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このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて作りごとであり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。

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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」
「師匠のお筆」

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

湯けむ輪(1) 19:53

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん




これは、ある人妻が、わずか一泊の旅行中に経験した話である。




――午後七時五十三分



「こらこら、そんなに走らないの!」

歓声を上げ走りだす子供たちに注意を促す倫子(りんこ)。しかし、彼女の制止も空しく、二人は脱衣所を飛び出して行ってしまった。

「まったくもう」

彼女は呆れながら浴衣をかごに収めると、自身も浴場の方へと向かった。ガラリ、と仕切り戸を開ける。

「あら、貸し切りね」

大浴場には誰も居なかった。黒っぽい岩づくりの湯船に、橙色の電球の明かりが静かに映えている。見渡せば、昼間なら遠く山並みが見えたものを、今は真っ暗で近くの木々すら判然としなかった。

「おばちゃん、おばちゃん」

一足先に浴槽につかっていた子供たちが、口々にわめいて倫子を手招きする。

彼女は苦笑しつつ、桶に湯をすくって体に浴びせかけた。幼い二人にはかかり湯の発想などなかったに違いない。きっと、そのままジャボン、だったろう。ここの温泉の湯はぬるい方なので、余計にそうしやすかったはずだ。

とはいえ、ほかに客がいるわけでなし、そう目くじらを立てるまでもない、そう思ってほったらかしていると、子供たちはますます増長していった。

「ほら、おばちゃん、見て」

一人の子が言いざま、湯の中を泳いで見せる。すると、もう一人もすぐさま真似をして泳ぎだす。広い湯船を占領して、二人は有頂天である。

引率者が母親でないことへの甘えもあるのだろう。彼ら兄弟の母親は、今頃布団の上でぐったりしているのだ。元来酒に弱い体質なのである。その介抱を連れに任せて、倫子は騒がしい二人の引率を買って出たのであった。

「じゃあ、おばちゃんも泳いじゃおうかしら」

相客がいないのをいいことに、倫子も彼らに合わせてふざけることにした。折しも、一杯加減で気分が良い。年甲斐もなく彼女は、キャッキャキャッキャとまるで温水プールで遊ぶように水しぶきを上げ、子供たちと戯れだした。

と、そこへ――、ガラガラ――、脱衣所の戸を開けて、誰かが入ってきた。

ぎくりとして振り返る三人。


<つづく>



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湯けむ輪(2) 19:55

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後七時五十五分


しかし、相手が誰であるかが分かると、一瞬にして子供たちの顔はほころんだ。

「あっ、肇(はじめ)兄ちゃん!」

それは、一緒に旅行に来た少年であった。

今回の旅行は、日頃から家族ぐるみの付き合いをしている仕事仲間の親睦会だったが、参加した四家族のうち一組の夫婦の息子として彼も来たのであった。

「あら、肇君も来たの?」

倫子は、入ってきたのが身内と分かってほっとしつつ言った。ここの風呂は混浴であるが、やはり知らない男性がやってくるかもしれないと思うと緊張するものである。

「はい。――ほかに誰もいないんですね」

腰回りをタオルで隠しながら、肇は湯船に入ってきた。

それを見て、倫子も前を隠すタオルを上げる。さっき遊んでいた時は、タオルの行方になど気を配らなかったが、

(さすがに、高校生の前じゃあね)

彼の体格が少年というよりもう男性のそれであるのを見て、倫子は節度を取り戻していた。

一方、テンションの上がった子供たちは、急に態度を改めるはずもなく、それどころか彼が加わったことでいよいよ勢いを増して、

「肇兄ちゃん!」

と叫びながら、彼に飛びつくわ、湯を跳ねあげるわと、縦横無人に暴れまわった。もちろん、彼らに先ほど油を注いでしまった倫子が、その標的から外されるはずもなく、

「おばちゃんも!」

と、彼女も容赦なく巻き込まれてしまい、せっかく気にしたタオルもはだけ、いつしか胸元まであらわになってしまった。

「やったわね!」

こうなると、倫子も子供だ。彼ら三人のどの母親よりも年上の大人のくせして、一番無邪気に騒ぎまわる。

ブルルン、バルルン――、そんな漫画じみた擬音がしっくりくるほど、彼女が動く度その乳房が大げさに跳ねまわる。人一倍豊かな乳房である。その重量の故、四十の峠を越えてはさすがに垂れ気味であったが、下辺から頂きにかけてのふっくら丸い曲線はなお美しくあった。また、先端の大輪はバラ色と呼ぶに相応しい華やかさで、かつ少し膨み出ている様子も特徴的であった。

他方、極端な胸の出っ張りのせいで目立たないが、実は豊かなのは胸ばかりでなく、二の腕や腰、尻などの膨らみもそれなりにあり、要するに彼女は全体に豊満な体型をしていた。もっとも、彼女自身が自認している通り、決して太っているほどではない。本人に言わせれば、四十路ともなれば垂みもしよう、という所である。

それでも普段なら、あえて人の目に触れさせようとは考えないが、今の相手は子供だ。真っ裸でいても、殊更気にはならなかった。そればかりか、恥じらいのかけらもなく、積極的に子供たちと戯れていく。

「あっ! おっぱい触ったな! 翔太(しょうた)君のエッチエッチ!」

ふざけて組み付いてくる子を倫子はからかう。

言われた子はちょっとひるむのだが、すぐに仕返しを試みてくる。ボディータッチなどは当たり前、タオルを奪い合ったり、湯に引きずり込もうとしたり、やりたい放題だ。

「肇兄ちゃんも触ったよ!」

今度はさっきの子が肇を攻撃する。

指摘されるまでもなく、倫子もそのことは察知していた。

(どさくさまぎれにぃ、こいつめっ!)

