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ジーズリー

Author:ジーズリー
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オナニー、それは生涯を賭けた孤独なあがき。



作者が思いついたエロ話を羅列して自分を慰めるブログです。下品な妄想と低俗な文章に股間で共感して頂けたら幸いです。

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おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて作りごとであり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。

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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

ママの枕 ~ステージ9~


 大物女優との共演話がまとまったのは、ミナミがジンとの関係に腑抜けて、かれこれ半年以上も経った頃だった。この成果はジンの威光によるものではなく、またミナミの暗躍によるものでもなかった。となると、純然たる仕事のオファーということになる。

「コウ君自身の力ですよ」

ヒサキはそう言った。彼女はマネージャーとして“きっかけ”は作ったが、それだけだという。ミナミは有頂天になった。何もかもが上手くいっている、そう感じた。

「レイコさんの映画、決まったんですって?」

早くも噂を聞きつけて、カズエがやって来た。ミーティングテーブルを挟んで、自販機のコーヒー片手に席に着く。同じ境遇の者同士、しばしエールを送り合った後、カズエがこんなことを言い出した。

「ねえ、コウ君って付き合ってる子とかいるのかしら」

「ええ?」

考えたこともない話で、ミナミは現実味がなくて笑った。ところが、カズエの方では冗談でもなんでもなく、

「あら、じゃあアッチはまだ……?」

と、さらに開けっ広げな展開に持ち込もうとする。しかも真剣な面持ちで。

「別に不思議じゃないわよ。この業界にいる子なら普通じゃない?」

そう言われると、圧倒的に説得力があった。タイガだ。身を以て子役の早熟さを知ったミナミである。

 そんな彼女の顔をジーッと見つめながら、カズエが尋ねた。

「ねえ、どう? エリカと」

「え、どうって、何が?」

カズエがテーブルに身を乗り出すのに反し、ミナミはちょっとたじろいで背を逸らす。彼女の囁きは悪魔のそれのようだった。

「ふ・で・お・ろ・し」

「え?」

「筆おろしよ」

ミナミは思わず目を見開いて相手を見た。別に言葉の意味が分からなかったわけではない。予想外の申し出に驚いたのだ。

 その反応を確かめてから、カズエが静かに言った。

「コウ君、有望だし。あの子もコウ君なら嫌じゃないと思うわ。彼、男前だしネー」

カズエはあっけらかんと畳み掛ける。どこまで本気なのか、からかっているのか。ミナミが混乱していると、カズエはあらぬ方向へと心配し始めた。

「ひょっとして、彼、エリカのこと嫌いかしら?」

「そ、そんなことないわ。多分コウも……エリカちゃん……す、好きじゃないかな……」

しどろもどろにミナミは適当な返事をした。実際には息子からエリカの話など聞いたことがないし、そもそも恋愛話すらしたことがない。

 カズエはさらに飛躍した。

「あ、ひょっとして、もうママと?」

「え、な、何を?」

「ママがもう童貞もらっちゃったとか?」

「まさか!」

ミナミは立ち上がらんばかりにして叫んだ。ハッとして、周りを見渡す。幸い近くには誰もいなかった。

「(何言ってるの、この人。親子で……まさか!)」

突拍子もないことを言い出すと思った。ところが、カズエ曰く、不自然なことではないという。やはり業界ではありふれたことだとか。ミナミのウブな反応に、返って彼女の方が意外そうにしていた。

 ミナミは今更に落ち着きを装い直して聞き返した。

「エ、エリカちゃんもその……初めてっていうか……経験ってやっぱ……」

だが、同じ土俵で勝負しようと取り澄ましてみても、やはり核心の部分は言い出しにくい。上品ぶるつもりはないが、まだまだカズエの境地には至らないと思った。

 幸いカズエは、そんな相手を殊更素人扱いすることもなく、極めて気前よく答えてくれた。ただ、それはミナミが考えている次元とは大きく異なる話だった。

「アハハ、エリカが処女なわけないじゃん。だってもう小六だよ?」

 カズエはペラペラと、二年前の処女喪失のくだりまでしゃべりだす。

「“初めて”を誰にやるかってのが大事でしょ」

曰く、バージンは最高のプレミアムなので、高く売らない手はないと。実際彼女は、具体的な名前こそ明かさなかったが、広告業界でかなり力のある男を選んで娘にあてがった。それはカズエ自身が、わらしべ長者のように男を渡り歩いては値踏みして決定したのだという。彼をバックに付けたおかげでエリカの仕事は軌道に乗ったと得意がって憚らない。

「男なんてロリコンばっかよ。あたしらなんか寝るまでが大変なのに、あの子だったら即ハメ。一発で取ってきちゃうんだもん。こっちはやる気なくすっちゅうの」

そう言うと彼女は大笑いした。ミナミもつられて、硬い愛想笑いを返す。“一発”という言葉の真意を、彼女らは確かに共有できた。

 ミナミはエリカの面影を思い浮かべた。画面で見る陽気さとは一転して、死んだような灰色の目を地面に落とすスタジオ裏の少女。不自然な程に疲れ切った様子ながら、そこはかとなく艶めいていた。その限りなく子供らしからぬ違和感の正体を、今やっとミナミは悟った。

 エリカの“営業相手”は全て母カズエが決め、娘はそれに一切逆らわないという。既に両手に余る人数の男と経験済みだ。驚くべきことに、親子で“営業”をかけることもあるという。

「“親子丼”ってやつ。バカだけど鉄板よね。ま、こればっかは娘を持つ親の特権かな」

 現場では母娘で一本のペニスを舐め、また母を犯したペニスで娘が、娘を犯したペニスで母が、と代わる代わるに同じ男と性交する。カズエはそんな男共のことを“変態”とか“鬼畜”と蔑みながら、自身の倫理観については触れなかった。彼女はそもそも、愛娘にフェラチオから何から、セックスの指導まで施すというのだ。

 それを我が子の為と思えば、母親はそこまで倫理を捨て去れるのか、とミナミは考えた。また、果たして自分も我が子に同じことを要求できるだろうか、とも考えた。だが、もし子供がそれを望んでいないのだとしたら? 親のエゴを押し付けているだけだとしたら……?

