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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

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大輪動会-プログラム#17-

 *

 大会委員会のテントからは、さっきから雷のようなイビキが鳴り響いている。町議金光だ。パイプ椅子を並べ、今やそこへ横になって本格的に眠り込んでいた。他の役員らは皆出払ってしまっている。

 ただ一人同じテントに居るのは長男の佳彦。本当は自分の町内に席があるのだが、そこへは帰らずに父の傍に居た。と言っても、父に懐いているからではない。ここが人目に付かずちょうど良いからだ。

 彼は今、先程携帯ゲーム機で撮影した母の、公衆の面前で丸裸にひん剥かれたあられもない姿を凝視していた。もう何度も再生している。そうして、太ももを擦り合わせ、もじもじとパイプ椅子の上で身悶えていた。

 佳彦はまだ自慰を知らない。同い年の子の中には既に経験している者もいる。それどころか、性交を経験した者さえいる。同級生はおろか、ずっと年下の者まで。それも今日、彼の母親を相手にだ。上級生・下級生含め実に九人もの男子が、本日彼女で子作りの初体験を済ませていた。

 そんなこととは露知らず、息子はただやり場のない感情にひたすら悶々としていた。皆に子種汁を散々注ぎ入れられた、母の裸体を見つめながら。

 大会はいよいよ佳境。今はリレーの真っ最中である。騎馬戦でのアクシデントもなかったかのように、俊足を自負する者達がしのぎを削り、それを応援するヤケクソのような掛け声が大盛況だ。

 傾いた日差しが校庭に植わる木々の影を長く伸ばしていた。

 *

「ゴッ、オオゥ……ッ!」

まるで図ったかのように沼尻と矢板の射精が決まり、有紀は前後から流れ込んでくる熱さに体内を焼かれて目を回した。

 体育館では、こちらもこちらでリレーの真っ最中。但し、これは一人の女を連続で侵犯する輪姦リレーだ。参加者の年齢・体格、さらにはフィニッシュに至る時間も様々であるから、さしずめスウェーデンリレーと言ったところか。朝から続くこの団体競技は、この期に及んでなおゴールとはならないでいた。

 沼尻の跡に藪塚、矢板の跡に袋田が間髪入れず取って代わる。有紀はその身の脂肪をブルブル震わせながら剛直の突撃に耐えていた。

「ウ~ン、いいっすね。いいっすわ、やっぱ、このエロ乳熟女。口マンコも上手いわあ」

藪塚はそう相方に呼びかけつつ、嬉々として人の口の中で男根をこする。対して、膣交尾に入った袋田は、期せずして同じ職場同士で一つの女体をシェアすることになり、顔には出さぬまでも若干気まずさを感じていた。この点、部下は何ら感じないらしい。

 大体藪塚はついさっき終わったばかりである。それが順番を急遽繰り上げて現在のポジションに着いたものだ。というのも、彼があまりにも露骨にヤりたがり、その懇願の仕方が周囲の笑いを誘う程であったので、まだ新入りで発射回数が他より少ないことも考慮され、譲ってもらったのである。

「う~む……」

この場でまだ唯一合体をしていない鎌先が、腕組みして呻った。彼の悩みは、男根の本数に対して“穴”が少なすぎることであった。

「これじゃあ時間が掛かり過ぎるなあ」

 藪塚の順番交代なぞ、このシステムの効率の悪さを象徴していた。周りを見れば、ずっと年少の者達が局部を充実させながら黙って見守っている。彼らが割って入るのは難しいのだろう。