悪童の悪戯位で別に腹は立たなかったが、ちょっと懲らしめてやろうとは考えた。そこで、わざと大袈裟な調子を装って彼女は言った。

「うん、触られた!」

すると、大慌てで肇が首を振る。

「さ、触ってない! 触ってない!」

顔を真っ赤にしたその様子が、倫子にはほほ笑ましかった。

今の彼女には、はっきり自覚はないものの、少しばかり気分がウキウキとする所があった。男子の遊びの輪に、紅一点加わる楽しさといった所であろうか。

しかし、そうそう牧歌的なやり取りばかりが、いつまでも続くわけではなかった。


<つづく>



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湯けむ輪(3) 20:02

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時二分


「スキありっ!」

唐突に鋭い声が響く。見れば、翔太が肇のタオルをはぎ取っていた。

「あっ!」

慌てて立ち上がり、翔太を追おうとする肇。

すると、翔太の弟が、そんな彼を指さして言った。

「あっ、肇兄ちゃんのおちんちん、ピーンてなってる」

その一言で、全員が肇の股間を見た。確かに、彼の陰茎は勃起していた。瞬間的に、浴場に静寂が訪れる。

「うっ……、しゅ、修次(しゅうじ)の……、だって、……なってるぞ!」

やけくそ紛れに肇は相手を指さした。だが生憎と、背の小さい修次の股間は湯に隠れて見えない。

それに代わって言葉を挟んだのは翔太である。

「ぼくもなってるよ」

彼は素朴な調子でつぶやいた。

ふと、三人は倫子の方を向く。

(え?)

倫子は戸惑わざるを得なかった。

(ここでなぜわたしを見る)

そもそも、一体なぜ勃起しているのか、自分の体を見て勃起したのか、彼女には確信が持てなかった。

肇の陰茎を見た時、彼女は驚いてしまった。ぱっと見て、ぱっと目を逸らしたが、紛れもなく大人の男性生殖器と遜色ないと思しきその姿は、今もしっかりと目に焼き付いている。

彼の顔を見れば、またもや真っ赤である。それにつられ、倫子の頬も赤く染まった。体もぽっと火照るようだった。それは決して、湯の中にいるためばかりではなかった。

彼の幼い横顔と、ほっそりと引き締まった筋肉が、急に特別なものとして眼前にちらつきだす。

(だめだ、だめだ)

彼女は思った。せっかく童心に帰っていたのに、ここで妙な気分になったり、ぎくしゃくとした空気にしてはいけないと。彼ら三人も、そういう不穏な空気を敏感に察知して、倫子を見たものであろうと。

「あら、ほんと。お兄ちゃん、おちんちんピーンて立ってるねえ」

彼女は思い切って大胆に振る舞うことに決めた。

「修次君もかな?」

「うん、僕もなってる」

修次は、自分の股間をいじりながら答えた。

「ほんとぉ? おばちゃんに見せてごらん」

倫子は、わざとおどけて修次に近寄っていった。さっきまでの遊戯の続きをやろうという体である。

「ほおら、逃げないと、おばちゃん、おちんちん触っちゃうぞ!」

この一言の効果はてき面だった。ワーッと言いながら、逃げ出す修次。続いて翔太も追われて逃げ出す。実際触られてどうとか、なぜ触られるのかなどと彼らは考えない。

倫子は、肇はどうしようかと一瞬躊躇したが、彼女の立場としてこの流れで狙わないわけにはいかなかった。

「ほら、肇君も触られちゃうぞ!」

彼女は肇をも標的にして迫る。

迫られて、肇はちょっと逃げてみせた。しかし、明らかに本気で焦って逃げようとはしない。

(え、ちょっと、逃げてよ)

倫子の方が焦った。あっという間に間を詰めてしまう。間の悪いことに、残りの二人は遠く端っこの方に逃げていて、わざわざそっちに進路を変えるのは不自然であった。

(よおし、そっちがそうくるなら……)

彼の態度は倫子の負けん気に火をつけた。もうこうなれば、いっそもっと大胆に踏み込んで、彼を困らせてやろう、そう決意した倫子は、とうとうつかまえた、いきり立つ彼のペニスを。

(うわ……固っ……)

つかんだ後、ちょっとびっくりした。正直な所、少年のそれに多少の好奇心がないではなかったのだが、実際の感触は余りにも生々しく卑猥なものだったので驚いたのだ。

肇の顔を見上げてみる。彼は、顔を赤らめながらも、真面目な表情をしていた。それを見た倫子は悟った、彼が自分にわざとペニスを触らせたがっていたこと、さらには、自分の裸で勃起したらしいことまでも。

(この子ったら。……フーン、そういうこと)

倫子は少しの興奮を感じながら、しかし、相手の反応が余りに初々しいために動揺まではすることなく、余裕をもって不敵な笑みを浮かべた。ちょっといじめてやろうかとも思った。