 もっとも、想像力の乏しい彼女には、現実の我が子が息子であることから、それ以上に突き詰めることができなかった。

「やっぱ息子さんには新車が良かった?」

下品極まりない表現でカズエが話題を戻す。

「でもさ、絶対コウ君を満足させられると思うよ。エリカ、テクあるし、いい初体験にしてあげられると思うんだけどな」

 その瞳におぞましい狂気を見て、ミナミは初めて彼女が怖くなった。自分が足を突っ込んだ世界の闇の深さが、そこにほのめいているようだった。

 問われているのは覚悟である。だがそれをミナミが自覚するのは、もう少し先のことだ。

 彼女が煮え切らないので、結局子供達の“縁組”は不成立に終わった。カズエは諦めきらずに後日を期しながら、去り際にこう付け加えた。

「まあ、筆おろしにはもうならないだろうけどさ」


〈つづく〉

人妻官能小説【蕩蕩】







テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト



大輪動会-プログラム#3-

  *

「最低……最悪……」

事が終わって、有紀は一人ごちた。すぐさま下着を上げるべく前屈みになる。が、素早く回り込んだ浩樹が、そうはさせなかった。

「ちょ……何すんのよ」

有紀は訝しんでみせたが、彼の意図は明白であった。慶介がそれをからかう。

「なんだよお前、ババアとか言って笑ってた癖に」

「うっせ、ついでだからヌいて帰んだよ」

浩樹は言いかえしながら、既に露出している勃起を二度、三度しごいてみせた。そしてそれをたわわな尻肉に接着させる。

「は? 何考えて……嫌っ、いい加減に……」

有紀はまた反抗し、ジタバタと手足を振った。

「じっとしててよオバサン。チンポ入れるだけだからさ」

たちまち三人が団結して彼女を封じ込める。腕力で敵いっこない人妻、あっという間に二本目の少年を中へ上がり込ませた。

「もうヤッちゃった後なんだからさ、二本も三本も一緒でしょ?」

浩樹は諭しながら、優々と腰を回しだす。粘った汁が、それにつれネチャネチャという擬音を生じた。有紀は拳を握りしめて悔しがったが、元はと言えば己の不始末が蒔いた種である。

 浩樹は女肉を堪能しながら、さらに厚かましくも竜二に問うた。

「すっちゃんもこの後ヤんの?」

 問われた方は、ただニヤニヤ笑っている。その顔を見て、浩樹もニヤニヤ笑って、

「ヤりてえんだろう」

と、いたずらっぽく誘った。

 頭越しにやり取りされる貞操、慰み者に落ちた女にならではの仕打ちである。まだ男を入れている最中から、もう次の男の予約が入った。有紀はうんざりしつつ、唇を噛む。一度の過ちが三倍に、口封じとは土台割に合わないものである。

「母乳ヤベえな」

大口開けて、慶介は乳輪を吸い込む。有紀の乳もそれに応ずるかのように、前にも増して噴き出すようである。あるいは、男性ホルモンを直入されて反応したのだろうか。

「エロ過ぎでしょ、この体」

そんな彼の評価を聞き、いよいよ竜二も我慢できなくなった。

「ニンニン、早く代われよ」

と、浩樹を急かしだす。だが、代われと言われて即代われるものでもなく、

「待てよ、こんな爆乳とヤれること滅多にないんだからさ、もうちょっとヤらせてくれよ」

最中の方はもちろんまだ愉しむつもりだ。おまけに友人らの手前、すぐに終わったのでは男が廃るというもの。浩樹は尻たぶを鷲掴みにしつつ、鼻息を振り撒いて肉棒を摩擦した。

 一方、既に終えた慶介はその点落ち着いたものである。

「な、この乳すげえよな。ババアの癖に体は最高だよ。チョーエロい」

 褒めているのかけなしているのか、ただ言えることは、有紀にとっていずれにせよ不愉快な評である。元より、もう一々目くじらを立てるのも馬鹿らしいが、有紀は彼らの“ババア”呼ばわりに激しく違和感を感じていた。三十代の自分は、まだ若いと考えている彼女。その点、十代の若者が二十歳も年上の、しかも子連れの女を見た時の印象に考え及ばなかった。

「――ああ、ていうかオレ、熟女ありかも」

現に犯しながら、浩樹は新たな可能性に言及した。しかしそれは賛同を得なかった。

「いやない。それはない」

「このババアが爆乳過ぎるから別腹」

  *

 グラウンドでは二人三脚が行われていた。中には男女のペアもあり、時に転んで揉み合ったりもするが、どこぞの男女が今この校内でしているような淫靡な色彩は微塵も介在しない。そこにあるのはスポーツを通して分かち合う、爽やかな快楽だけである。

