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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(18)

彼女はある種の使命感に燃えていた。確かに自分自身の愉しみに突き動かされてはいたが、“かわいがり”という側面もある以上、それなりに責任をもって臨まねばならないとも思う。何しろ、白木にとっては初めてのセックスであり、今後これが基準になるであろうからだ。是非ともしっかりとした性指導をしなければなるまい、そう考える辺り、祐子は真面目なのである。

無論、セックスに基本も何もないのであるが、彼女は彼女なりに思う一般的なラインというものに則して進めていこうと考えた。

まずはキスだ。キスから始めるのが定石だと思っている。祐子は相手を優しく抱き寄せると、彼の肩周りに手を添えて、唇を近寄せていった。

(キスも初めてかしら)

ふと考えた。年齢的にそうであっても不思議ではない。そして、どうやらその推理は当たっているように思われた。白木のやや尖らせた唇には力がこもっており、容易に口を開けようとはしないのである。上品なフレンチキスをいつまでも続けていく感じだ。

それに対し祐子は、いかにも性の熟練者といった体で、上唇や下唇をついばんだり、舌でなめ回したりしながら大胆に責めていく。歳と共に恥じらいが薄らぎ、厚かましくなっていく女性を象徴するようである。

ただ彼女なりに少し気になるのは、キスの仕掛け方が唐突過ぎはしなかったかという点だ。確かに段取りとしてはキスからで間違いないはずだが、そこへいくまでにもうワンクッションあった方が自然だったようにも思えたのだ。

こういうところ、日頃前戯をまどろっこしく感じる性分が災いしているのだろう。性に関して男らしく直接的な感性の祐子なのである。ただ今回は指導という建前がある以上、そうとばかりも言っていられない。

祐子は、自分がイメージするいわゆる前戯を、一切の省略なしに実行するつもりであった。キスに続いて、彼の体をまさぐり始める。相手の胸や脇、腹に何となく手を這わせ、その着衣をはだけさせていく。自分でも思うほど、ぎこちない手つきだ。

(わたしがリードするなんて……)

彼女は戸惑いを隠せなかった。白木ときたら、全然こちらに手を出してこない。世の男性を、時には女性ですらも魅了してきた豊満なバストにすら、触れようともしない。やはり、祐子に性的興味がないのであろうか。どちらにしろ、祐子としてはとにかく段取りをこなしていくしかない。

彼に指示して袖を脱がさせ、ついに白木の上半身を裸にする。現れた肌はもちもちとして、いかにも成長途中というような、どことなく甘ったるい風であった。祐子はそれをじっくり鑑賞する余裕もなく、返す刀で次の段階に視線を投じる。

(次は……)

その先にあったのは彼の下半身だ。手も足も出さない彼の態度からして、こちらの下着すらも彼女が脱がしてやらなければならないのだろう。まるで赤ん坊のように世話の焼ける男である。とてもセックスをしようという人間には思えない。

だが、その下半身を見た時、彼女にはふとあることが気にとまった。次第に、わくわくとした期待感が高まっていく。己の言いなりになって素直に裸になる彼を見るにつけ、彼の本音はいまだ気にかかっていたのだが、どうやらそれを確かめられそうなのである。しかも、前向きな回答として。

(ひょっとして……?)

祐子は見た、彼の下着に山ができているのを。このわだかまりを形作るもの、それこそ紛れもないアレではないか。彼女は期待に胸を躍らせ、下着のゴムに手をかけた。

(脱がすわね)

そういう意志の確認として、ちらりと彼の目を見やる。彼と目があったが、その表情は相変わらず何も語っていなかった。ただ、いざ祐子が脱がしにかかると、それを手伝って腰を浮かしはする。歓迎とも服従ともとれる態度だった。しかし、下着を下ろした祐子には、すぐにそのどちらであるかが確信できた。

「あっ!」

思わず声を上げてのけぞる祐子。その顔面を弾力のある物体がかすめて過ぎたのだ。下着をずらした瞬間のことだった。それは押さえつけられていたバネのように飛びあがったのである。祐子は、その暴れん坊をまじまじと見つめた。

(勃起……してる……)

それを知った今や、顔をなぶられたことも快感である。むしろ、それが当たった個所から心地よい熱が広がっていく。白木の陰茎は、垂直よりも鋭角に上向いて太り、盛んに血液を巡らせうずいていた。

(もう、勃起してる……!)

手で触れてもいないのにひとりでに隆起したそれこそ、彼の意志を体現するものだった。少なくとも白木のペニスは、祐子の肉を欲しているのである。祐子は悦び勇んで、うっとりとそれを見詰めた。

(あぁ……すっごい……触ってないのに、こんな……!)

それはピクリピクリと躍動し、小さな口を透明な汁で濡らしていた。早く触りたい! その欲求に耐えかねて、彼女は手を伸ばす。但し、相手にそうと気取られぬように恐る恐るだ。

まずは陰嚢を指先、続いて手のひらでゆっくりと転がす。そこは皺を深く刻んで凝縮していた。揺すっても中身が動かないほどである。むしろぶれたのは竿の方。地震に揺れる鉄塔のように、形を保ったまま左右に振れる。祐子はいよいよそれに手をかけた。

握る。かなり固い。女を悦ばせる固さだ。祐子もまた胸躍った。陰唇が早くも舌舐めずりする。

祐子はそれを握ったまま、奥の方へと動かしていった。それにつれ、半分ほど亀頭を覆っていた皮が徐々に剥けていき、亀頭の全貌があらわになる。きれいな薄ピンク色をしていた。

顔を近づけると、ツンとすえたにおいが鼻腔をくすぐった。と、その時だった。

「キャッ!」

祐子は叫んだ。口の辺りに生温かい物質が浴びせかかってくる。祐子は恐れて目をつぶった。何が起きたのか薄々感づきはしたが、まだこの身に起きた状況に半信半疑だった。こんなことは初めてである。だが、彼女が感づいた通り、その事実は明らかだった。

白木は、包皮を剥かれただけで射精し、折しも至近距離にあった祐子の顔面へと、その精液をぶっかけていた。


<つづく>




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