が、その企みは、翔太の言葉で断たれた。

「あっ、肇兄ちゃん捕まった!」

翔太と修次は、自分たちも捕まることを恐れながら、遠巻きに少しずつ近づいてきていた。

すると、唐突に肇が言う。

「よ、よおし、お返しだ!」

遊びに夢中な風を装いながら、しかし彼がとった行動は、何とも欲望に忠実で大胆なものだった。


<つづく>



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湯けむ輪(4) 20:04

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時四分


なんと倫子の乳房をつかんだのである。これは、倫子にも他の二人にも思いがけないことだった。

「あっ! おっぱい触った!」

すかさず子供たちが叫ぶ。

それに対して肇は言い放つ。

「おちんちんを触られたお返しだ!」

勢いに乗った彼は、そのまま諸手で倫子の乳房を鷲づかみにした。柔らかい脂肪に、彼の指がめり込む。そうしながら、さらに彼は、こんな誘い文句まで言い放った。

「み、みんなも攻撃するんだ!」

初めの内呆気にとられていた二人も、この一言で我を取り戻した。彼らの行動は即座に決まった。ワーッとばかり倫子に寄って行く二人。いずれも頬を紅潮させながら。

小さな彼らは、精いっぱい手を伸ばして乳房にタッチする。もっとも、倫子の巨大な乳は、たとえ彼女が直立していても下から届きやすい位置にはあったが。

「こらこら!」

(この悪ガキどもめっ!)

倫子は、調子づく少年たちに苦笑した。しかしまだ、広い心で受け入れられるレベルだった。

(やっぱり男の子ねえ)

ほほ笑ましくも思えた。それに、

(おばちゃんのおっぱいでも触りたいんだ)

と考えると、建前上は一応拒否して見せても、何となく嬉しいような気恥ずかしいような気持ちは否めなかった。

とはいえ、際限なく触らせているわけにもいかない。

「ほらほら、もうおしまい!」

彼女は幕引きを試みた。

しかし、悪童どもは、そんなことでやめたりしない。聞こえなかったふりで、三人とも倫子の胸を揉みまわしてくる。特に肇の手つきは悪どく、乳首を転がしたり、肩や背中までさりげなく撫でてくる。

(ちょ、ちょっとちょっと)

幼い二人はともかく、さすがに高校生男子ともなると意味合いが違ってくる。それは、倫子の肌の受け止め方においてもだ。

(ダメダメ)

妙な成り行きになる危機感を感じて、倫子は作戦を変えた。

「こら! じゃあ、おばちゃんもつかまえちゃうぞ!」

倫子は、今度は翔太と修次の股間へと手を伸ばした。すると――、

(あっ……!)

彼女は、またしても驚かされた。彼らの言葉通り、確かに彼らの陰茎も勃起していたからである。比べるまでもなく、さっき握った肇のモノよりも小さい。だが、小さいながらもしっかりと男根の形はなしている。

(こんな子供でも勃起するんだ……)

倫子は妙に感心してしまった。彼らもまた、倫子のために勃起しているのだった。

(男の子なんだ……)

二人の顔を見てみる。彼らの表情は、いつしか固いものになっていた。彼らの興味がもはや遊戯にはなく、完全に倫子の乳房へと移っているのは明らかであった。もう股間に触られることすら、自然と性的興奮に結びつきつつあるようだった。

「あ、ねえ、ちょっと……」

さすがの倫子も戸惑いだす。と、その時、

「キャッ!」

急に彼女は叫んだ。小さい子の股間に触れるために屈んでいたのが、バランスを崩し、浴槽の床に尻もちをついてしまったのだ。

「アイタタ……」

倫子は言ったが、男子三人は笑うでもなく、転んだ彼女の裸体にそのまま群がりつく。

翔太と修次は、届きやすくなった乳房を相変わらずおもちゃにしている。乳房は、湯の表面にプカプカと浮いていた。彼らには、そんなことも好奇の対象である。

また、ズイと倫子の肩に当たったものがある。その独特の固い感触――、肇の肉棒だ。肇は、倫子の濡れた後ろ髪やうなじ、さらには背中にまでそれを押し付けだしていた。

「も、もう、やめなさい。ね?」

その勢いを恐れて、倫子は後ずさる。ついには、背中が湯船の淵にぶつかる所まで来た。

と、ここで動いたのが肇だ。といっても、彼女を気遣う行動に出たわけではない。彼はいきなりしゃがみ込んだ。そして、修次を押しのけ、なんと倫子の乳房に吸い付いたのである。

「えっ! ちょっと!」

予想外のことに驚く倫子。

するとそれを見て、今度は翔太までもが、

「ぼくも!」

と言わんばかりに、倫子のもう片方の乳房に吸いついたのだ。

(な、何この状況!)

他人の息子、――いや、仮に自分の子供でもあり得ないが、彼らに公然と乳を吸われるとは! しかも、一つずつに一人の口が吸い付いて……。

「や、やめなさいってば!」

頬を火照らせつつも、倫子は注意した。いくら大人の女としての余裕を示したくても、ここまで許すわけにはいかない。

だが一方で、強い好奇心にも惹かれていた。

右の乳の肇、左の乳の翔太。それぞれに吸い方が違うものだ。翔太が一生懸命にギュウギュウ吸いつくのに対して、肇は舌でベロベロと乳首を舐めたりもし技巧的である。年齢の差による違いをまざまざと思い知らされた形だ。

さらには、それが気持ちいいという思いを、たとえ表向きは否定しても、肉体は認めようとしていた。際立って異なる二人の個性が、絶妙な快感と異様な興奮を呼ぶのである。

「ひっ!」

思わず倫子は喘いだ。肇の舌が快感スポットに触れたのだ。

(ちょっと酔いすぎたみたい)