「キャーッ!」

走っていた主婦がこけて、笑顔で悲鳴を上げる。相方の男が先に起き上がろうとするが、女がそれに付いていけず、再び二人して転んだ。観衆からドッと笑いが起きる。片足を縛るだけで、いともスリリングな競争になる。

  *

 一方、某教室でも男女が転んでいた。こちらは足を縛ってはいないが、股間と股間が繋がっている。二人は倒れたまま、こちらは起き上がろうともせずに競技を続行した。すなわち、有紀は床に手を突いた格好で後ろから犯されることとなったのである。相方は浩樹から竜二へとバトンタッチしていた。二人の子種を仕込んだまま、三本目の肉棒に突きまくられる。

「すっちゃん、もっとパンパンやって」

「おう」

慶介にリクエストされて、竜二は一層激しく腰を前後した。すると、四足動物と化した有紀の乳房が乳牛のそれのような存在感で、しかも縦横無尽に暴れ回る。

「うおぉ、すんげ~乳揺れ! 普通こんな揺れるか!?」

慶介は興奮して喜んだ。そして彼と浩樹は、反射的に彼女の垂れ下がったものを下から捧げ受けた。ポッチャポチャの水風船がずっしりとした重みを彼らの手の平に預ける。

「オバサン、どう、チンポ気持ちいいの?」

浩樹は乳を手に乗せたまま、その息で彼女の産毛がそよぎそうな程の近くに顔を寄せて尋ねた。有紀は黙秘した。何度聞いても頑なに口を閉じている。

 その丁寧に塗り込められたファンデーションとピンク色のチークの上を、二筋三筋と汗玉が伝い落ちる。まだ準備体操と短距離走に出たきりなのに、しっかりと運動会に参加してきたかのような風情である。

「気持ちいいに決まってんじゃん。運動会中にマンコしてたヤリマンババアだぜ?」

代わって、慶介が応じた。浩樹はちらりと彼を見、そしてまた有紀のライトブルーのアイシャドウの奥を見てせせら笑った。

「だよな。チンポ欲しくてたまんなかったんだよな」

 竜二はその会話に乗って、

「気持ちいいかよオバサン、オレのチンポかてえだろ」

と質問半分、主張半分に言い放つと、相手の胴にぐるりと両腕を回してしがみつき、うねうねと尻を波立たせた。

「おおぅ、ヤベ、もうイきそうだ」

彼は友人の所望に付き合って見せ場を作った為もあり、早くもエレクトの近いことを告げた。

 二人三脚、今しも二組の男女カップルがゴールしようとしていた。片や観衆から喝さいを浴び、たとえ転んでビリになろうとも温かく迎えられる爽やかさ。片や人目のない所で猥雑な言葉を浴び、たとえ妊娠してしまおうともお構いなしとばかりに突き放される卑劣さ。

「死ね……ガキ……」

有紀は口の中でつぶやいた。このスポーツには、パートナーへの労いも、賞賛の言葉も聞かれない。

 間もなくカップルは劣情のゴールテープを切った。乳牛に種汁が流れ込む。

「オオー、スゲー出る。中出しヤベー」

フルフルと痙攣しながら、竜二が恍惚として感想を述べた。その尻たぶの笑窪がペコペコ凹むうちは、まだ注入が続いている証拠。彼は乳房を揉みしだきながら、彼女の背中に圧し掛かった。すると、少しく太り気味な体型の彼に押され、有紀はペタンと伸びた。圧迫された所から、母乳が広がる。

 その光景を見下ろしながら、すっくと慶介は立ち上がった。自分の番が終わった時から、当初の身だしなみに戻している。浩樹もそうだ。まだ下半身を露出したままなのは、竜二ばかりである。

「おい、そろそろ行こうぜ」

慶介が二人に言った。しかし、竜二は未練がましく返した。

「オレ、もう一発位中出しさしてくんねえかな」

「分かった。じゃあ、お前一人でヤッて、後から来いよ」

浩樹はあっさりと言い放って竜二の反応を待つ。竜二の返答は彼の期待通りであった。

「いやウソだって、オレも行くし」

だが、彼が女を放すよりも前に、慶介が廊下の方を向いて鋭く怒鳴った。

「何見てんだよ!」

  *

 金光は特に見ているわけではなかった。目はたまたまそちらの方に向けていたが意識は向いていず、今は傍の連中とゴルフ談義に夢中である。だから、テントの前を息子や娘が走り過ぎた時でさえまるで気づかなかった。

「カミさん? さあ、見とらんなあ。もう飽きて帰ったんじゃないか? まあ、アイツも気まぐれだからな」

競技が始まる前に人に尋ねられて、彼はいかにも無責任にそう答えて笑った。手にはカップ酒。朝っぱらから早くもほろ酔い加減である。

 子供達も別段父の応援などには期待しておらず、各々目の前の課題に必死である。ただ、長女の清美は、本来母と組んで出場するはずだった競技で別の母親と組むことになり、とんだとばっちりを喰っていた。

  *

「なんだ、もう終わりかよ」

見つかって開き直ったという態で、男が入ってきた。普段は消防士をしている二十代半ばの、花村という者だ。その手には、今日娘を撮影するために持ってきたビデオカメラが握られている。

