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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(21)

そうして彼の元気な肉棒を見つめながら、次の手順を考える。

(さてと……)

もうこのままそれを体内にくわえ込みたい。秘唇もそれを望んで濡れている。だがまだだめだ。その濡れた所を、彼に確かめさせる作業が残っているのだ。

「じゃ、じゃあね……」

夢中で乳を吸っている白木の両頬をやんわりとつかんで上向かせると、祐子は、先ほど胸に導いた時よりもずっと緊張して言った。

「今度はこっち……」

その続きに言うべき台詞を、“しよっか”なのか“してくれる?”なのかで躊躇しながら、結局濁したまま、彼女は下腹部へと注意を促しつつ、ゆっくりと仰向けにのけぞった。

ただでさえ恥ずかしいことの上に、自分自身がそれを強くは望んでいないというジレンマがあって、何ともこそばゆい感覚だ。それでも彼女が諦めないのは、使命感の故である。

祐子は膝を立てたまま、股を開いた。自然、白木の視線がそこに落ちる。じっと見る。と、急に顔を上げてまた祐子の顔を見る。祐子は、この時ばかりは視線を外した。その上で、少々ぶっきらぼうに言う。

「さ、触って……」

その瞬間、カーッと頬が紅潮するのが分かった。ひょっとしたら、相手はそんなことしたくないかもしれない、が、これはマナーなんだ、セックスの流儀なんだ、そう己に言い聞かせて、彼女は羞恥に耐えた。

白木は手を伸ばしてきた。ただ、初めてのこととて扱いが分からない。どこまで触っていいのかが分からない。そこで彼は、腿の付け根辺りや、大陰唇の周辺を遠慮がちに撫で始めた。今こそ指導が必要な時である。

だが祐子はただためらっていた。恥じらっていることを悟らせまいとして、表情を隠すのに精一杯だった。彼女は視線を逸らしているので分からないが、今頃白木は、まじまじと彼女の股間を見つめているのだろう。それが怖かった。久しぶりに感じる怖さだった。

初めて絡む相手には少なからず感じるものだが、いい加減自分も相手も大人になってくると、段々とその程度は弱まっていくものだ。近頃はそうなっていた。ところが、白木にとっては、人生で初めて対面する女の園なのである。それが緊張を生んでいた。

(見ないで!)

無茶な要求と知りながら、念じずにはいられない。そこまで嫌がるのも、彼女がそこにコンプレックスを抱いているからだった。実のところ、祐子は股間の体毛が濃いのだ。陰裂の周辺はもちろん、上は下腹部、下は尻の穴の周囲までびっしり生えている。

今しも、股間を撫でていた白木は、陰唇の中には至らず、何を思ったか尻の方へと手を這わせ始めた。彼の息がかかって肛門周辺の性毛が揺れる、過剰に意識する祐子には、そんな風に感じられた。

そう言えば、黄本の時も不安はあった。彼は自分のファンを宣言していた男だ。そんな人に見せて、幻滅させはしないだろうかと思ったのだ。幸い彼が何も言わず、その後の関係も良好であることで、その不安は取り除かれたのだが。

もっとも、その恥部のせいでセックスを拒まれたことは今まで一度もないわけで、そういう意味では彼女の杞憂にしか過ぎない話である。それに、その剛毛ぶりをむしろ悦ぶ人もいるぐらいなのだ。

それはさておき、白木が尻の方を弄りだしたもので、祐子としては、これはもう、どうせ恥をかくならきちんと指導をしてやろう、とようやく心を決め、彼への指示に踏み切るのであった。

「ここ……」

その手を取って導く。

「ここ……クリトリス……」

消え入りそうな声で、俯いて解説を始める祐子。何か質問されたらどうしようと用心していた。これまでの白木の態度からして、そんなことあるはずないのだが。

「ここに……入るの……」

説明は陰核から膣へと移る。白木は熱心に聞き入り、従順にそこを指で確認する。

「入れて……みて……指……」

言われて、彼はその通りにした。探り探り人差し指を膣にめり込ませていく。白木には、それで正解なのかどうかまでは分からない。相手の反応だけが頼りだ。それなのに祐子は、羞恥を隠そうとする余りこわばった表情をして、彼にも緊張を強いるのだった。

彼女はまた思案を始めた。クンニリングスをどうするかについてである。それについては、もうしなくてもいいだろう、というのが本音であった。ここまで段取りを踏めば、大体理解できただろうし、それに彼の体も自分の体ももう準備は整っているから、というのが表向きの理由である。

しかし実際には、これ以上近くで膣を見られるのに耐えられなかったのだ。彼女の恥辱はもう限界だった。思えば、初めて人前にそれを曝した時からして、気を失いそうなぐらい恥ずかしかった。

初めては女子校時代、相手も女性。彼女の前で股を開いた時、祐子はもう一世一代の賭けをするような悲壮な気分だった。その当時とっくにオナニーの習慣に溺れていた彼女は、自分の膣がそのせいで変形していると思っていたのだ。

その後、経験を重ねて徐々に不安は解消されていったが、今でも男根より自慰でそこを使用することの多い彼女としては、なおなお完全に安心はできないのである。


<つづく>




<目次>
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(51)~(60)

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