彼女は、なんとか余裕を取り戻そうと、平常心を思い出すことに努めた。もう既に、確実に体が感じ始めたことには気づいており、焦る気持ちがあった。

ふいに修次が言う。

「ねえ、僕も吸いたい」

肇が彼の居場所を取ったので、彼だけがのけ者だったのだ。

すると、それを聞いた肇は、つと立って彼に場所を譲ってやった。そうして自分は右に移動し、ちょうど倫子の真正面の位置に座る。自分から始めておいて、案外あっさりと乳房を諦めたものである。

譲られた修次は、嬉しそうに乳房に吸い付く。彼も兄同様、赤ん坊のように一生懸命脂肪を吸い込んだ。本当に母乳が出ると思っているようだった。

(この子にだけ、いやとは言えないし……)

勝手に己の乳房をやり取りされる理不尽な状況ながら、倫子はそう思い修次を止めなかった。仕方なしに、自分の乳を吸う兄弟たちを見守る。しかし、こうしてみると、母性的な気分が自分の中に生まれてくるような気がした。

もっとも、彼女にその暖かみをゆっくり味わう暇は与えられなかった。

彼女は尻もちをつき、壁に背をもたせかけてからというもの、膝を三角に立てるような格好で座っていたのだが、さっき、肇が位置を代わった時、彼はその膝と膝の間に座ったわけである。

つまり、肇の股間は彼女の股間と向き合う位置になったわけで――。


<つづく>



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湯けむ輪(5) 20:08

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時八分


(うそでしょ!?)

倫子は絶句した。固いものが、彼女の股間に当たる。

(うそよね?)

故意ではないと思いたかった。が、依然として固いものは的をはずれない。少なくとも、彼の肉茎はいまだ勃起を維持している!

肇の顔を見る。彼は下を向いており、その両手は湯の中にあった。

倫子の頭に、非常警報がけたたましく鳴り響く。しかし、それでもまだ彼女は、取り越し苦労を信じていた。

(まさか……ね。子供の前だし……)

この一瞬のためらいが明暗を分けた。

ズルリ――。

入った! 入りだすと一気だった。

湯の中で、肇の手が彼女の腰を引き寄せる。

(え……? 犯された……? わたし……)

衝撃的な事実が、倫子の意識を貫く。肇の肉棒が彼女の体を貫くのと同時に。

(うそ、でしょ? うそ……、知り合いの子に……わたし……)

肉棒は、もう膣の中ほどを越した辺りまで入っている。と、その張り出し部分が上壁を通過する瞬間、

「ン……ハァァ……!」

倫子は思わず熱のこもったため息を吐いた。もちろん、今さら温泉に浸かった気持ちよさを噛み締めているわけではない。ただ条件反射として、彼女の体はいつも通り男へ対応しようとしてしまったのである。

だが、理性はまだ確かだった。

(なんとか……なんとかしないと……)

彼女は眉根を寄せた。そして、女性らしく現実的な案を頭に巡らせていた。

(まだ入れられただけだから……すぐにやめさせれば……)

だが、現実は時々刻々と進展していく。

「ンァッ!」

急に顎を突きあげる倫子。肉棒が、膣壁を強くえぐったのだ。

肇は静かに股間を動かしだしていた。

(ほんとに……ほんとに、なの?)

倫子は、肇の顔をうかがう。

と、その時、脇にいた翔太の顔が視界に入った。彼は、彼女を見つめていた。不思議そうな面持ちで。

「あっ、違うのよ!」

反射的に倫子は言っていた。

その言葉に、怪訝そうにする翔太。それに続き、修次までもが顔を上げ倫子を見だした。

その間も、肇の股間は微動し続けている。かろうじて湯に波は立っていないが、他の二人がいつ気づかないとも限らない。

倫子としては当然怒るべき場面なのだが、幼い兄弟の視線を思うと、どうしてもそれに踏み切れなかった。

「お、おばちゃん、のぼせちゃったみたい……」

とっさに思いついて言った。

「うん、そう……のぼせちゃって……ね、もう上がろう? ね?」

最後の「ね?」は、肇に向けられたものである。彼女としては、精いっぱいの策だった。

この策は、一面では効果があった。幼い兄弟たちがあっさりとこの提案を受け入れたのである。彼らとしても、もうぼちぼちこの戯れに飽きだしていたのであった。そこが、大人と子供の違いであろう。二人はまだ幼な過ぎたのだ。

一方、子供でなかったのが肇である。彼は、翔太と修次が各々湯から上がって、競い合うように脱衣所へ走り出すのをしり目に、なおもしつこく倫子の腿を引き寄せたのだ。

「ヒッ!」

ズルッと尻を前方に滑らされると、そこへグッと前より深く肉棒が入ってき、倫子は息を飲んだ。

(まだこの子……!)

肇の行動に驚く倫子。

(しゃ、しゃれになんない……!)

バシャバシャと水音が高くなり、水面が激しく波打ちだす。肇がこのわずかな残り時間で、一気に最後までやり遂げようとしていることは明らかだった。彼は額に汗を浮かべ、その表情たるや真剣そのものだ。

(やめなさい……!)

倫子は手を彼の腹に突っ張ったが、その腕に力は入りきらなかった。

兄弟たちの歓声とともに、後ろで脱衣所の仕切り戸が自動で閉まる。と同時に、

「ヒッ……アー……!」

倫子の口から声が漏れ出る。脳裏には、さっき握った、あのペニスの像が浮かんでいた。

(あれが……あれがっ……!)

自然と膣が力む、思い描いたペニスの輪郭を、その襞で確認しようとするかのように。それは性的に成熟した女のサガだった。

(ダメよ……この子と、こんな……!)