 さらに後ろからもう一人、こちらは四十過ぎの男が入ってきた。彼を見て思わず声を上げたのが有紀である。

「こ、小林、さん……?」

彼と有紀とは同じ町内であった。もっとも、普段は挨拶すら交わさない程の付き合いだが。

「どうも、金光さん」

小林は笑顔で会釈した。二人が直接口をきいたのは、初めてに等しかった。有紀は左腕で胸を覆い、膝を折って恥部を隠した。そして逡巡した、彼に助けを求めるべきなのかどうかと。

 そんな彼女につい今しがたまで組み付いていた竜二、さすがに合体は解いたものの股間は丸出しであり、その先から女陰に架けて白い糸が繋がっていた。彼はもはや焦って衣服を取り寄せることも諦め、返って堂々と侵入者らに凄んでみせる。

「なんだよ、お前ら!」

 が、状況が状況なだけに虚勢は否めない。あまつさえ、敵は大人二人、しかも手前の一人は若々しく屈強そうな体格である。竜二は秘め事を見つけられた負い目もあって、気後れは隠せなかった。

 それは、他の不良少年達にとっても同様である。口々に罵りの言葉を発しはするものの、機先を制せられた動揺は払拭できなかった。

 そんな少年達を見てケラケラと余裕で笑いながら、花村がからかう。

「お前ら、先生に言うぞ~」

「は? ざけんなよ!」

当然逆上する彼ら。しかし、花村は特にいなすでもなく優々と進み出ると、ズボンのゴムに手をかけながら、スッと慶介の方へカメラを差し出した。たじろいだ慶介は、受け取ろうとしない。すると、花村は言った。

「バーカ、分かんだろ」


〈つづく〉


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タグ : 輪姦 中出し 爆乳



大輪動会-プログラム#2-

  *

 学校中に運動会お馴染みの、あの焦燥感を煽る音楽が大音量で響き渡る。それを背景に、運動場では年代ごとの徒競走が続いていた。

 元より不真面目な金光、自分の身内が出る内はまだしも、それ以外を真面目に見る気はないし、まして応援する気もない。誰かに電話を掛けたり、近くの人間を無理やり無駄話に巻き込んだり、あからさまに退屈そうにしている。

 もっとも、すべての父兄が前のめりに参加しているわけでもなく、休日の朝から引っ張り出されて欠伸をしている者もあった。

 そんな父兄の一人、小林は自分の子供が走り終わった後から眠い目をこすっていたが、ふと校舎の方を見上げた後、何を思ったのかとうとう自分の席を立ってしまった。 

  *

「ちょいじっとしててよ、入れにくいじゃん」

「嫌だってば! いい加減にしてよ」

有紀は相変わらず手向かったが、もはや建前の域に近いことを慶介は悟っていた。この女はそろそろ諦めているのだと。彼は相手を窓にへばりつかせると、豊満な尻肉をかき分け、スウェットズボンから取り出したペニスを割れ目にあてがった。

「じゃあ、入れま~す」

軽やかな宣言と共に、いきり立った肉棒がすんなりと濡れ穴に沈んでいく。

 途端に前原が声を限りに叫ぶ。

「おい! 待て! 待ちなさい!」

「うるせえっての!」

すかさず竜二が前原のみぞおちにパンチを喰らわした。

「人が来たらアンタがマズいだろって、さっきペー助も言ってたろ?」

 前原は無言だった。目を閉じてぐったりしている。

「あれ、ガチで死んだんじゃね?」

傍にいた浩樹が不審そうに覗き込む。

「すっちゃん、ちょいやり過ぎ」

「え、軽くやっただけなんだけど」

竜二はさして焦る風もなく、前原の頬をペチペチと叩いた。が、なんの反応もない。完全に伸びていた。

 浩樹は彼の息と脈をちょっと見て、

「うん、大丈夫大丈夫。生きてるわ」

と軽く太鼓判を押した。竜二はそれに軽い反省を込めて、

「わりぃ。入っちゃったみたい」

と笑いながら応じた。

 一方、慶介はそちらのやり取りなど一切気に掛けることもなく、入った肉棒を女穴の中でゴシゴシとこするのに夢中だ。有紀は彼によって押さえつけられ、露出した乳肉をべったりと窓ガラスに吸着させていた。柔らかい塊が胸板とガラスの間でつぶされる。

 この教室は、校舎の端寄りの最上階にある為、運動場の真正面ではなかったが、競技中の様子は一部とはいえ見える位置にあり、こちらから見えるということは、逆もまた然りである。

「ヤバいんじゃね? これ。見えてんじゃね? ヤッてるとこ」

そんなことを言いながら、慶介は止めずに腰を振る。有紀は無言だ。前原の時みたいに、演技して気分を出すこともしない。

 慶介はなおしつこく、

「オバサンの子供も見てんじゃねえの? その辺で」

と煽ったが、やはり彼女は沈黙を守っていた。

 だが、続けて彼が、

「なんなら窓開けてやろっか」

と提案した時は、さすがに拒絶の声を上げた。

「ふざけないでよ!」

気の強い女らしく、鋭い目で中空を睨み付ける。

 慶介は彼女のリアクションにニヤニヤしつつ、今度は押し付けていた乳房を窓から浮かして鷲掴みにした。

「うお、すっげ! 柔らけ~っ!」

目一杯広げた手で、握力込めてグニャグニャと脂肪球を揉みしだく。

「ちょ、痛い」

有紀は抗議したが、慶介は頓着せずに、その姿勢のままクルリと向きを変え、仲間にその手の中のものを見せつけた。

「見ろよ! 手の中に入んねえ」

そのレポート通り、確かに広げ切った指の端から端をもってしても、彼女の乳房はそこに収まりきらなかった。余った柔肉が垂れこぼれている。

「マジか」

「デケーな」

仲間達も口々に感嘆した。次いで彼らは、自分達もそれに触り始めた。

「は? ちょ、やっ、痛い」

有紀は眉間に皺寄せて肩を左右に振るが、それにつれて豊かな塊が地盤からタプリタプリ揺れると、返って面々を面白がらせ、益々いたずらをエスカレートさせた。浩樹は人差し指を柔肌に際限なくめり込ませ、竜二は乳首を延々と引っ張る。豊乳はそのいずれをも、圧倒的な対応力で許容した。

