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作者が思いついたエロ話を羅列して自分を慰めるブログです。下品な妄想と低俗な文章に股間で共感して頂けたら幸いです。

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このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて作りごとであり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。

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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(48) 23:46

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時四十六分


袋田達も、程なくしてそれに出くわした。

「オーイ、奥さん」

大浴場の暖簾の前から大声で呼ばわる男がある。倫子達がまだ二十メートル程も離れている内から手を振って。

「ん?」

こちらの男達は、戸惑いながら顔を見合わせる。そうして、肩を貸している倫子に答えを求めた。

「あ、お知り合いの方ですか?」

袋田が問う。

知り合い、確かに知ってはいる、それもうんざりするほど、体で。だが知らない。今もって彼の何も知らない。交流の極みまで行ったはずなのに何も。

よく見れば、顔もあまり知らない。倫子は、今日初めて彼の顔を真正面から見た気がした。といっても、何ら特別な感慨はないが。

男は、例の中年グループの一人、渡瀬であった。

袋田はちょっと不思議そうな顔をして両者を見比べた。彼の職掌がら、倫子と目の前の男が同じ一行でないことは分かっていた。客の少ない宿舎であるからなおさらだ。“旅先で親しくなったのだろうか”とは思われたが、何しろ女は裸である、一体どんな関係であるのか、彼ならずとも気になるところであった。

一方、不思議に思ったのは、相手の男も同様だったのである。

「あれ? 奥さん、あの子らは?」

渡瀬は彼女の後ろを目で探す。しかし、すぐにいないと分かるや、端から倫子の返事には期待せず、袋田に話しかけた。

「あんたらが連れてきてくれはったん」

「あ、はあ……」

問われた方は、迷いながら答えた。ありのままの経過を話していいものかどうか、判断つきかねる状況である。彼が覗き見た男達二人、すなわち宮浜と奥津とも、渡瀬は別の団体の客なのだ。一体何がどうなっているのか訳が分からない、と、彼は混乱した。

「え、せやけど、ほかのもんはどうしたんや」

渡瀬は素朴な調子で疑問を口にした。彼は彼で訳が分からないのだ。

このままでは険悪な空気になりそうであった。仕方なしに袋田は、これまでの経緯を説明することにした。といっても、藪塚と駆け付けた後からのことである。

「ヘー、ほんな、ほったらかされとったんかいな」

渡瀬は目を丸くして言った。そうして、

「なんでやねん。あいつらも、わけわからんなあ……」

と、心底腑に落ちない風に呟いた。が、追及はそれで終わりだった。

「ま、ええわ」

あっけらかんと彼は言った。袋田らにしてみれば、肩すかしをくらったようである。しかし、渡瀬は、自分の仕事の方が大事とばかりにどんどん話を進めていく。

「もっぺん温泉つかろ、いう話やったけどな、あんたらがあんまり遅いさかいな、ちょっと話変わって、やっぱり飲みに行こか、いうことになってん」

と、ここまで彼は倫子の顔を見ながら言った。

倫子は曇った目を足元に落としている。傍目には、聞こえているのかいないのか分からない。

渡瀬は、また袋田に目を戻して言った。

「しゃあないさかい、あんたら、すまんけど、この人このまま連れったってくれへんかなあ」

「は、はあ……」

袋田にはまだ話が見えようはずもなかったが、今の話の中で、とりあえず要請を受けたことだけは明らかだった。ただ、さしあたって関門はある。

「あの、このままですか?」

「ん? そう、このまま。今から」

渡瀬は、相変わらずあっけらかんと軽い。

袋田は、質問の意図が伝わらなかったのかと、倫子の方を気遣いながら重ねて質した。

「ええっと……あの、裸、で……?」

すると、渡瀬は、フフンと笑って答えた。

「そや。裸や」

彼はニヤニヤした。ただ、一応とってつけたように、

「どうせすぐそこやがな。スナックて、ここ出てすぐのとこにあるんやろ?」

と、提案の意図を補強した。

「ベルのことですか?」

横から藪塚が初めて口を挟む。“ベル”とは件の店の名前である。ただこれは、愚問の種類に属する問いであった。なぜなら、この宿舎の周りに今開いている店といえばそこしかなく、館内にもそういう店はないので、どう考えても行き先は一択なのである。

