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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
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「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

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「青き山、揺れる」(37)

そして、ゼエゼエと肺からの深い息を交えながら低い声で喘ぐ。

「アア……アア……アア……」

快感の向こう側で得られる、深い満足の時間だ。焦らされたせいか、追い詰められたせいか、いつも以上に満足の度は大きかった。しばしぐったりとなる。

緑川はその様子を見下ろしていた。

「イきやがった――白木、お前は?」

ふと後輩の方を見る。それを急かされたと感じたのだろう、白木は、

「あ、もうちょっとで……」

と言いざま、猛烈に肉棒のピストンを送り込みだした。

「アッ、ンッ、アッ――!」

オーガズムに達したとはいえ、男に突かれれば、惰性で悦んでしまうのが女の体だ。祐子は、こんもりと盛った尻肉を震わせながら、その悦びに酔いしれた。

それを一瞥しながら、緑川は、白木の思惑とは違って意外な注文をつける。

「お前、イく時、顔に出してやれよ。好きだろ、顔射

彼は、後輩がそういう趣味のあることを知っていた。

「あ、はい」

反射的に答える白木。それは、先輩の命令が絶対だったからだが、内心では少し照れていた。いつもねだってやらせてもらっているとはいうものの、改めて他人に指摘されると恥ずかしいものだ。とはいえ、結果として願ったりかなったりではある。

彼は、十遍ほど素早く腰を振ると、最後に三発、バチンというけたたましい音を響かせて相手の尻を引き寄せ、やがてそそくさとゴール地点へと向かった。そして、装着していたコンドームを引っ張って取り外す。

「おい、顔上げろ」

一方、緑川は祐子の後頭部をつかんで、白木のためにお膳立てをしてやる。

「今から顔にザーメンぶっかけてやるからな」

彼は言って、カメラをセットした。彼が撮りたいのは、女子アナが顔面に精液をかけられる映像だった。

「へっへ、やっぱ、この顔使わねえとな。この商売道具をさ」

彼の言う通り、テレビに出る人間にとって、顔は商売道具にほかならなかった。その美醜が多額の価値を生む。彼の目的は、その価値を貶めることにあった。

「もう散々かけられてるんだろ、な? 顔面まで精液便所だな」

その台詞には、性器は元より、という意味が前提として含まれていた。実際、男たちの性欲の受け皿になっているのだから、言われる通りかもしれない、そう思う彼女には、もはやからかわれることによって動く心の持ち合わせが何もなかった。

「そんな汚ねえ面でよくテレビ出るよ。ザーメン顔でさあ。なあ?」

緑川は、またしても祐子に、彼女の仕事と立場という現実を一々喚起させた。すると、それが肉欲で温まった肉体と相まって、彼女に一層自分を諦めさせていく。

「謝った方がいいんじゃねえの? これ見てる人にさあ」

彼は言った。まったく根拠のない理論である。相手が罪人であることを前提に、野次馬が調子に乗って無責任に非難する時の論調だ。

だが、祐子はうなだれて言った。

「すみません……」

あっさりと謝った。彼女にはもう何も考えがなかった。

それをいいことに、緑川はさらなる謝罪の言葉を要求する。と同時に、白木に合図して、彼にいよいよ射精を促す。

白木は肉茎をしごきながら待っていたが、指示を受けて、その先端を的へと向けて近づいていった。そして控え目に一歩前で止まる、と、緑川に、もっと近付けと言われ、さらに進み出る。結局、祐子の鼻柱の脇に、亀頭を押し付ける形になった。

一方の祐子は、それを拒みもせず、緑川に吹きこまれた謝罪の台詞を、ただひたすらしゃべっていた。例によって、何度も何度も言いなおさせられながら。

「番組中、不適切な顔がございました。大変失礼致しました」

職業柄慣れ親しんだ表現で、謂れのない謝罪をする祐子。その表現は、さらにエスカレートしていった。

「いつもお見苦しい顔をお見せして、誠に申し訳ございませんでした」

自分を捨てた彼女は、どんな台詞も求められるままに言った。

「わたくしの顔は、精液のお便所です。男の人に射精してもらうための場所です。マンコです。マンコ顔です」

下らない称号も難なく受け入れていく。

「今までこんな顔でテレビに出て、本当にすみませんでした。私の顔は猥褻物です。私の顔は放送禁止です……」

そう話す彼女の頬を、涸れていたはずの涙がはらはらと流れ落ちる。表の態度とは裏腹に、体に刻まれていた深い喪失感が、本人にも無自覚に発露したものだ。それと同時に、股間からは粘ついた汁が湧いて出る。

「私は顔で交尾します。顔でおチンポしてもらいます。おチンポの顔です。顔面性器です」

そう話す彼女の上を、実際に白木のペニスが行き来する。彼は自身でしごきながら、いつしか相手の顔でもそれをこするようになっていた。まさに、顔面との交尾だ。

この顔でそんなことをされるとは、日頃の視聴者の一体誰が想像できたろうか。アナウンサーといえば、ニュースを読む間一人で画面を占拠する場合が多いが、それが全面猥褻映像に変わるというのだから、彼女の顔が猥褻物だというのも、あながち見当違いではないのかもしれない。

今しもいきり立った男根は、ベトベトにまとわりついた粘液を泡立てさえしながら、柔らかい頬や小鼻、唇、時には髪の毛をも巻き込みつつ、縦横無尽に祐子の顔を犯す。ここぞとばかり無茶苦茶に彼女をいたぶる白木は、いつになく乱暴だ。

「フ、ンワ、ア……」

固い肉棒と粘液の圧迫で、祐子は息苦しくなる。それほどの凄まじさだ、白木ももちろん射精感を昂らせていた。

「かけて下さい。祐子のどスケベな顔マンコで、イッてください! お願いします。顔マンコでイッて……」

そう彼女が懇願した時だった。

――ビュッ! 勢いよく、鼻筋を右から左へと、熱いほとばしりが横断した。立て続けに、二波、三波が、頬や唇にこぼれ落ちる。たちまちのうちに祐子の顔は、ドロリとした白濁液で彩られていった。

白木はその吐き散らかしを、なおも塗りたくるように腰を動かし、ようやく離れた。離れる時には、白い糸をダラリと引いていた。

「ありがとうございました。おチンポに顔射してもらいました。祐子のザーメン顔を見て下さい」

祐子は言った。精液のついた顔をカメラに見せながら。その頬は上気していた。

「私の顔はザーメンくさい顔です。精液のにおいが取れません。私の顔は、おチンポのにおいです。私は……私の顔は、マンコです……」

鼻腔に強烈な男臭さが入り込んでくる。彼女はそれを嗅ぐと同時に、先ほど来の余韻の延長で、じんわりとエクスタシーに達した。精神と肉体が混然一体となったエクスタシーだった。

彼女は最後にこう言った。緑川に言わされたのでありながら、妙に真実味のある言い方で。

「こんな顔マンコですから、もうニュースは読めません。顔マンコの私には、もうニュースは読めません……」

こうして彼女のレポートは終わった。彼女のアナウンス人生も、終わった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)

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