「なあ、これ、吸っていい?」

誰に許可を求めるでもなく、だが少なくとも有紀本人にではなく竜二が言い、彼は乳輪をきつくつまむと口をあんぐり開けて近づけていった。

 すると、次の一瞬、一同を驚きが襲った。

  *

「ねえ、お母さんは? お母さんは?」

有紀の下の娘、幼い瑞穂が舌足らずに言って姉のシャツを引っ張る。姉の清美はそれをうるさそうに払った。

「知らないわよ。お母さん忙しいんだから、大人しくしてなさい」

マせた口調で言って、母親代わりのつもりである。だがその実、自分は同級生との砂遊びに夢中だ。その同級生、本当はその幼稚な遊びに飽きているのだが、清美のしつこさに渋々付き合わされていた。

 妹はすごすごと引き下がり、チュパチュパ指を吸って不足をやり過ごす。

  *

「わっ、なんだこれ!?」

顔面に温かい汁が掛かって、竜二は面食らった。それは母乳だった。

「マジか!?」

母乳出んの、オバサン!?」

少年らには初めて接する光景だった。悪ぶっているとはいえ、比較的モテる慶介を含めても、つい最近になってやっと性交の味を知ったような連中だ。この時初めて、母体としての女体の役割を肌で実感したようなものである。

 よく見れば、その乳輪は赤黒く、周囲とのコントラストが鮮明であり、また乳首のくっきりとした陰影もまた、授乳に適した状態であったのだが、乳幼児の本能を忘却したオス達には、ただの卑猥な造形でしかなかった。

「なに、オバサンって赤ちゃんいんの?」

浩樹は問うたが、有紀は答えなかった。実際には、もう赤ん坊という年でもなく、口もきけば歩きもする幼児がいるばかりだが、有紀の乳の出は三年越しでもまだ止まらないのである。

「うお、母乳ウッマ!」

「なんだこれ、こんなんあり?」

竜二と浩樹は左右の乳首にそれぞれ吸い付いて、思い思いにミルクを飲んだ。

「イヤッ! キモい、この変態!」

母親としての強烈な不快感に苛まれ、しきりに罵る有紀。二十以上も年下で、確かに法律上もまだ子供とはいう相手なれど、この状況下において母性愛など微塵も感じるはずがない。

「おお、オレも吸いてえ! おおっ、もうイくわ!」

慶介は羨ましそうに叫ぶと、腰の回転を一際激しくした。それは、まさしく種付けの合図であった。

「おっ、ペー助、中出しかよ」

浩樹の煽りに、その以前からそれと察していた有紀、大いに異議を唱える。

「はっ? ちょっ、ふざけんな」

「ああ、そういえばオッサンは外に出してたっけ」

竜二が床を見れば、今でも前原の出した粘液が机の下に広がっていた。慶介は言った。

「オレさあ、潔癖だから床汚すとかできないんだよね。やっぱさ、教室はキレイに使わなきゃ」

 彼の芝居じみた言い方に同調して、仲間も好き勝手を言う。

「どうせ中も外も一緒だって」

浩樹は言ったが、たとえそうだとしても、女としては無理矢理犯された男の汁が体の中に入ることこそがそもそも嫌だった。

「やめて! 離して!」

事の前にも増して激しく抵抗する有紀。だがこれはもはや逃れられない定めであった。

「あ、あ、イく! ……ああ、出る……出てる……ヤベ……チョー気持ちいい……」

若いエキスが言葉通りにたっぷりと迸る。注がれる身は知ろうまいが、それは彼女の母乳が如き白さで、且つそれよりずっと粘っこいものだった。

  *
 
「いました?」

「いいえ、やっぱりもう帰っちゃったんじゃないかしら」

校舎の入り口で中年の男女が出会い頭に挨拶を交わす。相変わらず有紀を探していた。次の競技にも彼女はエントリーしていたのである。

「まさか、校舎の中にいるなんてことは……」

男が暗がりに目を凝らす。すると、タイミング良く、そこから父兄の花村が出てきた。また、校舎前の植え込みの方からは、同じく父兄の小林が現れた。

「いや、こっちには誰もいないみたいですよ」

花村は有紀を見ていないと言う。小林も同調した。二人は余人にはそうと分からぬ程度にちょっと目を見交わした、何か通じ合うものを感じて。

捜索隊の二人はそれを聞き、またそれぞれに散っていく。うち女の方は別の女と合流してブツブツ言った。

「ていうか、金光さんエントリーし過ぎじゃない? 出る気もない癖にさ――」


〈つづく〉


人妻官能小説【蕩蕩】






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大輪動会-プログラム#1-
動会
~友母戦記~



 今日は運動会である。大人も子供も一堂に会して、地区の一大イベントである。

「エー、本日は晴天に恵まれ、絶好の運動会日和で――」

開会に際し、地元町議会議員の金光が挨拶する。テカテカする黒い肌を朝日に照らされた、五十がらみの男である。三代続く地主でもある彼を、地元では知らぬ者がない。またその傲岸不遜な振る舞いも同時に有名で、敵も多かった。