「ベルっちゅうんかいな、知らんけど。とりあえずそこまで頼むわ」

渡瀬は、まるでタクシーに命ずるように言いながら、最後に目を細めて藪塚を見、こう付け加えた。

「この奥さんな、めちゃめちゃスケベやねん」

藪塚は、さりげなく股間を後ろへと引いた。


<つづく>



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湯けむ輪(47) 23:44

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時四十四分


長身の男は、そう言ってしまってからにわかに声を落とし、あからさまに噂の対象を慮るような調子を取り繕いつつもなお、

「今日泊まりに来たお客さんっすよ」

と念を押すように言った。

そんなことは分かっているという風に、彼の上司らしき男はじれったそうに小刻みにうなずく。

そのうるさそうなしぐさを見ても、興奮した部下は、己の手柄を認めさせたいとばかりに自分の持つわずかな情報を重ねて披露する。

「今日、確かにバスに乗せましたよ」

そう話す彼は、これなん確かに、倫子達一行を駅まで迎えに来たバスの運転手であった。連れと同じ袢纏を着用しており、彼はここの従業員にしてバスの送迎をも担当する者なのである。その胸に光るネームプレートには、藪塚(やぶつか)と記されていた。

藪塚は、相手から予期したほどの感動が返って来ぬことに些か不満らしく、さらに言葉を足そうと口を開いた。が、それは相手の男に遮られて果たせなかった。

「お、お客さん」

男は緊張した笑い顔を作って、倫子に呼びかけた。膝がしらに手をついて、彼女の方に上体を折る。と、前に垂れ下った袢纏の胸にはやはりネームプレート。そこには袋田(ふくろだ)と書いてあった。

彼の呼びかけに、倫子は答えない。というより、答えられない。これまで長々の非日常行為も自分を諦めることでやり過ごしてきた彼女であったが、それは本来の自分と今そこにいる自分とが一致しないために危うくも成立させられた虚構であった。

ところが、今度の相手はその本来の自分と今の自分とを結び付けられる人間なのである。これは、今までとは大いに勝手の違うことであった。倫子は進退窮まった心境で、とっさにはもうどう対応していいか分からなかったのである。

「大丈夫ですか」

倫子が反応をせぬので、袋田は彼女の左肩をつかんで軽く揺さぶった。

その手の触れた瞬間、ビクリと倫子は思わず震えた。だが、それだけで、まだ人間らしい対応を返すことはできなかった。彼女はただ、その肩に置かれた手の温もりから彼の属している平凡な日常に思いを馳せ、それと同等に接することができた昼間の我が身を懐かしく思い出すだけだった。まるでそれが、遠い日の思い出のように。

「お客さん!」

袋田は、今度は右肩をもつかんで揺さぶりかける。それにつれ、肩と地続きの出っ張った脂肪が軽く波打った。

「フーム……」

彼はため息交じりに低く呻って、相棒の方を振り返った。

相棒は、慌ててそれを見返して、

「どうしましょうか」

とでも言いたげな表情を作る。彼の眼は袋田と視線を合わせるまで、揺れる脂肪に釘付けだったのである。その後も彼の視線は、袋田が視線を外すや否や、すかさず元の位置へと下りた。彼のズボンの前は、もっこりと盛り上がっていた。

他方、袋田の股間にも山はできていた。男とはこうした時、どうしたらいいか、よりも、どうしたいか、の方に頭を占拠される生き物である。

この時倫子は、たとえ確認しなくても、彼らがどうなっているか分かっていた。先ほど来のいやというほどの経験のなさせる技であった。

本当に、もし性の奴隷というものがあるのなら、今日の倫子がまさにそれである。ほんのわずかの時間のうちに、一生かかっても経験することのなかったであろう人数の男達と性交してきた彼女だ。今までの人生で体験してきた人数をはるかに上回る、まして四十代以降のこれからの人生では到底伸びる見込みのなかった数である。

驚くべきは、彼女が売春婦ではなく、一介の主婦である点だ。ただの主婦が、二十本を超える男根と怒涛のごとく立て続けに交尾させられ、己の意思とは無関係にひたすら種付けされてきたのだから、当人の衝撃たるやひとしおである。そういう意味では売春婦よりもひどいと言わねばならない。

そういう境涯に落ちた者の心境を、一体誰が想像しうるであろうか。際限のない男のリビドーをダイレクトにぶつけられてその相手をさせられ、みじめにも無理やり欲情させられ性感を開発され、果ては愛娘よりも年下の全くの子供とも子作りを行って衆人環視の中オーガズムを曝した女の心境を。

果たして、そういう境遇に至りなば、倫子は完全に男という生き物の本質を悟りきったのであった。奴隷には奴隷根性というものがある。しからば、性奴隷と化した彼女のものは、差し詰め性奴隷根性とでも呼ぶべきであろうか。息をするように絶え間なく男の性欲にさらされ続けた女の、それはまるで使命感のようなものであった。ペニスの僕というロールプレイに、彼女は覚醒していたのである。

