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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(61)

「――祐子さん……祐子さん!」

軽く肩を揺さぶられて、祐子ははっとして赤井の顔を見た。

「どうしたの、想像しちゃった?」

彼は言いながら、泡に埋もれた肛門をグリグリとなぞってくる。

「アン、やだ……」

祐子は媚態を作って腰をくねらせた。アヌスが感じたからでもあり、また図星を突かれたせいの照れもあった。

「今日使ってないんでしょ? ココ。……あいつらも冒険心がないよねえ」

彼の指は早くも門の入り口を進み始めていた。泡をまとった指はよく滑る。既に使い慣れたルートではありながら、確かに今日はまだ誰も通っていない。

(もし、黒岩親方がいたら……)

祐子はまた追憶に気を取られ始めた。

あの稽古場での一件の日も、あの後土俵の上で散々に気をやらされた。黒岩にアヌスへと肉棒をはめ込まれ、何度も腰を叩きつけられた上、クリトリスをつままれた時、彼女の理性は崩壊していた。恥も外聞も無く黄本の腹の上でよだれと涙を流し、あられもなく素っ頓狂な声で啼いて果てたものだ。

もしも黒岩がいれば、今日も今日とてあの岩の塊のような陰茎で目いっぱい肛門を広げられていたに違いなく、そう思えばこそ彼の不在は残念であった。他の男に抱かれている間はさすがに忘れていたとはいうものの、ひと度意識に上ればやはり欲しいと思うもので、どれだけ貪欲なんだと我ながら呆れるほどながら、彼女の肉門はむずむずと開閉を繰り返すのだった。

そんな運動を見て、黒岩は言ったことがある。

「いいケツマンコになったね」

祐子は顔を赤らめた。ただでさえ間近で詳しく観察されて恥ずかしいのに、性器になってしまったそこの仕組みや、その上自分が男を欲している心まで見通された気がして、いたたまれない思いだった。もっとも、そうなったのは彼のせいなのだ。彼の開発によって、祐子の尻の穴は便を出すだけでなくペニスを入れる穴になってしまったのだ。子供のできるはずのない、何の生産性もない、ただ下劣な欲望を満足させるためだけの交合場所をつくる、まさにセックスのための肉体改造だった。

しかし、彼女は恨んでなぞいない。むしろ感謝しているほどだ。性への好奇心満載な彼女の心は、それによって新たな快感の得られたことにすこぶる満悦なのである。そして、その新性器誕生の父ともいうべき黒岩よりの言葉に彼女は喜びさえ感じていた。“いいケツマンコ”というのを、褒め言葉として受け取るのが彼女である。

「ねえ祐子さん、親方いないけどいいよね。祐子さんもそろそろこっち欲しいでしょ」

赤井は言って、尻の中を混ぜ返した。クチャクチャと泡の混ざる音がする。

彼の言うとおり、確かに“そろそろ”だった。かねてからの黒岩の指導通り、昨晩、そして今朝一番と入念に“準備”は施してある。それはアヌスをヴァギナに変えるための、秘密の儀式であった。

祐子は頷いた。彼女の手の中で赤井のプラグも逞しく準備を完了していた。

(この人……)

祐子は密かにほくそ笑んだ。相手も自分の尻穴へ入りたがっていることが分かって嬉しく、かつこれから入ろうとしているそれがたまらなく愛しかった。

彼女はそれを二、三回しごくと、素早く後ろを向いて構えた。そして手で突起と挿入口を調節しつつ、自分から挿し入れていく。男が何もしなくても女が全てお膳立てをしていくというのは、風俗通いが趣味の赤井にとって当たり前であり、彼に仕込まれた祐子にとっても自然なことになっていた。

「ン……ン、ン、ンン……ッ!」

グ、グ、っと先端部が穴の入り口を広げ押し入ってくる。祐子は唾を飲み込んだ。そのままじわじわとくわえ込んでいくつもり、だった。

が、そうはいかなった。石鹸のせいだろう、ツルツルとよく滑って、なんと一気に腰が落ちてしまったのである。

「ンンハッ!」

目を白黒させて、祐子は口を開いた。腸内をえぐられる感じだ。急な衝撃で、一瞬呼吸もままならなかった。言うまでも無く、肉茎はズッポリと尻穴に埋まっている。

「おお、根元まで入ったねえ。そんなに欲しかったの?」

赤井は笑いながら言って、祐子の腰をつかんだ。そして、そのまま揺さぶりだす。

「オッ、オッ……!」

動物的な奇声を上げて、祐子は彼の上で踊り始めた。自分から挿入をしても、結局ペニスの前では主導権を握れない女なのである。

赤井の腰づかいには次第に拍車がかかりだした。彼はさらに、祐子の乳房も持ち上げ始める。男としての自然な反応だろう、タプンタプンと揺れ動く乳房を背後から握りしめたいと思うのは。

「ンンッ! ンフウゥー……ッ!」

(お、おっぱい……おっぱいは……!)

胸への愛撫は否応なしに気分の盛り上がるものだ。祐子の口元からはよだれが、局部からは放屁のような音が漏れ出始めた。獣のように本能より求める快感が、肉体を乗っ取りだしたのだ。まさしく交尾である。

赤井の両手はたわわな乳肉を握りしめ、そのまま開いていた手のひらを狭め、中央に向かって絞り込んでいく。だが、ソープの潤滑があるため、柔らかい肉はすぐに手の外側へとこぼれ出ていってしまう。彼はそうやって胸の感触を楽しみつつ、時には尖った乳首を指ではじいてもみた。

「ンア、ア……ッ!」

性感帯への責めは、のぼせる女を悦ばせるばかりだ。祐子の陰門からは、明らかに石鹸とは違うねっとりとした汁が滴り始めた。

すると、ちょうどその頃合いを見計らったかのように、そこへ赤井の手が伸びる。途端に、彼女の脳髄に電撃が走った。

「アアアアァ……ッ!」

クリトリスが剥かれたのだった。祐子はぐったりと、かつうっとりと後ろにその身をもたせかけた。もうどうなってもいい、そんな幸福な心境である。

言われるがままに脚を開き、そして陰唇の開帳も受け入れた。このまま指を入れられ、前後の穴をかき混ぜられ――

(イく……)

想像しただけで恍惚となって、祐子は体を火照らせた。

ところが、いよいよ指が入る、いや入ったのと同時だったろうか、思わぬ中断を喰う事態が起こったのは。

浴室の扉が開いて、一人の男が覗きこんできたのだ。黄本だった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)



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