理性とは裏腹に、彼女の足はさりげなく肇の腿に回りついていく。

バシャンバシャンバシャン……! 湯船全体が波打つ。その波紋の中心には、淵に背中を押しつけられる熟女とそれに覆いかぶさる少年。もはやあからさまにセックスだった。

(ああっ、ダメッ! ダメッ!)

熟女の性欲は急速に燃え上がり、それにつれ肉体の熱は急騰していく。こすれ合う肉の周りの湯は、いつしかトロリとした液体に変わっていった。

(もしこのままキスされたら……わたし……わたし……)

倫子は心につぶやいた。

だが若い彼は、そこまで気が回らない。今の彼にしてみれば、彼女にペニスをぶち込めているだけで満足なのである。

肉欲に火が付いた倫子は、それに少しの物足りなさを感じつつも、肇の過激な腰振りの中にしっかりと快楽を見出そうと努める。どうせ許されざる行為に踏み切ったからには、いっそとことんやり尽くしてしまおうとするかのように。

とはいえ、この限られた状況の中、しかも肇の一方的に欲望をぶつけるだけの拙い性技では、貪欲な彼女の肉体を鎮め尽くすことはできなかった。高速でありながら、しかし何のメリハリもないピストン運動の途中、終幕は突然に訪れた。

(いいっ……アッ……あっ? ああっ!?)

倫子が戸惑ったのも無理はない。それは何の前触れもなかったのだ。ただ気がついた時には、湯の中でも感じられる熱いほとばしりが、体内にどっと流れ込んでいた。

(いやだ……)

膣内に射精されること――。完全にその懸念を失念していた。というより、肇の自失が唐突過ぎて、彼女には心構えをする暇がなかったのだ。

そのことは、別な不満をも彼女に感じさせていた。勝手に体に射精されるのももってのほかだが、ここまで許したのに性的な満足を得られなかったことがそれである。彼女の性感には、まだまだ伸びしろがあったのだ。

肇は、ハアハアと呼吸を荒げながらも、すぐに肉竿を抜き去った。そしてそのまま浴場からも立ち去っていった。一度も倫子と目を合わせることなく、また終始無言で。

倫子はそれに構うこともなく、しばらくぼおっと天井を見ていた。これから昇りつめようというさ中に肉体を放り出され、しかし男に終わられてしまってはもうどうにもならないことを経験上よくわきまえていた彼女は、やはりあきらめて日常に帰るしかないのだった。

(シャワーしよ……)

憮然とした気持ちで、倫子は思った。とりあえず今の状態の股間では、彼女の日常に帰れない。

倫子はそちらに向かうべく、浴槽のへりに手をかけた。

――と、それと同時だった。サウナ室のドアが開いたのは……。


<つづく>



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湯けむ輪(6) 20:11

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時十一分


「いやあ熱い熱い! アー熱ぅ」

そこから出てきたのは中年の男だった。

「長いこと入ったわぁ。新記録や」

男は関西訛りでそう言いながら、倫子に笑いかけた。そうして、バシャバシャとせわしなく湯をすくって体にかけ、そのまま湯船に入ってきた。薄い頭髪からたるんだ顎にかけてのまん丸い輪郭、団子鼻の下に短く整えられた髭、そうした材料がどことなくユーモラスな雰囲気を醸し出しており、相手の油断を誘うようである。

彼は、その顔の上にさらに柔和な表情を付け加え、人懐っこくも倫子に話かけてきた。

「アー、熱いとこにずっとおったさかい、ここは天国ですわ」

社交慣れたその語り口につられ、倫子はつい愛想笑いを返す。だが彼女の心中は今、茫然としていた。サウナ室というスペースがあったこと自体、それまで念頭になかった。ましてそこに、人がいようなどとは!

(見られて……た?)

問題はそこだ。少なくとも、倫子たちがここへ来た時に浴場には誰もいなかったのだ。そして、その後も脱衣所から入ってきた者はいない。その間、ずっとあそこへいたのだとすると……。

「お子さんでっか?」

男は言った。

「え?」

戸惑う倫子。

そんな彼女に、男は脱衣所の戸の方を示す。

(来た!)

倫子は思った。相手は示唆しているのだと、さっきまでの行いを。ただ、可笑しみの感じられる彼の顔を見ていると、不思議と悲劇的な色はそがれるような気がした。

「いいえ、子供ではないんです……」

反射的に答えつつ、倫子は成り行きに対し身構える。

「みんな?」

言いながら、男はぐっと二人の間をつめてきた。

「ええ。連れの子で……」

わずかに後ずさる倫子。

「そら、ほんまの息子やったらエラいことですわなぁ」

「え?」

男の台詞に倫子の動きが止まると、彼はさらに近寄って、二人はほとんど寄り添うような形になった。

「高校生ぐらいかな……、さっきの」

男は言ったが、倫子は答えない。それでも彼は、相変わらずニコニコと笑みを浮かべている。

「旦那さん……ではないですわな?」

「あ、ええ……」

今度ははっきり面と向かって聞かれ、仕方なしに再び相槌を打ちだす倫子。

「付きおうてはんの?」

尋問のような男の言い草に、負い目のある倫子は詰られるばかり。

「いえ……」

「まあ、ちょっと歳開いてはりますもんなぁ」

言いながら、男は笑った。

倫子も固いながら笑みを浮かべる。彼の機嫌をとるかのように。

傍から見れば、何の変哲もない世間話だろう。だが、内実は果たしてそうでないわけで、倫子はとうとういたたまれなくなった。

「あの、わたし、もう……」

決心して湯船から上がろうとする。

しかし、男はそれを押しとどめて言うよう、

「まあまあ、もうちょっとだけエエやないですか」

そして、彼女の二の腕、さらに肩をもつかみ、

「せっかくやねんし、もうちょっとしゃべりましょうや」

とたたみかける。男は強引だった。そこには、逃げだすことを許さない凄みがあった。

「大人の話をしましょうや」

その言葉で、倫子は座り直した。“大人の話”――、暗黙の脅しがそこには感じられるようだった。考えてみれば、逃げだして後々事態がこじれる可能性だってありうるのかもしれず……。

