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■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(40)

祐子は耳を疑った。彼はその理由をこう説明する。

「なんかもうきったねえし、やる気なくすんだよね」

それは、彼女の顔が唾液まみれであることだけを指して言うのではなかった。つまり、既に二人の男に抱かれた後の祐子の体自体が、汚く見えるというのであった。

「だって嫌じゃん。ほかの奴の後とかさ」

いけしゃあしゃあと彼は語った。

(そ、そんな……)

祐子には、ぐさりと突き刺さる言葉だった。確かに、相手の男性からすれば、他の男と交わった後の女とやるのは気が引けるかもしれない、そのことは、元々容易に想像がついていたからである。ただ、あえて意識しないようにしてきた。自分の欲求を優先してきたわけだ。

しかし、とうとう緑川はそれを指摘してきた。痛い所を突いてきた。考えてみれば、これまで何の不満もなかった方が、奇跡だったのかもしれない。今日のような段取りは、既に何回も経ていたからである。

彼はさらに、別な視点からこんなことも言った。

「あんたも、もういいでしょ。散々やったんだしさ」

(それは違う!)

祐子は心に叫んだ。黄本や白木とは確かにまぐわった、が、美味しいものは別腹、目の前にペニスがあれば、やはりそれもくわえたいのだ。誠に欲張りな彼女である。

(だって勃起してるのに!)

眼前の陰茎は、種付の用意に勇んでいた。なのに、これを使わないとは、全く不可解な話である。だが、自分のことを汚いと言われた今、やはり諦めるしかないのであろうか。

祐子は悶々とした。その様子は、表情にもありありと現れていた。緑川はそれを察知すると、彼女を試すように言った。

「欲しい? やっぱり」

「欲しい!」

祐子は即答していた。

「おチンポ……ちょうだい?」

恥も外聞もなく媚びた。どんなにプライドを売ろうと、これで目当てのものが手に入るなら安いものだと思っていた。彼女はもうすっかり、緑川の術中に落ちていた。

「ハハ――やだね。だって汚ねえし」

彼は意地悪く笑った。ちょっと見た感じ、二人はじゃれ合っているように見えないこともなかった。だが、祐子は必死である。

「そんなにしたいんだったらさあ」

緑川は言った。すわ助け舟か、そう思って祐子は身を乗り出す。どんな条件でも飲むつもりだ。もうこうなったら、撮影でも顔面交尾でもなんでもありだ、と。だが、相手が持ち出したのは、またもや新しいアイデアだった。

「そんなにしたいんだったら、自分でしなよ」

「え?」

祐子は聞き返す。騎乗位のように、自分から入れればいいのだろうか、そう思った。しかし、

オナニーすればいいじゃんか」

ニヤニヤ笑いながら言い放つ緑川。

「ええっ?」

祐子は呆気にとられた。人前で自分を慰めるなんて、そんなオナニーがあるだろうか。もし一人きりだったら、やむを得ずそうして慰めたには違いないが。

「したいんだろ? でも俺はやる気ないからさあ、仕方ないじゃん。これオカズにしながらやんなよ」

彼は、そう言って腰を前に突き出す。依然勃起している肉茎が、目の前で微かに揺れた。

(ああっ、欲しい!)

鼻先に突き出されたそれを見て、祐子はもぞもぞと腿をすり合わせる。欲しい、だが入れてはもらえない。そんな気分を穴埋めするのは、いつもならもちろん“指チンポ”、彼女の旦那様だ。

(それはそうだけど……)

公開オナニーなんて前代未聞である。考えたこともない。だが、この切なさはどうしても埋め合わせたい。彼女はむずむずとした。

目の前では、緑川があえて揺らす肉棒が、ブオンブオンと空を切っている。それが欲しい。どうしようもなく欲しい。しかし、自分の体が汚いのだから、それを叶えてもらえないのは仕方がない。

(叶わない……叶わないなら……)

どうせ入れてもらえないことが分かっているなら、もはや致し方ない。祐子は股間に手を伸ばした。もう我慢の限界だった。早くいじりたくて仕方がなかった。何しろ、職場でも我慢ができなくなるほどの女なのだ。

それに、生の肉棒を、彼の言うごとく“オカズ”にするというのも、それはそれで興味深かった。ある意味、オナニーとしては豪華なものだ。どこまでも前向きな彼女である。

そうして彼女は、合体は諦めた代わりに、出来る限りそれに顔を近づけることにした。くんかくんかと鼻を鳴らして男根のにおいをかぐ。その時秘唇からは、例によって大量のよだれがあふれ出ていた。まるで祐子は、“待て”を命じられた飼い犬のようだった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)



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