実は、だからこそ彼女は声を上げなかったのだ。例えば旅館の人間である袋田らに、恥を忍んでも助けを求めるという選択肢だってありえたのだが、彼女の脳裏にはそういう可能性が全く欠如していた。虚栄心のためではない。また、困惑のせいばかりでもない。その真相は、すっかり叩き込まれてしまった性奴隷根性の故なのであった。

倫子はそのことを自覚してはいない。ただ今までのことが身内に露見し、日常が崩壊するのを恐れるばかりだ。だが実は、その内心にこういう動きがあったのである。

そうとは知らない男達、股間にわだかまりを抱えつつも、恐る恐ると倫子を抱き起こしにかかった。このままここに放置してもおけないのである。それはこの旅館の人間としての職務であった。

袋田が決めたのは、とりあえず大浴場に連れていくことであった。倫子の体は、あまりにも“事後”の様相を呈し過ぎていた。彼女としてはそれをきれいにしたかろうと、彼は気をまわしたのである。もっとも、最前に宮浜らとの行為を見、その後彼らが倫子をこの場に放置したことを知っている袋田が、どの程度真面目に彼女の立場を考えていたかは疑問であったが。

ところで、大浴場と言えば先客がいるのである。平常ならば時間が時間だけにありえぬこととて、袋田らには予期できぬのも無理はなかったが、倫子の身の上に常軌を逸した事件が起こっているのと同様、やはり彼女に関連して、浴場には異様な闇が待ち設けているはずなのである。今晩は、この旅館そのものが異常なのだ。


<つづく>



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だらしない体の若妻・荒木瞳

荒木瞳さん。近頃そそられる女優さんです。殊更に強い衝撃を受けたではありませんが、いつの間にか我がエロポケットに居座って、健気に股間を温めてくれていた感じ(なんじゃそら)。デビューから堂々の熟女カテゴリで、単体女優として割合に扱いも良く、順風満帆な売れっ子であります。

それにしても、三十五過ぎてのAVデビューというのは、一体どのような経緯であったのか。ここのところ思うに、彼女はこれまで風俗にいたのじゃないかということです。いえ、確かに初めから熟女として世に出る方々は多々おられます。つまりは、そういう人達もこれに類する場合が多かろうということですが、彼女の場合は特に即座にそういう来歴を邪推したくなってしまうのであります。

というのもその体型! ポチャもポチャ、はっきり言えばダルダルですよ。割かしその辺りオブラートに包んで、“豊乳”とか表現する向きもありますが、――いや、豊乳というのも彼女の乳房にとってぴったりの形容ではあるのですが、やはり際だっているのは、波打つお腹、太ましい腕! そう、それがこの人の魅力なのであります。

公称ウエスト、七十センチ! 大体が女性のサイズについては嘘をついても罰せられないというこのご時世において、七十センチの発表ですから、まあ実寸は推して知るべしというわけですね。しかし、決しておデブではない。ここは強調しておかなければならない。福々しいというのもなんか違う気がする。日本語というのは難しいですね。まあ、ポッチャリさんというのが結局適当でしょう。

そのポチャ感が絶妙。いま旬。もちろん主観には個人差があるので、“太ってんじゃねえか”だの“ババアじゃねえか”だの、とにかく“てぇしたこたぁねえ”とおっしゃる諸兄もさぞ多かろうとは存じますが、ある一定の層におきましては、中々に需要のある、そのお眼鏡に適うバランスの良い肉体美ということになろうかと存じます。まずは一本。

「お盛んな熟女たち」
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それでその、話を元に戻しますが、彼女の体型がポチャ、というよりもダルダルということについてですね、その緩み方というのがどうもこれ、避妊薬の影響によるのじゃないかなんて、そんなうがった見方をしたくなるのですよ。いや、全くもって下世話な妄想で申し訳ない。本当にただの妄想で、ただチンチンを立てているだけなんですけどね。

でも、熟女とはいえまだ若いでしょ? まあその、何をもって熟女となすかという定義問題はこんな所で軽々しく片づけられませんのでここでは立ち入りませんが、上には上の先輩方が並み居るこのジャンルにおいては、少なくとも大御所というには遠く至らないと思うのです。

それなのに彼女の体ときたら、なんだか設定以上に熟々して見えるのです。あの弛み方ときたら! 他方、肌の張り・色艶を見れば、画面を通して確認する限り、ああやっぱりまだまだ若いな、とも思うんですよね。

