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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(74) 01:13

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時十三分


「ハアハア……」

両者はまるで二人だけの世界に没入したかのように甘い時を刻みだす。寸分の隙間もなく抱き合い、お互いから求め合って舌をからめる。射精の前後から、倫子の方も相手の背に腕を回すようになっていた。しっかりと抱きよせて固定し、相手の口を占拠する。まさに愛し合うセックスの体である。

精液を入れてしまわれれば、女体は自分ではなくその男の所有に帰するものだが、倫子もまた亀山によって手なずけられ、彼の命令に従いその種を孕まんとする勢いであった。それをさらに決定づけようとでもするように、彼の男根は一向に萎えない。膣の感覚では射精の有無を感知できない倫子でも、勃起は分かる。そこで彼女は、射精がいつまでも続くことを漠然と疑った。

すると、亀山がその実態を説明した。

「ねえ……もう一回していい?」

やや遠慮気味にではある。一度女を自分のものにして少しは落ち着いた様子だ。しかし、倫子への情熱の炎はいまだ冷めやらず、その驚異的な熱さは抜かずの二発を所望させたのであった。

ただ、こういう店には本来種々の制限があって、この店のように女性が回転して接客する場合にはなおさらシビアに判断されるものだ。もし今のような特殊なケースでなかったら、この願いは叶わなかった可能性もある。しかし、そこはやはり特別な今夜である。事情を知らない酔客にとっては、ただただ幸運であった。

新人風俗嬢は拒まない代わりに、濃厚な唾液の応酬によって答えた。業界の習いに則さない彼女にとって、これはただの性交に過ぎないのである。鎌先も何も言ってこなかった。彼女は軽くアシストすらように、自ら股間をすりよせていく。

対して、最初はさすがに及び腰だった亀山も、段々と最前の活況を取り戻していった。間もなく激しい腰振りを再現しだし、併せて持ち上げた乳房の先端を吸い上げていく。

「ンン、フ……ッ!」

倫子はその責めを受け、己が手の甲を口に当てながらのけぞった。思わず声が漏れる。愛を求められ、あまつさえ発情しきっていた肉体はあまりに脆かった。ことに乳首は敏感甚だしい。

その反応に気を良くして、亀山は一層責める。右・左、左・右と絶え間なく移動しては、母乳も吸い出さんとばかりに強く吸引する。その上吸われてたわんだ脂肪をその根本から両手で先端へと揉み搾っていく。

「ンッンッ、ンフ~ン……!」

かかる不埒な搾乳に、身も蓋もなくよがり鳴く豊乳熟母。暴れん坊の赤子の頭をきつく抱き寄せる。これは苛烈な求愛を耐え忍ぶためでもあったが、同時に更なる刺激を欲してのことでもあった。現に膝を揺り動かしては、自ら性交を助長している。貪欲なのである。

これに亀山も男気で応える。

「エロいよ、倫子。またいっぱい中出ししてやるからな」

実に驚くべき持続力によって連射を現実のものとする彼である。メス穴も受精の悦びに勇んで締め上げる。ところが、続いて発せられた彼の一言が、にわかにこの悦びに水を差した。

「旦那の横で思い切り孕ませてやるからな」

この時倫子はちょうどまたのけ反って宙空を見上げている最中だった。そこでこの言葉を聞いて、思わず彼女は左に視界を広げた。左側の席にいる者を見たのである。すると、たまたま相手もこちらを見ていた。

「アアァッ!」

たちまち彼女の口から断末魔の喘ぎがほとばしる。決して忘れていたわけではない、が、その存在が意識から遠のいていたのは事実だった。

「旦那よりオレの子供を産みたいんだろ?」

亀山は己の言葉に陶酔した様子で囁く。彼の中ではいまだ“リン”と“倫子”の同一視が続いているのである。すなわち、彼は倫子のみならず、恩人であるその夫をまで辱めんとするつもりなのだ。

「ンギ、イ、ヒ、イ、イ、イ……!」

倫子は歯を食いしばってこの凌辱に耐える。否、これは果たして凌辱なのか。女の体は、現に占拠されている男根の持ち物ではなかったか。折しもウィークポイントを亀頭で削られて、彼女は迷いだした。夫、それは我が子の父親であり、絶対的な存在のはずなのに。

「イッ、イッ、イィヒッ……!」

その腰は遠慮しない、迷いの中でも。ヴァギナは静止することなく仕事を続ける。ペニスを芯までしゃぶり尽くし、その精を自身に取り込もうとする考えだ。

熟妻は目まいを覚えながら打ち震えた。ゾクゾクする感じが背中から腹から同時に上ってくる。今は顔を右に向けて、その上念入りに目まで閉じていたが、さっき見た視線はその網膜から離れなかった。確かに目が合った、次の客と。忘れてはならない、次の客は決まっているのだ。

彼はまだ観ているのだろうか、そう思ってみても、発情した女体の欲するところは変わらない。厚かましくも素直に快楽に向けばく進していく。それでも保険はかけておきたい。

(あの人も気づいていない……気づいているわけない……!)

そう自分に言い聞かせて、少しでも安心を得ようとする。安心の中でこそ最高の快感が得られると思うから。ところが、それをあざ笑うかのように亀山が、

「見てるよ、旦那。倫子が中出しされるとこ」

と囁きかければ、途端に脳髄がしびれて不思議な満足感が降りてくるのだ。倫子は反動で亀山の背中をかき寄せた。膣門がぐっと閉まる。

(来る……来ちゃう……っ!)

暗闇の中でも肌に突き刺さる視線が分かる。マスク越しとはいえ見られているのだ、かつての部下に種付けされる淫乱妻のアクメ顔を。そうと分かっていながらあえて登り詰める性感は、もはや如何ともしがたい。

「ンッ! アフッ!」

倫子は節操を保てなかった。昇天――。同着で亀山の精液が膣房に広がる。その激しい脈動の中、彼女は亀山と接吻を交わした。たとえ社会上の配偶者が誰であろうと、動物本来としての夫は常にどういう者であるかを傍観者に知らしめるかのように。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46

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