 現に今日の実行委員に名を連ねている島田、高橋などは、何度も煮え湯を飲まされてきた。今も朝日の眩しさに顔をしかめているように見せて、その実彼の存在が苦々しいのである。

 一方、

「お父さん、お父さん!」

と、檀上を指さして興奮しているのは金光の幼い娘、瑞穂。その周りには姉で小学四年生の清美、兄で中学二年生の佳彦がいる。

「うるさい、静かにして」

三児の母、有紀は騒ぐ娘をたしなめた。金光の妻にしてはずっと若く、まだギリギリ三十路の三十九歳。明るい色の髪に濃い化粧、そしてショッキングピンクのブランド物のジャージに身を包んだ人目を引く装いだ。そうでなくとも、夫同様に有名な彼女である。

 やはり今日の委員である鈴木は、つい先日彼女に関してトラブルに巻き込まれたばかり。また、長男佳彦のクラスの担任、比嘉も彼女の言いがかりには常々頭を悩ませていた。

 母親だけではない、子供らも問題児である。何しろわがままで教師の指導に従わない。彼らの性質の悪いのは、暗に金光の威光を嵩に着ることだ。それで学校側も何となく有耶無耶にしてしまう。周りの生徒らも同様だ。適当に取り繕って、あまり深入りしないようにしている。

 要するに金光家とは、事なかれ主義の狭間で生まれたモンスター一家なのであった。どんな狭い地域でも、憎まれっ子は必ず世にはばかるものである。

  *

 さて、開会宣言や挨拶などが終わると、競技に先だってまずはラジオ体操である。参加者全員、各々手がぶつからない程度にグラウンドに散らばる。ここでも金光一家の周囲に人が少ないのは、やはり彼らの評判の証左であった。

 その広々とした陣地で、およそ真面目にとは言えないながらも体操はする有紀。彼女の肢体は周囲からよく見えた。

「おい、見ろよ、あのババア。スゲーデカ乳」

「どれ?」

「あれだよ、あのハデハデババア」

そう言って物陰から噂しているのは、地元の不良高校生ら。悪ぶっているくせに、この手の大会にはわざわざ出てくる。少子化の昨今、この地区では学校ごとの運動会はなく、小 学生から大人まで合同で済ませることとなっていた。

 彼らの視線の先では、有紀が大きくのけ反っている。すると山のような二つの張り出しが、その指摘通り大いに生地を引き延ばしていた。

 彼女に視線を向けていたのは彼らだけではない。彼女が前屈みになった時、そのピチピチのジャージの尻に浮いたパンティーラインをゴクリと生唾飲み込みながら見つめている父兄らがいた。彼らの中には、有紀の厄介な人となりを直接、あるいは間接的に知っている者もいる。また、今日のようなケバケバしい外見を軽侮している者もいる。が、男のサガとしては、彼女の肉体を素直に見過ごせない部分が確かにあった。

 有紀の息子である佳彦の同級生らでさえ同様だ。それがあのトラブルメーカーの母親と知っていながら、視界の端へある種のたぎりを持って収めずにはいられなかったし、さらには、彼らよりずっと年下、清美と年の変わらない男子らの中にも彼女を女体としてチラチラと盗み見ている者がいた。

  *

 そういう蔑視的劣情の中で、有紀は豊満な肢体をタプンタプンと躍らせる。彼女はまず短距離走に出場した。そして、その際の“躍動感”といったら顕著であった。

 そもそも昨年以前の彼女は見学を決め込んで競技に一切加わらなかったものだが、今年に限って急に出ると言い出した。というのも、PTAの役員に就いたからである。ほぼ持ち回りで決めていくこの役、周囲はどうせ引き受けないだろうと思ったし、また引き受けてほしくもなかったのだが、彼女ときたら期待を裏切り二つ返事で引き受けたものだ。かつはまた困ったことに、やたらとやる気を見せだしたのである。協調性がない上に、自身の発言をゴリ押ししては、強引に事を進めてしまう。それでいて普段づきあいをしないし、金持ちの癖にけち臭い。彼女に対する思いは、母親連中の間で共通していた。

 ちょうど今も女達は陰口を叩いている。

「見てよ、金光さんの奥さん、本当に出るみたい」

「なんか派手なジャージとか着ちゃって、やる気満々って感じ?」

「すごいよね、あのセンス。あの歳であれはないわ」

「あれがセレブファッションなんじゃない? セレブ様の考えはよう分からんけど」

 客席からも出場者の待機場所からもヒソヒソ話は聞こえる。

「負けたらさ、ぶつかったとか言って、クレームつけそうじゃない?」

「あるある、絶対人の所為にするよね」

「エーヤバいよ。わたしあの人と同じ組だ。泣きそう」

 そんなアウェーの中、有紀はこれといって誰かの反応を気にすることもなく出走だ。この辺りの鈍感さ、あるいは自信過剰ぶりは天性の長所且つ短所である。つまり、周囲が彼女を意識する程、彼女の方では周囲を意識していないというわけでもある。