だから、なんなんでしょうね、顔を見てたら若妻、しかも美人なのに、脱いだらぱっと見おばさんであるという、年齢よりも遥かに上のね。ギャップなんですよ。そうして、そういうだらけきった体というのを見ていると、あれ? こういう体つき、風俗でよく見るぞ、なんてね、そういう所に繋がったわけですよ。

まあ、実際どうなんでしょうね……。女優はさておき、普通のアラフォーっつったら大方あんなもんかも知れませんけどね。わたしも実例を数々知らないので何とも申せません。

ただ、ああいうきれいな顔の人が、あんなだらしない体をぶら下げているという、フェイスケアは頑張っているのに(元がいいという部分が大きいような気もしますが)、ボディケアはてんでほったらかしという、その絶妙のバランスたるや、まさに逸材であると言っていいと思うんです。

「叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・」
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叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・  荒木瞳 [情報商材] [アダルト動画]

ところで、彼女の作品には母子設定のものが多いですね。この実母姦というものを一体世の中の人はどれほど求めているのか今もって謎ですが、このシチュエーションが既に看過できない程のシェアを確立しているのは事実です。

ただまあ、彼女のママぶりを見ていると、結構ありなのかな、とか思っちゃったりしたので、初めはこういうところからこの分野に入っていくものなのでしょうかね。

「ムッチリ熟女の僕のママ 裸族の癒し系」
[高画質で再生]

ムッチリ熟女の僕のママ 裸族の癒し系 [無料ホームページ] [アダルト動画]

この人はね、美人だもんでチヤホヤされて育って、それでいて特に欲もなく何も考えず、流されてその日暮らしをしてきたギャルの展開型ですね。高望みしない美女っていうね。それでいてスレていず、なお作品を重ねても変に玄人っぽくならなくてかわいらしい。それが彼女の魅力ですね。……まあ、妄想です。

[作品紹介]

「ようこそ瞳のヌルポチャ部屋へ」


巨乳母子相姦 実録郊外の禁断交尾」











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湯けむ輪(46) 23:40

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時四十分


さて、そのもう一人という者の存在に、宮浜・奥津の両人揃ってからっきし気づかなかったのであるが、こういう時に限って不思議と勘の冴えるということはあるもので、倫子一人だけは不意にそいつの視線に感づいたのであった。そいつは、非常口の扉をちょっと開けて、その隙間から顔をのぞかせていたのである。

倫子らは階段を伝って下りること、かれこれ一階の手前の踊り場まで来ていたが、その一階の出口というのが非常扉であった。そこを開けるとエレベーターの横へ出て、そのままロビーへと行くことができる。ところが、もう夜も更けてきたというのと、そもそもあまり階段を利用する者がないというのであろう、早々に閉じられていたのであった。

そこから顔を出していたというのが、年の頃なら五十位、薄くなった前頭部、痩せこけた頬、そして何より、きれいに整えられたちょび髭が特徴的な、ちょっと見た感じ小ずるそうな印象の小柄な男である。実はこの男、倫子は既に見知っていたのであるが、果たして彼女がそれを思い出す前に姿を消してしまった。

もっとも、それでなくても二人がかりで犯されている最中だ。その上、今や己の醜態を他人に覗き見られたからといって、極端に狼狽するでもない。すっかり常識のマヒしてしまっている倫子である。そこで、男の顔が覗いていたことも、ついおろそかにしてしまった。

さて、そんなことがあったことすら知らない男達二人、もしも気づいていたならば、どのような挙に出たものか見ものであったが、結局知らないままに終わったものだから何ら取り乱すこともなく、粛々と事を進めて安心していた。

すなわち、倫子のことを一階の扉の外に運び出すと、なんとそのまま踵を返し、両人打ち揃って階段を駆け上がっていったのである。助けを呼ぶこともなく、また彼ら同士で言葉を掛け合うことすらなく、ただ黙って倫子を放置して帰っていったのだ。明らかに性的乱暴を受けたであろう様の、呆けきった全裸の倫子を残して。

おそらく、ここに置いておけば、この施設の誰かが処理してくれるだろうとか、彼女がコンパニオンというからには、いずれ迎えが来るだろうとか、そういう浅慮な考えに基づいたものであったのだろう。いかにも外道な、そしてまた愚かな考えである。

よしんば彼女が娼婦であったとしても、こそこそとそのおこぼれに与る姑息な行為、いわゆるタダ乗り、あまつさえ昏睡状態に乗じたそれはすなわちれっきとしたレイプであり、しかもこの後彼女が保護される態様によっては、早晩彼らの身が破滅する可能性は高いのである。例えば、コンパニオンの派遣会社から多額の請求を受けるとか、あるいは事件が公になって警察が出てくるとか、いずれにせよ無難に収束する見込みはなさそうなのだ。

