そろそろ入れさせてやんなよ」

その指令で、痴女風の裸体がゆらりと立ち上がらされた。それを見て、前原が今更ながらにハッとする。そうだ、裸だったと。チラリと扉を窺うも、この煌々と照らされた中では、そこからバッチリ見えていることは明白だ。

「チッ……」

誰にも悟られぬ位小さく舌打ちして、彼自身は自分の露出部が見えぬように上手く体を返しながら、そうして相手のこともさりげなく裏向けた。すなわち、窓に向かって有紀を立たせ、自分がその後ろから重なるという体位だ。これなら、部屋の入口側からは、ほぼ自分の後ろ姿しか見えないだろう。経験少なな“彼”には、ちょっと意味の分からない行為だろうと読んだのである。

 しかし、周囲は当然、そんな配慮を知らない。

「ヘー」

クスクス笑いながら慶介がつぶやく。要は、自分から窓外へ見せつける位置に立ったと見えたのだ。ほかの者もそういう目で見ている。

 黒い画面には、彼らのその細めた目が数々映っているはずだ。だが、前原にはその一々を確認する覚悟が無かった。そればかりか、己やこれから性交する女の顔すら見ることが出来なかった。ひょっとしたら、犯されながら、その犯す男の顔をまんじりともせずに彼女は見ているかもしれない。それは彼の精神にとって耐えられないことだった。

「クソ……」

だが、苛立たしさは続いている。これこそがもはやよすがだった。誰かに責任を押し付けて他動化しないと、正当化出来ないのである。

 前原は怒りに身を任せるつもりで、突先を肉びらにあてがった。と、その時、浩樹が思いもよらない口出しをした。

「ああ、そうだ。その前にさ、カノジョさんがあんなに頑張ってくれたんだから、お返ししてやりなよ」

「え……?」

急な話に、思わず毒気の抜かれた返事をする前原。だが、その一瞬後には、みるみる顔色が青ざめていった。それはすなわち、クンニリングスをしろとの命令だった。

「ガッハ、天才かよ、お前」

竜二が手を打って喜ぶ。すぐさま彼は友の援護に回って、前原の両肩を思い切り押さえつけ、彼を跪かせた。

「やめ、やめろ……、おい!」

恥も外聞もなく取り乱す前原。その眼前には、開ききった黒い穴ぼこが二つ迫る。

「ヒィッ! やめ……っ!」

皆まで言わせてもらえなかった。絶叫の後、彼の口と鼻は、丸々肥えた尻の狭間にめり込んでいた。後頭部を掴まれ、そのままグリグリと揺すぶられる。そして、一定時間それを続けられた後、解放された。

「オゴッ! ゴッ、ゴホッ!」

苦しげにむせ返り、前原は浅く速く息を吐く。すぐさま第二の突撃。拒絶も何も聞き入れられない。それからは何度も何度も、突っ込んでは離れ、息継ぎしては潜り、尻に向かってキツツキ運動だ。

「何嫌がってんだよ、恋人だろ?」

濡れた前髪を張り付かせ、鼻柱からトロロを垂らす間抜け面を、竜二がせせら笑った。

「グアァ……オ、オゲエェー……!」

キツツキは答えず、ただ吐き気を催すのみ。実際に吐くものが出なかったことは不幸中の幸いだった。

「舐めたことないの? いつもクンニしないわけ?」

浩樹にそう問われても返す言葉はない。普段ならば、やるのだ。エチケットだと思って、義務的にやっている。但し、陰唇に対してのみ。だが、今は……

 彼の気持ちを代弁するかのように、沼尻が言った。

「まあ、俺だったら嫌だわな。ケツの穴舐めるなんて、よくやるぜ」

シモで繋がるのは平気な癖に、口でするのは不潔だというのが彼の不浄基準である。大方の意見も共通していた。

 ただ鎌先だけは、

「いやあ、アナル舐めも中々乙なもんですよ。特にベッピンさんのおケツはね」

と、独自の見解で一線を画した。

 しかし、そんな彼でも今それをあえてやりはしない。汚らわしいというよりも、ほかの者の前でやることに、喫緊の必要性を見出せないからだ。何しろ、さんざっぱら色んな男達の子種汁を連射注入された雌穴に顔を近づけるというのは、この場の流れとして些か弱者に対する仕打ちを想起させたのである。

 実際、前原の顔面はグショグショに濡れていた。もう誰のものかも分からない、ただ自分のものでないことだけは確かな汁にまみれている。その上を、いつしか溢れ出した涙が、スーッと伝った。

 パックリ開いた肛門に鼻先が深々と挿し込まれる。鼻で息をしないようにしているから、臭いは分からない。鎌先によれば、臭くないはずだとのことだが、真実はどうか。いずれにせよ、この屈辱的拷問に、前原の心は完膚なきまでに打ちのめされた。

「ゴッ、オッ、オーッ、オーッ!」

肩を怒らせて息を吐くその口周りには、有紀の恥毛がそよいでいる。ぶつかった瞬間、柔らかい肉とその表面のザラザラした感触が肌に触れるが、その際に張り付いたものだ。嗅覚はシャットアウトしても、触感はそうもいかない。

 何より彼が恐れたのは、穴の奥から生温かい風が吹き出すように感じられたことである。縦に並ぶ内、上の穴から吹き出す温風といえば限定的だ。それを顔面に浴びるなど、正気の沙汰ではないと思った。一方で、下の出口からも風が来るようである。だとすれば、それは体温の熱気であろう。彼としては、上の方からのものも、それと同じだと、とにかくどうしても不潔なものでないと、願うしかなかった。