――号砲一発。有紀は、スタートラインを飛び出すや猛然と駆け出した。

 男達は、さりげなく、しかし確実に彼女を目で追った。彼女の初めての競技参加に対して物珍しいという感情、ただそれだけでは説明できない視線の運びで。

「バイン、バイン……」

通過する弾みに擬音を付け、口の中で周囲にそれと分からぬようにつぶやく父兄がいた。花村という若い父親。彼は、娘を撮影する為に持参したカメラを密かにそちらへ向けていた。そのレンズは、大きく上下して行き過ぎる二つの塊をしっかりと捉えている。

 塊はそのまま一着でゴールテープを切った。

「すごぉい! 金光さん速いんですね」

一緒に走った母親が声を掛ける。すると有紀は謙遜することもなく、

「わたしって意外と、昔から足速いんですよぉ」

と、あっけらかんと得意げであった。

 レースを大会実行委員のテント下で見ていた夫・金光も、

「いやあ、あいつ、負けん気だけは強いからさぁ」

と満足げに周囲に話す。

 息子・佳彦もクラスメイトらに母親の勝ちを誇っていた。周りはいつも通り軽くあしらいながら、ただ目線だけはいつもより興味を含んで彼女に注いでいた。

  *

「わぁ、なんか懐かしいね」

整然と並んだ机や、壁に貼り出された絵を見ながら前原が言った。

「ネー、こうしてるとさ、学生の頃思い出すよね」

窓際の方へ歩きながら、有紀が応じる。二人は賑やかなグラウンドを離れて、空き教室に忍び込んでいた。

「うん、思い出すよね……あの時の事とかさ」

前原は外を見下ろしていた有紀を、後ろからそっと抱きしめて囁いた。その腕をやんわりとほどいて、彼女は言う。

「ダメ」

 二人は見つめ合った。

「ダメ?」

前原は甘えるように少しすねて見せると、そのまま唇の距離を縮めていった。有紀もそれは拒まない。やがて唇と唇が重なり合う。

 ややあって、有紀が口を開いた。

「ダーメ……今日は子供達もいるの」

優柔な声音である。その目は言葉と逆の要望を伝えているようでもあった。

 それを察して、前原は背中から尻へと曰くありげに手を這わせる。有紀も激しくは抵抗しない。男はこの間合いを愉しみながら、彼女のジャージズボンのゴムにまで手を挟んだ。

「誰か来ちゃうってば……」

有紀が言う。それに前原が返す。

「あの時も、そう言ったよね」

二人は見つめ合って笑った。

 有紀と前原は、高校時代に付き合っていた。そしてまた当時の体育祭の日、ちょうど今日のように二人で抜け出しては、空き教室で逢引きしたことがあったのである。

 前原は現在、金光の顧問弁護士だ。有紀とは昨年偶然にも東京で再会、焼けぼっくいに火が付いた。その後、厚顔無恥にも彼女が夫へ彼を推薦し、契約させたのである。前原の拠点はいまだ東京にあるが、こうして機会を見つけては密会に勤しんでいた。

 二人は、片時も視線を逸らさずに会話を続けた。

「あの時は若かったの」

「そう? 全然変わらないと思うけど」

 男の手は女のズボンをズリ下ろす一方で、そのシャツの下へも潜り込み、ブラジャーのホックを手早く外した。急にくつろいだ胸に軽い焦りを覚えつつ、有紀はまた否定の言葉を述べようとした。が、その口へ前原が機先を制して唇をかぶせる。

「ン……」

 やがて、有紀の手が彼の背中へと回っていった。

  *

「ああ、金光君、お母さん見なかった?」

 担任教師の比嘉が教え子の佳彦を捕まえて、その母親の所在を問うた。しかし、佳彦は知らないと言う。比嘉からその旨を聞いた実行委員の鈴木は嘆いた。

「困ったなあ。次の障害物競争にエントリーしてるのに」

 それを伝え聞いた母親連中が、またヒソヒソ話を始める。

「訳分かんないよね、さっき、速いとか言って自慢してた癖に」

「いいじゃんいいじゃん、あの人居ない方が楽だし」

 その会話を背中で聞くともなしに聞いていた父兄の一人花村は、何気なくカメラを片手に席を立った。どうせ我が子の出番は当分ないのである。

 行方をくらました有紀の身勝手は、こうして小さな波紋を広げつつあった。

  *

「ンッ、ンッ、ダメェ~……」

 他人の迷惑を顧みず、男女はとうとう性交を始めていた。元より恋に落ちた男女に周りの声なぞ届かない。

 ガランとした教室の中、誰かの机の上に横たわる有紀の股を開き、前原は劣情のままに性具を出し入れする。膝まで下ろしたスラックスのベルトと、机の脇にぶら下がった手提げ袋の中身が、腰を振る度にカチャカチャと鳴る。この机を使う子には、まさか休みの日にここがセックスに使われていたなんて想像もつかないだろう。見ず知らずの年増女の背中をくっ付けられていたと知ったら、その子はどう思うだろうか。

「ダメだってばぁ~……」

この期に及んでまだ拒絶の意思を示しながら、その実、有紀は垂れて広がりがちな乳房を両の腕で中央に寄せて形よく見せようと気を砕いている。この武器の有効性は彼女も知る所だ。

 前原は、当たり前のように彼女のシャツをまくり上げていた。彼もまた、学生時代より彼女の胸を目当てに付き合うことを決めたのだった。

 有紀はと言えば、彼のマスクに惚れていた。彼の当時とさほど変わらない肌艶や体型には嬉しかった。年相応に渋みの加わっている点はむしろ好ましく、いつも家で脂ぎった親爺ばかり見ている為に、余計彼の格好よさが際立って見えた。ちなみに、夫とは百パーセント金目当てで結婚した。結婚と恋愛とは絶対に相手を選ぶ基準が違うと思っている。