おおよそ命脈の尽きた二人と言わねばならぬところである、が、運命のいたずらとは時に理不尽なる悪事にすら味方するもので、これほど浅はかな彼らにさえ幸運は訪れるのであった。あるいは、彼ら自身そのことを無意識に察知して行為に及んでいた、なんてことはさすがにあろうまいが、とにかく二人はあれだけ下劣な罪を犯していながら、どうやら助かりそうなのであった。

「こっち、こっち」

小声でそう叫びながらやって来るのは、先程顔をのぞかせていた小柄な男。後ろに続く者を急かしている。

「待って下さいよ」

少し遅れて付いてくるのは、ガタイのいい短髪の男である。前の男が小柄なのを差し引いても相当に背が高いことは間違いない。年齢は三十代から四十代の前半位。彼もやはり小声で応じていた。

程なくして、前を行く男が激しい身ぶりでもって後ろを手招きする。ちょうどロビーの柱を曲がった所、目的地の手前十メートルといった辺りだろうか。

「ほら! あれ見て、あれ!」

彼はその方を指さしもって、早小走りである。

「えっ……! ちょ、ちょっと……!」

すぐに後ろの男も気づいて、同じように駆け足になる。先へ行ったのは前の男であるのに、彼の大股のおかげで到着したのはほぼ同時であった。

「うわ……っ! ちょっと、これ……!」

言いながら、短髪の男は固まった。その見下ろす先には、真っ裸で非常扉の前に座り込んでいる倫子がいた。まるで、以前に宮浜と奥津が彼女を発見した時と同様の形である。男達は、しばし言葉を失って立ちつくした。

その時の倫子といえば、日頃客が土足で往来している絨毯にぺったりと尻もちをついて、力なく後ろにもたれかかっていた。肛門も陰唇もその絨毯にお構いなしに密着させ、彼女の身から落ちたのであろう汁が、早くもそこいらに染みを作り出している。

その目は虚ろで、口は半開き、濡れた髪は白い頬に張り付いて、少しくゾッとするような居ずまい。時間が時間だけに、この世のものならぬ存在かしらと疑われるほどだった。

しかし、そこは先だって最も生々しい人間的営みを見ている小男だ、これが幽霊だなんて勘ぐりは端から持っていない。

「な?」

と、連れの男を振りかえって言う。その様子から、ここへ来る前に自分の見たことをあらかじめ説明していたらしいことが窺えた。さらには、別な申し合わせもしていたらしいのである。

「間違いないだろ?」

小柄な男は、重ねて同意を求めた。

問われた男は、興奮気味に二度三度と首を縦に振って答える。

「うん、間違いない!」

そうして彼は、重大な事実を口にした。

「昼間見た奥さんだよ、この人……!」

それを聞き、呆けていたはずの倫子の肩が、ピクリと動く。


<つづく>



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夏のおばさん(後編)