 もし鎌先がこの年少者位の年齢だったら、別の案など思いつきはしなかったかもしれない。だが彼は、“前例”を知っていた。そして、職掌柄そちら方面の技術に長けてもいた。

「これまだ続くよね? ちょっと取ってくる」

彼は早口でそう矢板に言い残すと、足早に会場を出て行った。

「んん? なんだい、あの人。ヤりもしないでさ。あの人と言い、服部さんと言い、色々と忙しいねえ」

小林が出口の方を見やりながらつぶやく。

「……ウ、ウゥ……ブ……フゴ……ポ……」

有紀は二本の男根を前後にくわえながら、その目を白黒させていた。が、ここで限界を感じているようでは、まだまだ男の性欲を侮っているというものである。

 *

「まったく、今日は非番なんだから勘弁してほしいもんですね」

そう愚痴りながら、服部は部屋に入った。

「やあ、服部さん、悪いね、呼びつけて」

待ち構えていた島田が労わる。そして、前原の方へ向き直ると、

「――彼が、さっき話した、警察の方」

と、簡潔に紹介した。

 前原は軽く会釈したが、その面持ちには不信が露わに出ている。その原因を解消するべく、島田は服部に促した。服部、不承不承懐から警察手帳を取り出して見せる。

「まったく……」

あくまで機嫌のすぐれない彼である。職務時間外にあまり身分を明らかにしたくないのだ。

「それで? 大体の所は聞きましたけど、あなた、わいせつ事件を起こしたんだって?」

高圧的な質問を受け、前原はややたじろぎながらも、強気で言い返した。

「いいえ! 事件には関わっていません。この人達が言い掛かりをつけているんです」

 彼にとって、突然現れたジャージ姿の警察官には反感しかなかったが、公権力が出てきたとなれば無下にはできない。そこで、法律の全くの素人共を相手にするよりはマシだろうと思うことにした。

 もっとも、その前向きな姿勢も、気に食わない人間がいる。

「言い掛かりってねえ。あなた、学校で不埒なことをしていたって言ったばかりじゃないですか!」

比嘉がすぐに口を挟む。彼がここまで噛み付くのには、その根底に嫉妬があるからだ。保護者と担任として接しつつ、不本意ながらも女として有紀を見てきた彼。そいつと前原が宜しくやっていたことに、我知らず腹立たしさを覚えているのだ。

「まあまあ」

と、島田が諌める。彼が止めなければ、服部が止める所だった。実の所、服部にしても話が逸れるのはやりづらかった。

 前原は比嘉の勢いに押されつつも話を他所へ向ける。

「そんなことより、彼女は大丈夫なんですか?」

以前のような引っ掛け問題はごめんだとばかりの攻めに出る。

「そうそう、さっきはまたゴチャゴチャしていたみたいだけど」

島田もそれに乗っかる。

「ああ、普段通りでしたよ。いや、さっきはびっくりしましたけどね、服脱げちゃうんだから。というか、よく競技に出ているもんだと思いますよ、この人の件が本当だったら」

服部はそう話し、前原を顎でしゃくった。話はまた逆戻りだ。

「だから、違うって――」

前原が否定に掛かると、また比嘉が噛み付こうとする。これでは堂々巡りになってしまう。そう危惧したものか、服部が提案した。

「あの、ちょっといいですか。議論してもらちが明かないので、とりあえず個別に話をさせてもらっていいですか。本来なら交番でということになるんですけど、その前にお話を、ね?」

 これによって、服部、前原以外の者は部屋から出ることになった。一応簡易の取り調べという訳である。本職の言い分に、誰もが納得するほかなかった。

 二人きりになった部屋で、服部はまず、被疑者に氏名と職業を申告させた。続いて、校内での性交、集団ごう姦の目撃、ムカデ競争中の猥褻事件と、順番に事実を列挙する。メモは取らない。とりあえずの確認であるという。

「集団ごう姦というのは、実際見たんですか?」

「え、ええ……」

「確かなんですね?」

「はい……そう思います」

前原の返答はどうも歯切れが悪かった。

「体育館の裏ですよね? その端から目撃したと聞いていますが。確かに見えたんですか?」

見えたし、間違いがあろうはずもない。確かに愛人は集団で犯されていた。何より、教室に乗り込んできた男達に連れ去られる音声を、自分は聞いていたのだ。が、となると……

「まあ、この点は後で先生にも確かめてみましょう」

服部は淡々と話を進めた。

「あなたはどうして体育館の裏なんて行ったんです? それに、そもそも愛人がそういう事件に巻き込まれるまで何をしていたんです?」

「(来た)」

前原の弱みはそこである。どうしても愛人を見捨てた経緯に言及しなければならないのだ。彼は、不良らに絡まれたこと、そこで気絶していたこと、起きたら誰も居なかったことを端的に話した。そして、体育館裏へ行ったのは、依頼人である金光に見つからぬように、人目に付かない方を通り抜けようとしたからだと、体面を捨ててそこは正直に答えた。

