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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(111) 07:15

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前七時十五分


少女は駆けてきたままの勢いで、ドボンと湯の中に飛び込んだ。

「コラ!」

母親が叱りつける。

今までどこにいたものか、倫子が失念するのも無理からぬことではあった。すると、その理由が新たな脅威となって間もなく明らかとなる。

「走ったらダメだろ」

そう優しく諭しつつ後ろからやってくるのは、これなん少女の父、亀山であったのだ。娘は一時彼の元にいたものと見える。

亀山はこちらに来る途中で、すぐに倫子に気が付いた。本来、だからどうということはない。倫子一人を特別視する理由はない。が、少なくとも今の倫子には、理由があるものと確信する訳があるのだ……。

「あらやだ、混浴じゃない。恥ずかしいわ」

妙にテンション高く鶴巻の妻が言って、周囲から笑いを誘う。亀山も調子よくそれに乗っかって、彼は上手く輪に溶け込んだ。元々仲の良い一行なのである。

ただ、親しき仲にも礼儀は必要なわけで――

「あれ? そういえば倫子さん、タオルは?」

と、新木の妻が指摘すれば、たちまちその異常さが際立ってしまった。

「そうなの。お母さん、タオル忘れたとかって――」

娘も、信じられない、といった調子で同意を誘う。これに困らされたのは亀山だ。

「見ちゃダメよ」

そう言って、亀山の妻が彼の二の腕をつねる。他方、鶴巻の妻は、

「あら、いいのよ、ねえ? 倫子さん。なんだったら、わたしのも見る? こんなおばさんの体でよかったら」

と、おどけて見せた。この中で最年長の彼女。さすがに堂々とした切り盛りである。それとほぼ同い年の倫子、普段なら一緒になって亀山をからかうのだが、今日ばかりは軽く二の句を継ぐことができなかった。

亀山は視線を逸らしている。だが、隙をついて盗み見てやろうという気が、倫子の方にはひしひしと感じられた。見えていない湯の中、その下のタオルの、さらにその中まで彼女には易々と透視できるようだった。そこにわだかまっている肉棒の型を、彼女の肉壺は覚えこまされているのだ。

ああ、どうしてよりにもよって亀山が現れ、そして自分は裸なのだろうかと、倫子は大いに嘆いた。昨日の一件で、期せずして彼の本心を知ってしまった彼女だ。実のところ、昨晩のホステスが倫子だとは思ってもいない今朝の亀山であるが、その故に倫子の全裸姿は僥倖にほかならないのである。

「見てこの胸!」

興に乗った鶴巻の妻はまだ面白がって騒ぎ立てる。今日はいつもと違って倫子が乗ってこないので、ここぞとばかりに彼女をからかいだしたものだ。果ては、倫子の乳房の豊かさを、自らそれを持ち上げることで強調してみせる。

「や、やめてよぉ……!」

倫子は腕で胸を覆い隠して抵抗したが、雰囲気が壊れるのを恐れてあまり強くは拒めなかった。

その状況を前に、新木の妻が素朴につぶやく。

「ね、わたし前から思ってたの、ほんとおっきいなって。――わあ、すごぉい!」

口元を手で覆いながら、彼女は本当に感心しているようだった。

亀山はさすがに正視はできないものの、チラチラと窺いはしていた。彼にしてみれば憧れのオナペットの本物の乳房なわけだ。こんなチャンスは二度とないのである。

これに対し、もう何度も見て、しかもその都度揉みしだいてきた牛滝と湊山、さらにいつの間にか加わった宇川は、離れた所から堂々と見ていた。その視線に気づいた娘、

「もう、お母さんってば恥ずかしいから――」

と、半ば怒り気味に母及び大人達をたしなめる。亀山の妻もいい顔をしていなかった。その幼い娘は訳も分からずにゲラゲラ笑っている。

もし昨夜の出来事がなかったらどうだろうか。今の状況は常軌を逸しているだろうか。深い意味もなく、単なる戯れで済んだのではあるまいか。

だが事実は厳然として事実だ。これ以上けだもの達と同じ空間に純真な彼女らをとどまらせるわけにはいかない。亀山だって、時と場合によってはけだもの同然なのだ。しかし、そう考えてみて、倫子はたじろいだ。

(ああ、本当に……ごめんなさい……)

あっけらかんと笑っている少女、その父親と自分は過ちを犯してしまったことが強迫観念としてフラッシュバックする。その上、彼が邪まな思いを抱く男だと知ってしまったこと、それすらもなんだか申し訳ないように彼女は思った。

「肇も来ればいいのに」

親子が揃った様子を見て、新木の妻がつぶやく。

(ああっ、ごめんなさい……)

肇の名が、また倫子に切迫した悔恨を追加する。

「男の子は恥ずかしいのよ」

誰かがそう言う声も耳に入らなくなってくる。自然、会話からも遠ざかっていく。

肇は確かに一緒に風呂に入るのは恥ずかしいかもしれない。だが、昨日に限って言えば、倫子とは共に入ったのだ。そして――

(ごめんなさい……)

彼とだけではない。ここにいる奥さん連中の全ての伴侶と肉体関係を――

(ごめんなさい!)

皆が談笑するこの浴場内で、何度も何度も見知らぬ男達と一晩中――

「ごめんなさい!」

とうとう倫子は声に出して言った。驚いて振り向く人達。はっとした倫子は、すぐに体裁を取り繕った。

「……あ、わたし、もう上がるわ」

「あ、え? もう上がっちゃうの?」

引き留めたそうに娘が言う。それに、

「さ、先に入ってたから……」

と返し、倫子は有無を言わせず立ち上がった。無論、その姿をここぞとばかりに網膜に焼き付ける亀山。湯を滴らせて揺れる裸体をだ。倫子はしかしそれにもう構うこともなく、淵に向かった。

その後ろで声がする。

「のぼせちゃったのかしら」

「お母さん、ほんと何時から入ってたんだろ。ほとんど寝てないのかも」

「でもでも、なんだか確かにきれいになったんじゃない?」

「うん、やっぱり効果あるんですね、この温泉」

相変わらず話に花を咲かせる一行。倫子が脱衣所の戸にたどり着く頃には、すっかり別の話題に移っていた。だから、扉の内に消えた彼女が、横から出た太い腕に引っ張られた様子なんて、誰も気が付かなかった。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
(101)05:52~(110)07:07(111)07:15~(120)08:35

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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

タグ : 羞恥



コメント
読みました
今までとは違い覚醒した倫子さんエロいですね!なんか新鮮な感じで読めます!

続き期待してます!
[2013/04/08 19:32] URL | ぱんだ #- [ 編集 ]


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