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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(19)

恐る恐る目を開けてみる。幸い目の周りにはかかっていなかった。飛び散ったのは、鼻から顎にかけてだ。それの生温かさが、ジンジンと肌を焼く。

(剥いただけなのに……!)

驚くほど唐突な射精だった。ちょっと触って、包皮を剥いて、それだけである。それだけで白木は漏らしてしまった。彼の興奮状態は、とっくに頂点に達していたのである。これで間違いなく、彼が祐子との性交に期待を持っていることが裏付けられたわけだ。

口元の粘液が、ゆっくりと顎の先へと流れていく。祐子はそれが落ちないように、慌てて手を下に添えた。と、目の前の陰茎からも白い滴が垂れそうになる。彼女はそちらにも急いで手のひらを伸ばした。両方の手を、それぞれ受け皿にして構える。

(すごく出てる……)

祐子はうっとりと、眼前の亀頭を見詰めた。その先端の口は普段なら黒い影になっているのに、今は白い汁が詰まって塞がっていた。まだまだその奥の管に、残り汁が溜まっているのだろう。十代の精子、童貞の精子、白木が女の前で初めて見せた精子である。

と、鼻から流れてきた汁が、唇の隙間に伝ってきた。祐子はそれを口内に導き入れる、それを肉棒を見ながら。まるで、絶景を肴に盃を傾けるような体だ。

(おいし……)

ムアッとしたむせ返るようなにおいが、口の内外に漂う。獣のオスのにおいだ。それは、女だけが感じることのできる、満足なにおいである。祐子はそれに満たされながら、舌先に乗せたザーメンの形を、上あごの裏で押しつぶす。そして味わう。

すると、味わえば味わうほど次が欲しくなる。彼女は、顎の下に添えた手のひらで口の周りの白濁汁を集めると、恥ずかしげもなくそれをすすった。ドロンドロンと、濃い固まりが口内に流れ込んでくる。それを歯の間に通して弄ぶ。

(もっと……)

まだまだ物足りない。味を占めると返って飢えてくる。どうしてこんなに美味しいのか、そう思いながら、祐子は続いてそれの出る蛇口本体へと狙いを定めた。それの下に構えていた手で、とうとう陰茎を引っつかむ。

「うっ!」

その刹那、白木が呻いた。はっとして祐子が見上げる。

「あっ、ごめん。痛かった?」

射精してすぐのペニスの扱いについて配慮が足りなかったと、彼女は反省した。といっても、彼女には射精後にそれがどういう状態になるのか、いまいち理解不足ではあったが。

「い、いえ……」

白木は平気である旨を伝えて、少し太ももに力を入れた。局部が敏感になって、切ないのである。

祐子は彼の反応を確認すると、改めて射精の大ごとであることを知った。彼女なりの理解では、射精とは、膨大なエネルギーを消費する崇高な儀式なのである。それゆえ彼女は、男根とそれが働くその仕事を尊敬してすらいた。

今しもそんな重労働を果たした男根を労わるように、祐子はそっとそれを揉みほぐし、やがて、唇を近付けていった、周囲をテラテラと光らせた口をあんぐりと開けつつ。

「うぅっ……!」

またしても軽く呻きながら、白木は二度、三度と立て続けに痙攣した。亀頭が祐子の口の中に埋まっていき、その裏側に柔らかい舌が当たった瞬間だ。初めて男根で感じる女の口は思いのほかに柔らかく、いつも手でしているより数倍優しい刺激だった。

祐子はちらちらと彼の様子を窺いながら、全ての精液をぬぐい去ろうと躍起である。といっても、包皮を剥いただけで発射した白木の陰茎は、全体に元々濡れていなかったので、彼女の口の中の精液が返ってまぶさってしまうのであるが。

祐子の口内は今、大変に精液くさいのである。それは、白木のペニス本体を上回るほどの臭気だ。元来彼の皮に包まれていた部分にも、相当なにおいが溜まっていたのだが、祐子はそれをものともせずに舐めしゃぶる。

(美味しい……あぁ、美味しい……)

鼻の穴を広げて、祐子は童貞少年の包茎ペニスを一心不乱に口淫する。一時下降気味だった肉棒も、その勢いに早くも再上昇を始めた。すると、祐子の動きは一層激しくなる。固くなればなるほどしゃぶり甲斐があるといった風で、口をすぼめてそれに吸い付くと、片時もその全貌を外に現させることがない。

「ン、フゥ……」

目をトロンとさせ、鼻息を荒げながら、くわえたままの口をモグモグと動かす。舌先で尿道口をほじって、詰まっている残り汁を出させようというのである。

(出して、出してぇ)

唇の締め上げも加えて、それを誘う。これできれいさっぱり精液は出尽くして、おまけに陰茎は勃起し再戦可能となり万々歳、というのが彼女の目論見であった。

が、それにしては彼女は張りきり過ぎた。その口淫は白木にとって容赦のなさ過ぎるものだった。彼は確かにまた勃起した。性交に申し分のない固さに復した。しかし、そのまま頂点にまで昇りつめてしまったのである。

(あん、出てきた! あっ、すごっ……あっ! あっ!?)

祐子はまた戸惑わされた。チョロリと漏れ出た液体に悦んだのもつかの間、それに続いて、続々と生温かい汁が舌の上にあふれ出てきたのだ。その量は、明らかに残り汁のレベルを超えていた。彼はまた射精したのだ。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)

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