「入れるよ」

男は宣言した。まるでここが二人だけの世界とでも言うような、傍若無人な通告である。

「ヒィッ!」

郁恵は頬を引きつらせた。同時に眉間の皺が深くなる。それら表情筋の動きは一気に深刻さを窺わせる程度まで進んで、やがてかっちりと固定した。

その時水面下では、先の割れた赤い頭が沈み、その続きの段差が沈み、さらにその続きのずず黒い竿が沈んで見えなくなる過程であった。

「……グッ……!」

刹那は言葉もなく、郁恵はただただ歯を食いしばる。

「入った」

真っ直ぐに視線を相手の顔の上に落として、男はまた一方的に宣言を発した。その顔はさすがに緊張のためか、一見怒ったようである。

「入ったよ」

念を押すようにもう一度言う。

郁恵はいたたまれない風で、顎を引いたり横へそらしたりした。その身を貫かれる理不尽さに、耐えて耐えてという風に。その悔しい忍耐の渦中で、彼女は言った。

「やめなさい……」

先程までとは一転、低い声だった。そして、どこか子どもを叱るような厳粛な口調でもあった。ただ、その声は震え、弱々しかった。

もちろん、そんな声は悪童の耳に届かない。若者は段々と表情をほころばせながら、さらに深く交わるべく、女の尻をきつく引き寄せて、

「ヤベェ……海でスんのチョー気持ちイー……」

と、ぼそりと一言つぶやくと、その自分の発した言葉で余計に確信を得たのか、

「ウワ、ヤッベ、マンコ止まんねえ!」

などと言って、相手の腿を抱え上げながら、いよいよ激しい腰振り運動を始めた。海中では当然、挿入された肉棒の出し入れが同時に行わている。

「やめなさい……!」

再び郁恵は言った。さっきの反省を踏まえてのことか、その中途までは力強い声音であった。が、語尾の方にかけては、一気に勢いを失っていた。

その時、彼らから少し離れた所、その波間に漂っていた人が、こんなことを言ったのが聞こえたからである。

「ヤダ、ちょっとあの人達、怪しくない?」

若い女性の声だった。郁恵が恐る恐る窺うと、同じ位の年格好の女性が並んでいる。いくら人が少ないといっても、やはりほかに客が全くないわけではないのだ。

「ウワッ! ちょ、マジびっくりした……!」

連れに言われて気づいた方の女性は、大きな声を出して驚いた後、笑いながら慌てて口元を両手で隠した。

後は二人、ヒソヒソと噂し合い、キャッキャと笑い合っている。

「アーア、見つかっちゃったね」

男は、さも残念そうに囁いた。ただし、行為はやめず、むしろ腰の運動は激しさを増すばかりだ。

二人の体は首から下が水に隠れており、その水は暗く底を見通せないので、決して性交が露見したとばかりは言いきれなかったが、男女が向かい合ってくっついている様を見れば、それだけでも十分大胆な振る舞いではあった。

若い女性達は、自分達で遊んでいる風を装いながらも、ちらちらと郁恵らを盗み見ては噂を続け、もうすっかりギャラリーと化している。

「けどまあ、バレてもいっか」

男はあっけらかんと言った。

「オレらもうラブラブだし。それに――」

郁恵の頬ににやけた彼の息が吹きかかる。郁恵は反射的に顔をそむけた。

「お姉さんとおマンコできたからさあ、もういいわ、なんか。もう捕まってもいいわ」

彼は言いながら、郁恵の左の腿まで持ち上げ、ついに彼女の肉体をすっかり海中で抱き上げてしまうと、そのまま、一歩、二歩と浜の方へ向かって歩き始めた。

「もう見せようぜ、オレらのラブラブセックス」

「なっ! 嫌っ!」

郁恵はうろたえて、しかしまだ女性達の存在を視界の端で窺って、抑え気味の声で否定した。

「いいじゃん。――じゃあ代わりにチューして、チュー」

男はまるで駄々っ子のように甘えて、唇を尖らせ相手に覆いかぶさる。

郁恵は顔をしかめた。が、避けることはしなかった。その口に、またレイプ魔の口が重なる。

「キャッ!」

瞬間、見物の女性らから、嬌声が上がった。彼女らにすれば、恰好の娯楽材料なわけである。場合によっては、そのいずれかがこの男の餌食として郁恵の代わりになっていたのかもしれないが、そんなことを知る由も無い。