「ずっと……」

彼女は重い口を開いた、半ば諦めた気持ちで。

「ずっとあそこにいらしたんですか?」

「ええまあ。その……出るに出られへんかってねえ」

彼がはっきり言わずとも、二人にはそれで意味が通じた。


<つづく>



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湯けむ輪(7) 20:13

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時十三分


――と、ここで男がそれまでの表情から一転、急に真顔になって言う。

「そや奥さん」

しかし、言った尻から、すぐにせっかく作った相好を崩す。

「あ、“奥さん”でよろしいか? ご結婚は?」

「してます……」

緊張の合間に、唐突にもそれを緩和する彼の独特の間――。倫子もつい釣り込まれてしまう。恐ろしく凄まれるのかと思いきや、どうやらそうでもないような、何とも不思議な間。

男は、その三枚目風な外見の印象に違いなく、どうもシリアスに徹しきれない性質らしい。それでも、もとい、という感じで、改めて真顔に戻って言う。

「ひょっとして奥さん、さっきのん……無理やり?」

「あ、あの、いえ……」

「あきまへん! あきまへんでそれは!」

男は急に大きな声で、大袈裟に言った。彼女の腕に手を回して立ち上がろうともする。冗談とも真面目とも判然としない態度だ。

「無理やり! それやったら警察行かなあかん!」

「け、警察!?」

彼の極端な振る舞いに、呆気にとられる倫子。

(何なの? この人。……面倒な人に関わってしまった)

それが今の率直な気持ちだった。今もって、彼の狙いが分からない。脅しているのかと思えば、茶化しているようでもある。見た目からしてひょうきんではあるが、それを信じてよいものか……。ただ何となく倫子は、彼の滑稽な雰囲気に呑まれて、いつしか恐れを失い、急速に快活な気分に立ち戻りつつあった。今もって困惑は隠せないものの、彼と対峙できる位の胆力は、どうやら持てそうなのである。

それにしても、彼が指摘したのは実際問題として悩ましい点であった。無理やり、といえばそうなのだが、肇を憎んではいないし、まだ年若い彼を許す気持ちもある。男が本当に警察に行く気かどうかはさすがに疑わしかったが、一応それなりの姿勢は示しているので、ともかくも倫子は説明を試みて彼を落ち着かせることにした。

「あの……あの、違うんです」

義憤に燃える男に向かって、倫子は言った。とりあえずここは、肇を、そしてもちろん自分を守らねばならぬと。

「ちゃう?」

「ええ、その……無理やりでは……」

言いにくいことである。

だが、それを男はいともあっさりと言ってのけた。

「ちゃうちゅうたら、ほな、ヤらせたったと?」

「いや、まあ、そんな……」

説明しようとする倫子を、男はこれ見よがしのため息で遮った。

「フー……」

それからややあって、落ち着いたトーンで言う。

「……まあ、そうやろうとは思てましたけどね。あこから見てた感じでは」

このざっくばらんな一言は、彼女の負担を急激に軽くした。

(あっ、なんだ、……そうだ、見てたんじゃない!)

一転腹を立てだす倫子。何だか真面目に話をするのが馬鹿らしくなってきた。

(ただの酔っ払いなんじゃないの?)

そんな気がしてくる。

男は、またニコニコと笑いだした。もしもこんな状況で出会ったのでなければ、親しみやすいキャラクターのおじさんだ、などと好意的に見ていたであろう角のない雰囲気だ。

彼の正体は依然として謎だったが、そう危惧するほどの人物ではないかもしれない、などと、本来抱くべき危機感がぼやけていくのを、倫子は感じだした。そして、実のところ、彼はただ下世話な好奇心でもって、自分と戯れたいだけで近づいたのではないか、と、彼女はようやくそこに思い至った。

果たして、それを裏付けるかのように、この機を逃さじとばかり男は大胆に倫子へ絡みだした。


<つづく>



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湯けむ輪(8) 20:14

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時十四分


突然、男は倫子の乳房を揉んできた。

「こないして、こないして……」

それは、いきなりにもかかわらず自然で、何の引っかかりもない流れだった。乳房がブニブニと形を変えられる様自体、もう丸っきり冗談のようなのである。

倫子の心に、緊張感と安堵感が同時に広がっていく。一つには、やはり胸に触れられたことからくる緊張であり、もう一つには、それを幼稚な発想と看破したことからくる安堵である。

「あ、ちょっと、やめて下さいよ」

無邪気な彼のセクハラに、さっきまでの子供たちとの遊戯よろしく、ついついやんわりとした拒み方をする倫子。あからさまな痴漢なのに、不思議と驚きもない。なぜか許せてしまうのである。こんな行動に出るような彼の思考回路は、どうやら肇とそんなに違わないようだ、結局男とは、皆そういう猥褻な興味を持って女と接したい生き物らしい、そう思えてくる。

