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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(3) 20:02

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時二分


「スキありっ!」

唐突に鋭い声が響く。見れば、翔太が肇のタオルをはぎ取っていた。

「あっ!」

慌てて立ち上がり、翔太を追おうとする肇。

すると、翔太の弟が、そんな彼を指さして言った。

「あっ、肇兄ちゃんのおちんちん、ピーンてなってる」

その一言で、全員が肇の股間を見た。確かに、彼の陰茎は勃起していた。瞬間的に、浴場に静寂が訪れる。

「うっ……、しゅ、修次(しゅうじ)の……、だって、……なってるぞ!」

やけくそ紛れに肇は相手を指さした。だが生憎と、背の小さい修次の股間は湯に隠れて見えない。

それに代わって言葉を挟んだのは翔太である。

「ぼくもなってるよ」

彼は素朴な調子でつぶやいた。

ふと、三人は倫子の方を向く。

(え?)

倫子は戸惑わざるを得なかった。

(ここでなぜわたしを見る)

そもそも、一体なぜ勃起しているのか、自分の体を見て勃起したのか、彼女には確信が持てなかった。

肇の陰茎を見た時、彼女は驚いてしまった。ぱっと見て、ぱっと目を逸らしたが、紛れもなく大人の男性生殖器と遜色ないと思しきその姿は、今もしっかりと目に焼き付いている。

彼の顔を見れば、またもや真っ赤である。それにつられ、倫子の頬も赤く染まった。体もぽっと火照るようだった。それは決して、湯の中にいるためばかりではなかった。

彼の幼い横顔と、ほっそりと引き締まった筋肉が、急に特別なものとして眼前にちらつきだす。

(だめだ、だめだ)

彼女は思った。せっかく童心に帰っていたのに、ここで妙な気分になったり、ぎくしゃくとした空気にしてはいけないと。彼ら三人も、そういう不穏な空気を敏感に察知して、倫子を見たものであろうと。

「あら、ほんと。お兄ちゃん、おちんちんピーンて立ってるねえ」

彼女は思い切って大胆に振る舞うことに決めた。

「修次君もかな?」

「うん、僕もなってる」

修次は、自分の股間をいじりながら答えた。

「ほんとぉ? おばちゃんに見せてごらん」

倫子は、わざとおどけて修次に近寄っていった。さっきまでの遊戯の続きをやろうという体である。

「ほおら、逃げないと、おばちゃん、おちんちん触っちゃうぞ!」

この一言の効果はてき面だった。ワーッと言いながら、逃げ出す修次。続いて翔太も追われて逃げ出す。実際触られてどうとか、なぜ触られるのかなどと彼らは考えない。

倫子は、肇はどうしようかと一瞬躊躇したが、彼女の立場としてこの流れで狙わないわけにはいかなかった。

「ほら、肇君も触られちゃうぞ!」

彼女は肇をも標的にして迫る。

迫られて、肇はちょっと逃げてみせた。しかし、明らかに本気で焦って逃げようとはしない。

(え、ちょっと、逃げてよ)

倫子の方が焦った。あっという間に間を詰めてしまう。間の悪いことに、残りの二人は遠く端っこの方に逃げていて、わざわざそっちに進路を変えるのは不自然であった。

(よおし、そっちがそうくるなら……)

彼の態度は倫子の負けん気に火をつけた。もうこうなれば、いっそもっと大胆に踏み込んで、彼を困らせてやろう、そう決意した倫子は、とうとうつかまえた、いきり立つ彼のペニスを。

(うわ……固っ……)

つかんだ後、ちょっとびっくりした。正直な所、少年のそれに多少の好奇心がないではなかったのだが、実際の感触は余りにも生々しく卑猥なものだったので驚いたのだ。

肇の顔を見上げてみる。彼は、顔を赤らめながらも、真面目な表情をしていた。それを見た倫子は悟った、彼が自分にわざとペニスを触らせたがっていたこと、さらには、自分の裸で勃起したらしいことまでも。

(この子ったら。……フーン、そういうこと)

倫子は少しの興奮を感じながら、しかし、相手の反応が余りに初々しいために動揺まではすることなく、余裕をもって不敵な笑みを浮かべた。ちょっといじめてやろうかとも思った。

が、その企みは、翔太の言葉で断たれた。

「あっ、肇兄ちゃん捕まった!」

翔太と修次は、自分たちも捕まることを恐れながら、遠巻きに少しずつ近づいてきていた。

すると、唐突に肇が言う。

「よ、よおし、お返しだ!」

遊びに夢中な風を装いながら、しかし彼がとった行動は、何とも欲望に忠実で大胆なものだった。


<つづく>



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53

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