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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(66・最終回)

「もっとこっちに来て」

いづ美にささやかれ、祐子は全身を責め貫かれたまま前進した。夢見心地の歩みだった。その歩みは、ちょうど緑川の頭部をまたぐような位置で止まった。

緑川は昇天後すっかり放心して、いまだ小刻みに痙攣したまま転がって、まるでただの肉塊のように無用の長物となっている。さっきの射精なしのエクスタシーというものは、余程の衝撃をもって彼を襲ったらしい。

しかし、誰も彼を心配することなく事態は推移していく。

風呂場に響く、ピチャピチャとかクチャクチャとかいった音は、全部祐子の体から発せられるものだ。

(イくっ……イくぅ……っ!)

祐子の頭の中は、もうそればっかりである。もはや一人では立っていられず、周りの人間の世話になりっぱなしだ。仕舞いには、緑川の頭に股間を乗せんばかりにまで腰砕けになってしまった。

そんな彼女に、いづ美がまた囁きかける。

「いいのよ祐子さん。ほら、出して」

彼女の指の動きに合わせて、ピチャピチャという音が跳ねる。やがて、ピチャピチャはバシャバシャに変わった。そして、

「ア、ア、アアァー……!」

汁の音にまぎれて、祐子は遠くに向かって咆哮していた。何かを諦めるような感覚、そして腰が軽くなっていく感覚が彼女を包む。

ピシャーッ! ピシャーッ! と、股間からは透明な液が連続して噴き出した。それがことごとく、緑川の頭から肩の辺りへと降り注いでいく。

そのことに気づいているのかいないのか、緑川はただ口をパクパクさせながら痙攣しているだけである。まだ祐子に謝っているつもりだろうか。

「あらあらあら、たくさん出るわねえ」

嬉しそうに笑いながら、いづ美が言った。彼女の右腕は、すっかり汁まみれになっていた。

やがて、その腕が離れれば、途端に祐子はその場に座り込んでしまう。黄本の腰も離れ、彼女は一遍に支えを失ったのだった。途中緑川の頭部にしたたかに股間をぶつけながら、彼女はペタリと床に尻をついた。

と、そこへ、この機を幸いと赤井が近寄ってくる。

「祐子さん、俺も出るわ」

彼は激しくしごきながら亀頭の先を祐子の鼻横に付けると、そのまま勢いのよい射精を彼女に見舞った。

すると、間髪入れないタイミングで、僕も、とばかりに白木も射精を始める。元来趣味の彼であるから、もちろんここも顔面に向けたものである。

さらには、背中の方から黄本が、頭をまたいで祐子の額に同じく精液を放出していく。期せずして、ここに三筋の精液が出そろうこととなったわけだ。

男たちは眼下に見下ろす祐子の顔へとそれぞれの蛇口を向け、一斉にエクスタシーに達する。もう何度も出しているため、さすがに濃い濁り汁が大量に出るわけではないが、それでも粘液にまみれた陰茎を、彼らは思い思いに彼女の顔面に擦りつけていった。

(アア……)

祐子はアクメの高波に揉まれながら、ひたすら幸福に包まれていた。彼らの体型上、つまり大きく出っ張った腹や太すぎる腿などの故に、三本の肉棒がきれいに顔の上に乗るのは難しく、そのため彼女の肩辺りまで巻き込んでの押し合いへしあいが発生するのだが、それがまた幸福感を倍加させる。肉の圧迫、ムンムンとする熱気、男であるのみならず力士である彼らからの奪い合いの中で、祐子の絶頂は果てしがなかった。

ある者は髪の毛を、またある者は口内を犯しにかかる。さらにまたある者は、いつの間にか放尿まで始めた。いつもの黒岩の代わりにということであろうか。すぐに他の者も続いていく。薄黄色い液のシャワーが、髪、額、まぶた、鼻腔、口腔と、余すところなく濡らしていく。

「ンンゥー……ンハアァー……ッ!」

祐子は喜悦にむせんだ。息の苦しいのが、返って気分を盛り上げる。

(アア……幸せ……!)

三本のペニスから三筋の小便、祐子はそれらの受け皿として己が顔を開放しながら、幼少より積み重ねてきた密やかな趣味をも全て解放し、ありのままの自分をさらけ出して昇天できることに、絶対的な満足を感じていた。

  *

宴が終わり、彼女は家路につく。車窓から見える景色は、もう夕闇の中だ。

「泊まっていきなさいよ」

別れ際にいづ美の言った言葉が後ろ髪を引く。だが、祐子は帰らねばならなかった、彼女の日常に。

体中くたくたに疲れている。一方、足取りは宙に浮いているようにフワフワしている。体も心も温かい。

祐子はバッグを抱きしめた。その中には、先程貰った土産が入っている。ビニール袋の中に大量の使用済みコンドーム。ずっしりと重い。次はいつ来られるか分からないから、貴重なコレクションだ。

土産、といえばもう一つ、それは彼女を取り巻くにおいだ。男たちの汗、精液、小便、これらは体中に染み付いており、何度風呂に入ってもしばらくは取れることがない。一種のスリルである。

「ふう……」

うっとりとため息をついて、祐子は衣を内側へ引き寄せた。家に帰って、寝て、起きて、その頃には、今日の肉欲もすっかり衣で覆ってやらねばならない。それが彼女の生き方である。

明日からまた真面目な顔をして、彼女はテレビの中に帰る。


<おわり>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)



ひとみの内緒話
リアル官能小説










<あとがき>

本作は、元々某サイトへの投稿用に構想を練っていたものです。ところが、そのサイトが突然消息不明となってしまったために、またその後にこちらを立ち上げたために、このような形での発表となりました。

そのサイトには、芸能人の実名を扱った妄想小説が多数掲載されていました(今にして思えば、それが問題となったのかもしれませんが)。そういう所でしたから、本作において主人公の設定や外見に関する描写が少ないのも、その名残という面はあります。

とはいえ、当初漠然と引いていたアウトラインよりも、些か膨らんだ内容とはなりました。話の展開自体は予定通りなのですが、初めはもっと短く終わらせられると思っていたのです(それ故に、『湯けむ輪』の連載中に開始したわけです)。しかし、結果としてダラダラとやってしまいました。

一言で言うと、“盛り込み過ぎ”といった所でしょうか。一つの作品の中に欲張っていろんな要素を放り込み過ぎなんですよね。大いに反省すべき点です。確かに、当初案の投稿小説だったら、一人の芸能人がありとあらゆる目に遭うというのは魅力的だし、他方長期に渡って一作を続けるのは、更新上簡便だったりもするのですが。

また、そもそも実在の人物から離れた主人公に一体どれほどの引力があるか、書いている間次第に疑問として浮きあがってきた点でありました。みんなが知っている人を妄想の空で辱めるからこそ面白いのであって、架空の女子アナが、それも相撲部屋に行くという発想はあまりにも突飛で、作品世界に入り込めない方がたくさんいらっしゃるだろうことは想像に難くありませんでした。本来ならば、女将を主役に据えるべき所ですよね。

そんなこともありながら、しかし半ば意地になって完結までこぎつけた『青き山~』です。長々とやっているうちに、当初のモデルだった人は番組を異動となり、また大相撲は次々と暴かれる問題で揺れに揺れましたが、最後に、この作品はフィクションであるという点を強調して筆を置きたいと思います。

ありがとうございました。


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