「こんなんして……、ほんで、“チンポしゃぶらして~”言うたはりましたやん」

「言ってません!」

こうなってくるともう完全に彼のペースだ。まるで商売女とじゃれ合うかのように、自由かつ卑猥に倫子に甘える。

倫子も倫子だ。確かに混乱と不安に乗じられたきらいはあったが、急転直下の展開にもかかわらず、つい彼に釣り込まれて猥談に乗ってしまう。

「ボクのも、ほれ、こんななってんねん」

男は立ち上がる。すると男根が、でん、と倫子の顔の真ん前にそそり立つ。

「いやぁだ」

手で顔を覆い、倫子は今やもう本来の中年女らしく大仰に笑いながら恥じらってみせた。手の隙間から、しっかりとそれを確認はしつつ。

男の肉茎は、全体にずず黒かった。これと比べれば、肇のそれがいかにきれいだったかということに思い至る。とはいえ、目の前のそれの方が、彼女が知っているそれのイメージに近くはあり、違和感はなかった。

(ただのスケベおやじだわ)

倫子はそう思うと同時に、もうかなり平常心を取り戻していた。元来の明るい性格に加え、酒も入っていたし、歳も歳であり、今さらそうバカに奥手でもない。だから、たとえ見ず知らずの男のペニスを目の当たりにしたからといって、それほど動揺したりはしなかった。むしろ呆れたりして、男に対し一種の情けを感じるほどである。

倫子がそんな風に、怒ったり嫌ったりしないでいると、男はどんどん調子に乗っていく。

「奥さん、ほら、ボクのも触ってぇな。好きなんやろ、触んの」

「ちょっとちょっと!」

ずかずかと勃起を顔へ近付けてくるのを、倫子は避けて後ずさる。しかし、男に腕をつかまれているため、どうしても逃げ切れない。

「やだもう! ちょっと!」

苦笑しながら、倫子はイヤイヤと首を振る。

「構へんがな、さっき触ってたやん。……あ、なんやったら、お口でつかまえてくれてもエエで」

男は、実際に倫子の頬へ肉竿の先端を突き立てる。

「キャアッ!」

嬌声を上げて、倫子はとっさに水しぶきを彼に浴びせた。

「熱っ! あっつう……」

しぶきは見事に彼の顔にかかる。だが、それしきで引き下がる男ではない。

「なあ……」

彼は、今度はしゃがみ込んで、倫子の肩に手を回した。そうして、もう片方の手で乳房を揉み回す。さっきとは違って、妙に卑猥な手つき、それはもう愛撫だった。

「アゥ……ちょ……っと……」

乳首に指の腹が触れた時、思わずゾクゾクと彼女は体を震わせた。子供たちに呼び覚まされた、あの快感が蘇る。彼女の体の熱は、まだ冷めきっていなかったのだ。


<つづく>



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湯けむ輪(9) 20:14

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん





――午後八時十四分


「なあ……しょうか……」

首筋の辺りに口を近づけて、男は生温かい息を吹きかける。

「ダメ……もういい加減にして……」

まるで旧知の愛人のような艶っぽさで彼を拒む倫子。

「ええやん……なあ、ちょっとだけしょうな……」

今しがた初めて会ったばかりの男女とは、到底思えぬやり取りだ。

「誰も来えへんしな? な? 黙っとくさかいに」

男は、乳房の手をずらし、下腹部へと移動させる。

「イヤッ……! ダメだったらぁ……」

彼の指が陰裂に伸びるのを察知して、そうはさせじと倫子はなんとか肘を張って頑張る。だが、手で押し返しても、結局彼の手は陰毛の上をサワサワとまさぐるのだった。

「バレへんがな。誰もおらん、大丈夫や。二人だけの秘密」

(ああ……ダメ、負けそう……)

通常なら考えられない誘惑なのに、今の倫子の心は簡単にぐらついていた。まだ出会って五分と経っていないのに。相手の名前さえ知らないのに……。

「袖触れ合うも多生の縁、言うやないか。せっかく出おうたんやさかい。お願い! ちょっとだけ!」

ここぞとばかり、男は畳みかける。

「ちょっとだけや。絶対旦那にはバレへん! な? なあて」

言いながら、男は、親指とその他の指の間を縮めたり開いたりして乳房を挟み、その地盤をグルグルと回転させる。

(イヤァ……ほんとに負ける……ダメだってば……)

許されないこととは分かっている。だが、正直なところ、負かされたい気持ちもある。いっそこのまま押し切られてしまえば、と……。

倫子が彼を拒みきれない背景には、やはり弱味を握られていることからの暗黙の強制力があった。それはまた一方で、全てを知られているという諦めから、返って気安く心を許せる部分にも繋がっていた。

男は、倫子の片方の腿を抱え上げた。そうして、

「今晩だけのお愉しみと思たらええがな。せっかく温泉来て、羽伸ばしてるんやさかい」

そう言い、彼女の股の間に割って入る。さっき肇が居たポジションだ。

倫子は、この危機的状況にさらされながらも、彼を拒みきれず、彼の今しがた言った台詞を頭に反芻していた。

彼が言わんとしている意味は、彼女にも十分理解できた。いわゆる、旅先での解放感というやつである。そもそも、それがあったが故にここまで猥褻な戯れを受け入れられたのである。