「フーン……」

服部は見下したように前原を見つめた。被疑者の説明には怪しい所が多過ぎた。そこには彼の自己保身欲が大いに見え隠れしていた。

「なるほどねえ。つまり、愛人が連れ去られたくだりから集団ごう姦を見つけるくだり、そしてそのあなたと先生が出会うくだり、このあたりのあやふやさが、あなたが一連の件の首謀者という説に結びつくと、彼らはそう言うわけだ」

服部はそう述べると、何か口を挟もうとする前原を制し、なお続けた。

「しかし、見ず知らずの余所者がそんな大それた扇動を急になしうるとは、常識的に考えられませんなあ」

「そ、そうでしょう? そうでしょう!」

前原は驚いた。そして、我が意を得たりとばかり喜んだ。予想外に冷静で的確な判断をされ、目の前の警官がにわかに頼もしく見えだしたものだ。

 しかし、その評価はまだ確定するに早かったようだ。

「まあねえ、そういう趣味の人もいるからねえ。寝取られ趣味っていうかなんていうか。あるいは、あの奥さんも含めて愉しんでいたとか……」

「い、いやいや、そうじゃなくて……」

名推理から一転、冗談とも本気ともつかない言葉に、前原はブンブンと首を横に振る。だが話はダラダラと核心を逸れた方へ転がっていった。

「大体あの奥さん、今日だってあんな派手ななりをして。わたしはね、いつかこんな目に遭うんじゃないかって思ってたんですよ。ほら、あの人、嫌われもんでしょ?」

「そ、そうなんですか?」

「おや、知らないですか、依頼人なのに。あそこの家はね、色々と有名なんですよ。まあ、悪名というかね」

「はあ……」

まるで世間話のような流れに困惑しながら、前原は相手の出方を窺った。

「……まあ、あの家の立場から言って、揉め事にはしたくないだろうし。事件だってねえ、そもそもあったのかどうか」

「あ、え? ええ……?」

前原は益々戸惑った。

「(ごう姦がなかった? それは通らないだろう。しかし、確かに議員だしな。揉み消すか。じゃあ、有紀は泣き寝入りか……?)」

彼はどこまでも自己愛主義者である。もし彼に正義があれば、有紀に真相を証言させることで己の潔白は簡単に証明されるはずだった。だが、それは望めない。今でも彼の脳裏に思い出されるのは、ムカデ競争列に並んだ時の、彼女の暗い目だった。

「ムカデ競争中の件もねえ、ほんとにそういうことあったんだか。あなたもさすがに止めるでしょう。え? まさかヤッたわけじゃないんでしょ?」

「ヤッてませんよ!」

前原が反射的に叫ぶと、服部は笑った。

「ま、あなたもね、立場がある身だし、大ごとになっちゃ困るでしょ。正直わたしもね、この小さな町で事件は困るんですわ」

服部は、わざとヒソヒソ話をするような手振りで茶化すと、ペシンと膝を打った。これで話はひと段落、という風に。

「じゃ、そういうことで」

「は、はあ……?」

前原はとっさに訳が分からなかった。

「(これで、終わり……か?)」

あまりにも簡単に話が付いたもので、些か拍子抜けである。

「ああ、そうだ。一応手荷物だけ検査させてもらえます? 形式的なことなんで」

やる気のない警官だが、ここは仕事に徹する。服部は鞄を受け取ると、中の物を取り出し始めた。そこにあったノートパソコンを開き、パスワードを解除させる。他の担当案件の資料等、守秘義務に触れる物を入れていなかったのは、弁護士前原にとって幸いであった。

 前原はもう解放が間近と思って、我知らず口元が緩んでいたのだろう。それを目ざとく見つけて、服部が注意した。

「教室でヤッてた事は事実なんだから、それは反省して下さいよ」

彼はそうたしなめながら、気だるそうに首をグルリと回した。すると、その動きにつれて、さっき有紀に注いだ肉汁の残りが漏れ出て下着を濡らした。


〈つづく〉


world200*40

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