生贄となった郁恵は奥歯を噛み、心底情けなさそうに俯いた。男が離れたその下唇から、彼の唾液がつららのようにぶら下がる。

と、ここで、今度は別の方角からも声が聞こえてきた。男性の声だ。

「……おい、見ろよ。あいつらヤッてんじゃね?」

見れば、若い男女の二人連れである。

彼氏の指摘を受けて、女性が応じた。

「エー、なわけないじゃん!」

女性は、しかし言葉とは裏腹に半信半疑の様子で、興味津々と郁恵らを窺っている。

その彼女に向かい、

「オレ達もヤッてみる?」

と言いながら、男性は彼女に後ろから抱きついた。

「バーカ!」

女性はそう言ってそれを振りほどくと、彼に向かってバシャバシャと水を浴びせかけた。

それを機に、水の掛け合いや、体の掴み合いをしだす二人。恋人同士の甘い時間を過ごしている様子である。

先程郁恵が助けを求めた時は、誰ひとり気づかなかったというのに、確実に周囲に人が増えていた。今なら絶対に助けてもらえる、だが、郁恵はもう声を上げなかった。

その間も、性器と性器は間断なく摩擦を続けている。

「ねえ、ちょっとエロい声出してよ」

男は囁いた。

しかし、郁恵は相変わらず無言で差し俯いている。

「出さないの、いつも。旦那さんとスる時」

男は重ねて呼びかけた。

しかし、やはり郁恵は無反応を決め込んでいる。

すると、彼は方針を変えて、別なことを申し出た。

「じゃあ、今度後ろからヤらしてよ」

言うが早いか、すぐにその体勢に入る。すなわち、両手で抱え上げていた郁恵の両腿をぱっと離し、彼女を裏向けた。

「ウッ、ウッ、ブッ……!」

急に投げ出されて、海水に鼻まで沈む郁恵。その上、目が回るような速さで浜辺の方を向かせられ、鼻と口に海水が入ったために彼女は焦って、海中で腕をバタバタさせた。

「バック。好き? 奥さん」

男はマイペースである。悠々と相手の尻を抱き寄せる。誰に見つかろうと恐れることもなく、彼女をまだ散々に弄ぶつもりだ。

「好きそうだよね。でっかいケツしてるし」

彼は、また水着を尻の谷間から右に引っ張って陰裂を露出させると、思い切りそこに男根をねじ込んでいった。肉棒は、何の抵抗もなく穴の中に吸い込まれていく。

「旦那さんともバックすんの?」

男は言いながら、乳房を鷲づかみにして彼女を助け起こした。これで外面的には、女と男が立って前後に列をなす格好になる。彼はそうしておいて、ビーチの方を顎でしゃくった。

「あれ旦那さんでしょ? あそこの傘の下にいるの」

それは、確かに郁恵の夫であった。さっき男が彼女をナンパした場所で、仰向けになって眠っている。

「起きればいいのにね。奥さんとおマンコしてるとこ見てもらいたいのに」

男はそう言って明るく笑った。

郁恵の視界にも夫は入っていた。が、彼女は決してそちらを正視することなく、といって全く見ないわけでもなくて、まさに目を泳がせている状態であった。その額から、幾筋もの汗が流れ落ちる。

「なあ、あれ、絶対入ってるって」

先程のカップルの男が、また恋人に声をかけた。一時ちょっと離れていたのだが、また近くまで回ってきたようだ。

「いいよ、もう。あっち行こうよ」

恋人の方はやや不快な調子で、彼氏の肘を引っ張った。

一方、左の方角にいた女性連中は、いまだ一定の距離を保って、郁恵らを肴にヒソヒソ話を続けている。

そんな中、別の方からは、母親らしき口調で、

「そっちは行ったらダメ。あっちで遊びましょう、あっちで」

と、我が子であろう男の子にきっぱりと言っているのが聞こえた。どうやら、郁恵らの様子に不穏なものを感じ取ったらしいのである。もはや、恋人がいちゃついている、との認識以上の違和感が漂い出しているのだろう。砂浜の監視員が注意をしに来るのも時間の問題かもしれない。

そんな切迫した環境の中、男はますます興に乗って、

「アー、バックもヤバい」

などと浮かれながら、ガンガン女穴を突きまくる。折しも、男の欲求にとり、そろそろピークが訪れる頃合いらしかった。

「アーヤベ、マジイきそう! マジで!」

彼らの周りの海面が細かく波打つ。無論、自然のためばかりではない。男は強く激しく腰を押し出していく。

「嫌……! や、やめて!」

今まで黙っていた郁恵がふいに口を開いた。それは、男が腰を突き出しながら、彼女のことを前進させたからであった。

「旦那のとこまで行こうよ」

男は悪びれもせずに言う。

「見せようぜ、中出しするとこ」

興奮しきっている彼の、卑猥な発言も腰の運動も加速して止まらない。

「スンマセーン、旦那さん。奥さん孕ませます!」

相手の耳の裏で囁きながら、彼は浜辺の傘の方をじっと見据え、だらしなく口元を緩ませた。

郁恵の足の裏に、サラサラした砂の中に埋まった何だかわからない固い角や、海藻の付着しているらしいヌルヌルした石などが通過していく。いつしか、彼女の足が海底に接着しうる地点まで戻っていた。

「やめて、もう……!」

必死に足指を地面に突っ張りつつ、郁恵は切に願った。そこには、切羽詰まった恐怖がみなぎっていた。その恐怖は、間もなく実体を伴って眼前に現れる。

「あ! あれ、息子さんじゃないっすか?」

男の指摘に、郁恵は絶句した。男の子が浮き輪と共にこちらに向かって来ていた。

「お母さん」

そう呼びかけながら近づいてくる。紛れもない、郁恵の息子だった。よその家の母親が己の子に近づくなとすら注意していた所へ、また幾人かの人間が好奇の目を注ぐ輪の中へ、郁恵の息子は無邪気に寄って来る。

「じゃあ息子さんに見てもらいましょっか。妊娠するとこ」

男は囁いた。恥知らずな彼は、子供を前にしてもその母親を犯し続ける。

「……クッ!」

郁恵は力を振り絞って抵抗した。息子の存在が、彼女に再び力を与えていた。が、それは悪あがきにすらならなかった。

「お母さん」

少年は、とうとうすぐ傍まで来て止まった。知らない男のペニスが入っている母親の傍まで来て。そうして、物問いた気な表情で、母の後ろの男を見つめる。

「さっきお母さんと仲良くなってさあ――」

強姦魔は優しい笑顔でそれに応えた。さらには、

「一緒に遊ぼっか」

とまで抜けぬけと言った。明るい表情で、子供に親しみを与えるように。しかし真実は海の中、ますます勢いを増した腰振りによって、目の前の少年がかつて産まれ出でてきた膣の内壁を、硬直した肉の突起でグリグリと摩擦してえぐっている。