「有紀……有紀……!」

次第に動きをヒートアップさせ、陶酔的に名前を呼ぶ前原。やがてキスの為に覆いかぶさったのがフィニッシュの合図だった。直前で引き抜かれて、白濁汁が床に滴り落ちる。

「ンン~……ンフゥ~……」

有紀も満足げな風を作って舌を絡ませた。

 しばらく抱き合った後ゆっくりと起き直った両者は、身支度を始めながら再び語らいだした。

「あ、大変戻らないと」

「まだ出るの?」

「うん、次はたしか……パン食い競争。結構忙しいんだからね、わたし」

二人はクスクスと笑った。

 しかし、密やかな恋の愉しみもここまでだった。それは、前原がズボンを上げる前、有紀がブラジャーを着け終わった直後に起こった。恋の秘密が破られたのだ。

「何々、もう終わり?」

ゲラゲラと笑いながら入ってきたのは、地元の高校に通う不良達三名である。先程体操する有紀に目を付けて猥談していた少年達だ。彼らは手に手にスマートホンを持っており、うち一名が画面を操作するとそこから、

『有紀……有紀……!』

という、当事者らに聞き覚えのある声が鳴り響いた。

「マジビビったし。教室でセックスとか、オバサンら正気ですか」

「しかも運動会の最中とかハンパねえわ」

「どんだけヤりたいんだよ」

三人は鬼の首を取ったように喚き立てる。三十路カップルは絶句した。そこへダメ押しの如く、不良の内の一人、慶介がズカズカ近寄って来て、こんなことを言い出した。

「で、オバサン、オレにもヤらせてよ」

すると、この発言には彼の友人も驚いた風のリアクションで噴き出した。

「マジか、お前!?」

慶介は平然と答える。

「マジマジ。ババアだけど、あのデカ乳見たら勃ってきた」

振り向いてニヤッと笑いながら、彼は有紀の肩に手を伸ばす。有紀は、まだ下半身を露出したままで後ずさった。くるぶしにはパープルのレースの下着が巻き付いている。

「ちょ……ちょっと……!」

彼女は前原に助けを求めた。前原、見られてようやく行動を起こす。

「や、やめろ」

しかし、飛び出ようとした彼を、二人の不良が押さえつける。

「あんだよ、オッサン」

「オッサンは終わったんだからいいだろ」

仲間らの協力に感謝しつつ、慶介は、逃げる有紀の腰を後ろから引っつかんだ。

「助けて!」

叫ぶ有紀。さらに迫る慶介。

「いいじゃん、ヤりたいんでしょ? だからヤッてやるって、オレも」

 両者のやり取りに、今度はもっと確固たる声で割って入る前原。

「やめろ! やめなさい!」

 だが、それと同時にもがいたのはまずかった。ズリ下ろしたままだったスラックスに足を取られて、思い切り前方へともんどりうって倒れてしまったのだ。ガシャンガシャンと大きな音を立てて、彼は頭から机と椅子に派手にぶつかった。

 それを見て、少年らは思わず爆笑した。

「おいおい、大丈夫かよ」

同情の色さえ見せて、近くの一人が倒れている前原の様子を窺う。前原は大きくせき込んだ。額から微かに血を流している。それでも義務は果たそうとする。

「やめろ……」

「まだ言ってる」

少年は呆れ顔で慶介を見上げた。彼の名は浩樹という。

「ていうかオッサン、“やめろ”って、お前が言うなって話だよ」

そう浩樹が言うと、慶介も同調した。

「学校でさあ、子供とか居んのにセックスしてる人らに言われてもなあ」

 慶介の言葉に、もう一人の少年、竜二も肯きながら言った。
 
「まあ、そういうわけだから、ちょっとそこで見てな」

彼は言い終わると、“続けて、続けて”と、滑稽に手のひらを振って慶介に合図した。慶介は促されるまでもなく、事を進めていくつもりだ。

「うわあ、中グショグショじゃん」

有紀の痴穴へと乱暴にねじ込んだ彼の指は、彼女の愛液ですっかり濡れてしまった。言うまでもなく、恋人との逢瀬で分泌したものである。

「やめてっ!」

有紀は悲鳴を上げ身悶えするや教室の奥、すなわち窓の方へと逃れていった。もはや恋人が当てにならないと知って、いよいよ顔面蒼白である。

 恋人はまだ一応“やめろ”を続けているがそれも形ばかり、二人に抑えられて歯噛みしている格好だ。

「ていうかオバサン、そっち行ったら外から丸見えだぜ?」

慶介はいよいよ窓際に追い詰めた。

「でさあ、あんまり声出すとまずいんじゃない?」

彼はパニック中の有紀に諭すように語る。

「だって、あんたら、ヤッてたことバレたらヤバいっしょ。オレらまだなんもヤッてねえし。で、逆にあんたらがヤッてた証拠はあるし」

 それを聞いた竜二が、タイミング良くさっきの動画を再生した。

『ンッ、ンッ、ダメェ~……』

あられもない喘ぎ声が鳴る。

「素直にヤらせりゃいいじゃんよ。なあ、オッサン」

浩樹が前原の頬をペチペチ叩きながら言った。

「嫌よ!」

有紀は毅然と言った。


〈つづく〉

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