 そういう境涯にあるものだから、

「そろそろ入れるか」

と言われた時は、つい最前の怒りを忘れて、ほっとしさえしたものだ。だが、ここでも最後の一悶着があった。当然に下方の入り口を目指す彼に、

「折角だから、ケツマンコ使いなよ」

と、浩樹が促したのである。前原は戸惑った。まだ不浄の念が強かった。しかし、拒めばまたしゃがまされるだろうことを示されれば、もはや選択肢はほかになかった。

「う……ぐ……」

彼のプライドが汚れてゆく、洞穴に潜り、その壁に擦れて。ただオスである機能だけを活かされ、交尾の時期も相手も選ばせてもらえず、いや子作りさえ許されないで、産道の裏の道を掘らされる。そは如何なる役目の坑夫や。有為な精子はただ排泄に消えるのみ。

 もっとも、本当に人格を否定されているのは、その坑夫に腸掘削される、女鉱山にほかならずは言うまでもない。

 *

「ちょ、ちょっと、あれ見て! あれ、何?」

目の利く一人が素っ頓狂にわめく。三人の主婦、用事を終えてようやく帰らんと校門近くまで来ていた折のこと、何気なく振り返ったものである。

「え? 何よ」

仲間の突然な騒ぎようにギョッとして、同じ方向を見る。すぐには分からなかった。すると、もう一人が先に異変に気付いた。

「あっ!」

その後はもう走り出していた。ただ、ある程度まで来ると速度を落として忍び足になる。その頃にはもう全員が理解していた。

「嘘でしょ……」

絶句して、口元を手で覆い隠す。校舎一階のある部屋で、裸の女が窓に両手をついて、その豊満な胸を揺らしている。見紛うはずもない。

「か、金光さん……」

震える声で一人が口にした。露骨に言うも憚られる事実ながら、それはもう歴然とし過ぎており。

 こういう場合、とっさにどうして良いか分からない。あまりに突飛な事件に遭遇し、平和な彼女らは対処しかねた。

 するとそこへ、どうしてか服部がひょっこり現れた。

「や、なんですか、あれは」

 実はカメラを構えて窓下に潜んでいたなんて露程も疑わない善女達。内一名は、服部の職業も知っていたので、半ば安心してすがり付いた。

「ど、どうしましょう」

「いや、信じられないですね」

驚愕し、やがて眉を顰め、次第に怒り出す風の服部。か弱い女らとは別の感じで震え出してみせた。

 そこへ、まるで図ったように合流したのが比嘉だ。但しこれは全くの偶然。ちょうど自分の任務を終えた所、騒ぎを感じて駆け付けたものである。

 増えたギャラリーの前でもなお、淫らなシーンは止まらない。彼らの位置からは、有紀と、その背後にいる前原だけが、灯りの中で辛うじて見えていた。

「あれは……金光さんとこの弁護士の……」

本日二度目の観測者となった比嘉。動揺した会話の中で、自然と口を滑らせる。

「え、じゃあ、不倫……?」

これまた口を滑らせて、主婦が申し訳なさそうに口元を隠した。しかし、この頃にはもう、不謹慎な好奇心が頭をもたげだしている。ほかの同志もだ。

「エー、だって、さっき……ねえ?」

これはもう完全にゴシップ好きが恰好のネタにありついた様子である。彼女はそのまま思わせぶりに視線を配って、先に出くわした廊下の一件を話題に出しそうにした。

 が、生憎その機会は遮られた。

「学校で何をやっとるんだ!」

怒り心頭に発した態の服部が、注意すると言って校舎へ向かいだしたのである。

 慌ててそちらを追いかけつつ、比嘉が振り返って言った。

「あ、お母さん達は、もう帰って下さいね」

それを聞くと、服部も踵を返して同調した。

「そうそう、お気をつけてね。危険なことに巻き込まれちゃあいけませんから。後は任せて下さい」

「はあ……」

やや後ろ髪引かれる思いはありながらも、“危険”というワードに何やら重みを感じ、主婦連の猟奇の芽はここで摘み取られた。

「ああ、それから――」

比嘉が付け加える。

「このことは出来るだけ」

唇の前で指を立ててみせる。

「ハーイ」

言われた方はわざとらしく首をすくめ、少しいたずらっぽく小声になって返事した。そうして比嘉に守られ、校門の手前まで戻る。そこで男組と女組は分かれた。

 帰路、興奮冷めやらぬ女達は、当然とばかり口さがなく噂し合った。

「でもさ、あんなことの後で、よく出来るよね。汚くない?」

「ねえ、思うんだけど、あれもプレイとかだったんじゃない?」

「うわ……キモ……ヤバい、わたし吐きそう……」

「え、大丈夫?」

火の付いた彼女らを一体誰が止められようか。果たして、これ程の事件に遭って、しかも仲間があって、慎ましく自制する方が稀有である。

「見て、これ」

「あ、え、嘘、いつの間に撮ってたの?」


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼教室D
有紀、前原、慶介、浩樹、竜二、鎌先、沼尻
▼教室A
俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、袋田、藪塚、矢板、小林、羽根沢、森岳
▼運動場
服部、比嘉
▼廊下(教室D外)
佳彦
▼打ち上げ会場
花村、島田、鈴木、金光
▼帰宅
高橋、豊、聡、翼、清美、瑞穂


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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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