少年は何も知らない。彼はただ、知らない相手に声をかけられたので、とりあえず母親の顔を見て、彼女の判断を仰いだ。

「イイっすよね、お母さん」

いまだ言葉を失っている母親に、男が迫る。

しかし、彼女は答えない。卑劣な男根は、いよいよ苛烈に股間を暴れ回り、まさしく暴力の様相を呈している。彼女は今、闘いの最中なのだ。

男は、彼女が返答しないのをいいことに、勝手に話を進め、

「じゃあさ、向こうまで競争しよっか?」

と、浜の方を顎で指した。

少年は、再び母の顔を窺う。

母は何も言わなかった。ただ笑顔だけで応えた。もっとも、それは明らかな作り笑顔であった。

平生ならば、それに違和感を覚えたかもしれない息子だ。が、今は特に追及もしなかった。男の勢いに呑まれた観があった。

「イきますよ、お母さん」

勢いのままに、男は郁恵に問うた。

とっさに作り笑顔を凍りつかせる郁恵。それが、スタートを知らせる合図でないことが、明白であったのだ。

「イイ? イくよ?」

男は息子にも問うた。ニコニコしながらだが、一方でちょっとした凄味も混じらせて。

「うん」

少年は頷いた。

その瞬間だった。少年の返答が引き金となって、郁恵にぶち込まれていた暴力的な銃口が、白い火花を吐いていた。

男は勝ち誇って満面の笑みを浮かべる。彼にしてみれば、息子の許諾の下で、その母親に種付けを完了したというわけである。その頬は上気し、興奮の極地といった感じを表していた。

他方、郁恵の頬も上気していた。しかし、その興奮は喜びの故ではなく、緊迫する場面に遭遇したためと形容した方が適当なようであった。

憐れ、彼女の息子は、目の前で母が強姦されたことも、その犯人の策に踊らされて、母への膣内射精の許可を出してしまったことも知らず、早くも浜に向かって泳ぎ出していた。

少し遅れて、男が続く。彼はわざと出遅れて、ギリギリまで郁恵の膣内に精液を搾り出していたのである。

最後に残ったのは郁恵だ。彼女はすぐに動き出さなかった。

そのじっとしている僅かの間に、息子と男は見る見る遠ざかり、一気に波打ち際まで到達してしまう。そうして、そのままその辺りで戯れ始める。犯された女の息子と、彼の母を犯した張本人の男とがだ。

遠目にそれを目の当たりにした郁恵は、女陰に右人差し指を突っ込んで応急的に精液を掻き出しつつ、胸まで水に浸かっていられる限界の所まで急いで歩いていった。

その後、一番近くにいた親戚の子を何とか手招いて、彼にタオルを持ってきてもらい、それで胸を押さえてやっと陸に上がった。もちろん、めくりあげられていた股間の水着を元通りに伸ばすことも忘れてはいない。ただ、いかにも歩きにくそうな足の運びだけは隠しきれなかった。

「エー? 水着流された?」

やっとの思いで帰って来た妻に、呑気な夫は呆れ顔で言った。

妻はそれに詳しい説明をするのももどかしく、イライラしながらシャツを着る。

と、その時だった。

「スイマセン」

呼びかけられて、彼女は振りかえった。そして、目を見張った。

あの男が立っていた。なんと、自ら堂々と訪ねてきたのだ。郁恵が息子のことを連れ戻しに行こうとしていた矢先である。

「これ、水着……落としたんじゃないっすか……?」

男はオレンジ色のビキニを、いかにも遠慮がちの体を装って差しだしていた。

郁恵は何も言えなかった。

すると、

「あ、そうだ、それですよ。どうもありがとう!」

と、代わりに夫が礼を言って、水着を受け取った。人のいい夫はニコニコ顔である。

男も笑顔を返し、さらに振りかえって後ろから来ていた郁恵の息子に手を振ると、自分は海の家の方を向いて去っていった。

彼を見送った夫は、

「あれ、ひょっとしてナンパされた男か?」

と、ちょっとからかう風で訊いた。

郁恵はそれに、

「ううん、違う」

と返事するのがやっとだった。

夫から手渡された水着には、茶色い髪の毛と細かい砂が付着していた。郁恵の股間に、ヒリヒリと激しい痛みが走る。


(おわり)


人妻官能小説【蕩蕩】






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