「無理やりとは違たんやろ? さっきの子とは。もう一本ちょっと入れてみたかて一緒やがな」

既に一度は間男の侵入を受け入れてしまったことからの気の緩み・体の火照り、男の指摘はそういう所を的確に衝いてくる。彼の言うように、もう一人の侵入を追加しても、罪の重さには変わりがないような気になる。

そういう考えに賛意を示すかのように、倫子の秘所の熱は異常に上昇していった。彼女がどう迷おうとも、そこはもう男を迎え入れることに一決しているのだった。

(これは事故だから……仕方ないんだから……)

女らしく言い訳の用意を始める倫子。そんな考えが閃くことからして、彼女の本音が見え透くというものだ。

「高校生とは一味違うで」

男は言い、顔をぐっと近づける。そうして、そのまま彼女の唇を奪った。

これが決定打となった。倫子の中に、一つの決心がスーッと浸透していく。

彼の唇は酒臭く、普段なら不快感を催すはずだったが、今はむしろ溜飲が下がるのだった。彼の言うとおり、彼は肇とは確かに違う。

「エエねんな? 入れるでぇ?」

男は、倫子の肉ビラを広げ、肉茎をそこへあてがいながら聞いた。

(ああ、聞かないで……)

聞かれなくとも、倫子の態度は明白である。仰向いておとなしくなり、肉茎の接触にも焦りを見せない。しおらしく股を開き、女の役割としてただ犯されるのを待ちわびるだけだ。

その様子を見た男は、いよいよ肉茎を彼女の秘花にうずめていった。


<つづく>



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湯けむ輪(10) 20:15

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時十五分



「ほおれ、入るでぇ、入るでぇ……」

「ア……ウゥ……!」

(入ってくる! 入ってくる!)

肉棒が倫子の体内に侵入してくる。その深度に合わせて、彼女は相手のわき腹に手を添わせていく。やがて肉棒が根元まで埋まる頃には、その手は背中にまで達していた。

「分かる? 奥さん。チンポ入ったで?」

男は倫子の背中に手を回す。

すると、倫子も相手にかけた手にそっと力を込めた。

その反応を喜ぶ男。

「かわいいなぁ、奥さん」

じわじわと腰を使いだしつつ、男はささやいた。酒臭い息が、もろに倫子の顔面に吹きかかる。彼はさらに、彼女の頬へ接吻を連発した。

「チュウしよ、チュウ」

彼は言って、再び倫子と唇を重ねた。今度の口づけは濃厚で、彼女は口を開かされ、舌の侵入まで許すことになった。

(お、おかしくなる……)

久しぶりの濃厚なディープキスにより、彼女の頭はボーッとしてくる。膣交と同時のそれは、女体の悦びをダイレクトに感じさせてくれるようだ。たとえ相手が脂ぎった顔面の中年男であろうと、それは関係ない。

「オッ! オ、オ、オォ……」

倫子は覚えず悶えながら、男の体にしがみついた。

「エエか、エエか? エエのんか? ん?」

甘ったるく呼びかけながら、男は彼女の体を抱き起こす。

ますます相手にしがみつく倫子。その腰がふわりと湯の中で浮く。

「どや? あっちの方まで行こか?」

男は彼女を膝の上に乗せたまま湯船を横切りだした。

「アッ! アッ、アッアッ!」

ふわふわと水面の上を倫子の頭が上下して動く。連結部のピストン運動は、まるで彼女を動かすモーターのよう。

とうとう二人は、その運動で対岸まで渡りついた。

「どっこいしょ」

掛け声かけて、男は倫子ごと浴槽のへりに上がって座る。そうして、

「後ろ向きも好きやろ?」

と勝手に決め付け、それへの返事を待たずに彼女を一旦引き離し、背中から抱き寄せ座り直させた。

「オッ! オオフ……!」

ペニスの刺さる向きが変わると、また違った快感があるようで、倫子の股間に切なさがこみ上げてくる。

「このまま、グーッと……そう……」

男は、相手の足に手と足先を引っかけて、彼女を膝の上で大股開きさせた。

危険な格好である。なぜなら、今二人が腰かけているのは、湯船を挟んでちょうど脱衣所の戸から真正面に当たる位置なのだ。いつ誰が入って来てもおかしくない公衆浴場で、さすがにこれは大胆過ぎた。

確かに、この旅館に宿泊客が少ないことを倫子は知っている。先ほどからずっと、この温泉に客が来ないこともそれを証明している。決して深い時間というわけでもないのに。

元々小さな建物の旅館ではあったし、場所も観光地として別に開けている所ではない。夕方見た限りでは、老人客がちらほら散見される程度だった。穴場と言えば聞こえはいいが、寂れていると言った方が適当だろう。

そういう事情があったから、倫子もある程度は安心していたのである。それに、もしもの場合でも、すりガラス越しに客が来たことは窺えるだろうし、その時さっと対応すればいいとも。

ところが、である。

ガラガラ――!

男性側の戸が開いたのだ。まったく何の前触れもなく。

「ええっ!?」

倫子は思わず素っ頓狂な声を上げた。現実とは想定通りいかないものだ。思いのほか、セックスに没頭していたらしい。

一人、続いてもう一人……、入り口から男が入ってくる。知らない男達だ。年の頃は、ちょうど彼女を犯している男と同じ位……。

――と、二人はすぐにこちらに気づいて言った。

「おおっ! ウーちゃんやないか」

「あれえ? 宇川(うかわ)さん、何してはりますのん」

男達は口々に言って、一気に頬を緩ませた。

「へへっ……」

宇川と呼ばれたこちら側の男が軽く笑い返す。


<つづく>



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