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■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(102) 06:03

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時三分


「おお、もうそんな時間か」

吉野が尋ねると、

「もう六時回ってます」

と矢板が応じた。

「じゃあ、急がなくっちゃ」

松倉がやや焦り気味に腰を振り出す。それに対して渡瀬は、

「別に構へんがな。見られたら見られたで、逆に見せたったらええねん」

と悠長に構えている。

「イ、イヤッ」

倫子は抗う。すると渡瀬は、

「やかましいな」

と言って、また彼女の口を肉茎でふさいだ。

この先どうなるのか、なんて誰も分からない。上せた頭だ。徹夜明けの頭だ。あるいは、分かっているのにやめられないというべきだろうか。むしろ行き着くところまで行きたいと、そんな怠惰な情が支配している現場である。

「朝やて奥さん。僕ら、長いことセックスしたもんやねえ」

宇川が妙にハイになったテンションで明るく笑いながら言った。そうして、そのまま子種汁を吐き散らかそうとする。

――と、その時だった。矢板の予言は早くも現実となったのである。

「ヒィッ!」

倫子は目を見開き、息を飲んだ。一人の女と、彼女を集団で慰み者とする男達の輪。その秘められた儀式の場に、とうとう外からの風が吹き込んだ。

「あ~あ、見つかってもた」

宇川は大げさな声で投げやりに言った。諦めを含んだその声は、しかし緊迫感に欠けていた。彼の言葉と同時に、つららを引いた彼の肉棒が引き出される。と、ぽっかり空いた女の園が来場者に丸見えとなった。

倫子は硬直していた。しかし、見開いたその瞳には次第に濁った黒味が蘇り、それと同時に凍てついた心臓にも再び生温かさが戻っていった。なぜと言えば、そこに現れたのが、幸か不幸か全く未知の第三者ではなかったからである。

やって来た二人は入り口でしばし立ち尽くしていた。呆然とこの謎の状況を見ている。彼らとて渦中の女を知らないわけではない。昨晩は彼女の故に異様な昂りから寝付けなかったものだ。だから、一目見てそれが昨夜の女だと気付いた。

二人の男は卓球部の顧問と監督、宮浜と奥津だった。彼らは逡巡した。取るべき術として、逃げが易しかった。しかし、一瞬の逡巡の為に、それはすぐに手遅れと化した。

「うわ、エラいとこ見られてしもた」

「すんまへんなあ、占領して」

「混浴やさかい、みんなで仲良うしてるんですわ」

榊原、須賀谷、湊山が口々に話しかければ、

「びっくりしはりましたやろ」

「おの奥さんどスケベですねん」

「もう一晩中やってまんねんで」

と、吉野、渡瀬、牛滝も続けざまに畳み掛ける。極め付きは宇川の、

「どうでっか。お二人も折角やしご一緒に」

との一言だった。この誘いに、言動よりも先に男のサガで応えてしまったのが二人だ。逡巡、すなわち女への興味である。これにニヤリとして、宇川、

「ほらほら、どうぞどうぞ」

と、とろみのある液体を滴らせながら、二人を湯船の縁まで迎えに行く。ゲストらはちょっとまごついたが、次いで現れた牛滝の迎えもあり、また何よりやましい過去を抱える故に、引きずられんばかりに浴槽に入っていった。それでも、戦々恐々なのは言うまでもない。

そんな両名を、一同は下卑た柔和さで迎え入れた。

「びっくりしたでしょう」

矢板が問う。宮浜はそわそわした様子で肯いた。

「え、ええ……」

横目で女体の方を窺う。女の体の下にも男がいる。だが、それが肛門でつながっているとまでははっきり確認する余裕がない。奥津もそうだ。巻き込まれたこの状況で、一体どんな立場を取るべきなのかが問題なのである。

そんな彼らの一つ目の疑問を解消するべく、牛滝が言った。

「見てみなはれ。あれ、ケツの穴に入ってまんねん」

言われて、初めて二人は許された思いでそれを確認した。確かに今、松倉のペニスがアヌスに突き刺さっているのだ。

「もうズボズボですわ」

牛滝は豪快に笑ったが、二人は微かに引きつった笑みを浮かべるだけだった。何しろ、後ろめたいところのある彼らだ。そのことと、目の前の男らとがどう関連してくるのか、それによって今後の身の振り方、ひいては今後の人生が決まってくるのである。

「どうです、お二人さん。空いてますよ」

鎌先が前を指さしながら勧める。空いているのは女の前の穴だ。

「いや~……」

宮浜も奥津も作り笑いでお茶を濁した。

「遠慮せんでもよろしいで。ほれ、立派なもん持ったはるやんか」

横合いから湊山が気さくに誘う。だが相手の腰は重い。

そんな二人を尻目に、松倉が終わった。

「ふう~」

直立した棒が、衆人の環視下で尻穴から引きずり出される。目の当たりにすると、よくもこんな長いものがあの中に入っていたものだとの感慨を植え付けられる。じゃあもう一度試してみせようか、とばかりに、今度は矢板の直立棒がその穴の入り口に迫った。

「こっちの方は先に予約してましたんで」

そう断りつつ、彼は持ち上げた女尻を剛直の上に落としていく。宮浜・奥津、無言でこの一連の肛門輪姦を凝視していた。

「やりはったらええのに。僕なんか今さっき終わったとこですわ」

宇川が再度“前”の空席を勧める。と、ここで、鎌先がふと思いついて口を挟んだ。

「あ、ひょっとしたらお金の心配とかしてるんじゃないですか?」

それを聞き、中年男連中は一斉に手を振り首を振り否定した。

「ないない、お金なんか一切かからへん」

と牛滝と言えば、

「タダですよ、タダ。タダマンですよ」

と湯に帰ってきた松倉も猛烈にアピールする。

「はあ、タダですか」

奥津は遠慮深げに応じた。既にフリーライダーを経験済みの彼らのこととて、いかにも白々しくはある。とはいえ、そんなことは倫子と、ここにはいない袋田以外誰も知らない。

「そやそや、なんやったらこの奥さんの方が出してくれはるわ」

と言って、渡瀬が浪岡を振り返った。

「なあ、タクシー代かて奥さんが払てくれはったんやなあ、体で」

この言葉に、事情を知る一同はどっと沸いた。

「そうそう、だから心配いらないですよ。後から脅かされるとか、ぼったくられるとかないから」

女の背中越しに矢板が呼びかける。思えば、途中参加の男達にすれば、最初の突入こそ賭けなのではあった。それがそこを通過して現状の快楽獲得に至ったのである。浪岡も松倉も、それを思って新参の同士達を勇気づけた。

「折角のチャンスですよ」

「ここまで来たらヤッちゃいましょうよ」

他方、宇川は冗談を言って支援する。

「まあ確かに顔の怖い兄ちゃんはおるけどな。なあ、牛ちゃん」

「誰がやねん。誰がヤーさんやねん」

「そこまで言うてへんわ」

牛滝が応じて、二人の漫才にまた場が和んだ。ここへ来て半ば腰の浮きかかってきた新客らである。まだ色々と疑問はある。しかし、もはやなるようになれ、という気に二人はなってきていた。

ところが、ようやく行動に移ろうかという矢先、彼らを再びドキリとさせる話題が提出されたのである。

「そや、さっきまでなんか、仰山の子供らまでこの奥さんとオメコしとったんやで」

得意げに話す渡瀬。宮浜と奥津は思わず顔を見合わせた。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
(101)05:52~(110)07:07(111)07:15~(120)08:35

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