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ジーズリー

Author:ジーズリー
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オナニー、それは生涯を賭けた孤独なあがき。



作者が思いついたエロ話を羅列して自分を慰めるブログです。下品な妄想と低俗な文章に股間で共感して頂けたら幸いです。

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このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて作りごとであり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。

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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」
「大輪動会」(連載中)

短編作品
「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

「青き山、揺れる」(44)

さて、ここからがまた難関である。既に尻の谷間には剛直が当たっているが、これを肉体の中へと導き入れなければならない。

祐子は右手を離してそちらに伸ばすと、太い幹を握る。それを縦にして……と、これでいけるかと思いきや、それの長さのせいでつっかえてしまい、そのままでは入りそうもない。おまけに固くて折れ曲がらないときている。どうしてもゴールの位置を調節せねばならなかった。

そこで、首にひっかけた左手に力を込めて、懸垂の要領で尻を持ち上げる。片や右手で肉竿を縦にし、穴の入り口を探る。その先端が入り口付近をさ迷う間、じれったくて左手がプルプルと震えた。

だがその骨折りの甲斐もあって、

「アッ! アンア、ア、ア……!」

いよいよ入った! 途端、祐子の心に安堵感が広がる。

しかし、これがまずかった。当然、待ちかねた主役の到来ということもあり、快感だってものすごいのだが、それと、挿入というひと仕事達成からの解放感が相まって、彼女の左手から、刹那、力を奪ったのである。

「ヒャアァァッ!」

真っ逆さまに転落し、背中をしたたか打ちつける。だが性のバロメーターは、その時既に振りきれていた。挿入だけでオーガズムを得ていた祐子である。

ぐったりとなって、瞬間はまるで事切れたかと思わせたが、すぐに起き直り、またしても巨塔への挑戦を始める。執念である。気力だけで動いている感じだ。その姿はまるで、亡者のようであった。

亡者は地面に這いつくばって、仁王像のように立つ緑川の、すね、腿、腹と這いあがり、先ほど獲得した要領で、また首を使った懸垂を始める。大変な難行ではあるが、一度成功した実績があると上手くいきやすいものらしく、今度は一回で抱きつくことに成功した。

「ンッ! ン、ン、ン、アアッ!」

ズブリズブリと土手の肉をかき分けて、蜜壷に肉棒が沈んでゆく。この瞬間、またしても祐子は気をやる。動かさなくともイッてしまうのだ。そしてまた、イくと力も抜けてしまう。再び彼女は落下した。

ドサリ、とその身を地に投げ出す。天から地へ、一瞬の転落。見上げれば、目指す宝塔ははるか上方だ。天を支えんとまでに、上向いて立っている。

行ったいこれは、何の行なのであろうか。修行なのか願掛けなのか、あるいは罰なのであろうか。いずれにせよ過酷な労働である。

祐子は全身に汗を流し、ハアハアと荒い息を吐いている。そうして胸が動く度、豊満な乳房の先から汗の雫が垂れた。髪は乱れ、前や後ろのそれは、汗で肌に張り付いている。化粧は、先ほどの恥戯のせいもあってとっくにボロボロだ。

そんな姿になっても彼女はあきらめない。というより精神力のみで動いている。亡者と化しても挑戦を続ける。

三度目の挿入も、結局二度と同じ経過をたどった。それでもまだ、這い上がろうとする。しかし、四度目の挿入にはこぎつけられなかった。さすがに、力が入らなくなってきたからだ。

彼女は膝立ちをしたまま、相手の股間に突っ伏した。陰嚢に鼻を埋めたまま、しばし次の行動に移れない。

それを見た緑川は、髪をつかんで彼女を引きはがし、その顔を直立した陰茎でベチベチと打った。

「どうした、おい。もう終わりか」

肉棒が、左右の頬を乱打する。硬直していると、それなりに重量感があり、思い切り叩きつけられると、痛いほどではないというものの、ビンタほどの衝撃はあった。特に手で竿を固定して連打されると、激しい音まで鳴る。

「このまま終わるか? ん?」

緑川は、なおもペニスによるビンタを続けつつ、祐子を煽る。

髪をつかまれ、頬や鼻をペニスで打たれるというこの行為、普通なら凌辱であるはずのこの行為も、今の祐子にはそうは感じられなかった。むしろ、叱咤激励のように感じられた。まるで、先輩に稽古をつけてもらっている、後輩の力士のように。

彼女は果敢に立ちあがった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)







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タグ : 巨乳 チンポビンタ 駅弁ファック



湯けむ輪(57) 00:12

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前零時十二分


「あんたもヤッてきたらどや」

榊原は袋田に言った。

「どうせもう今日は仕事上がりやろ?」

しかし、なお袋田は煮え切らない様子である。体自体は来るべき時に備えてすっかり臨戦態勢になっているが、どうにもタイミングを計りかねているようだ。

そんな彼を思いやって、矢板が声をかける。相変わらず倫子とまぐわいながら首だけそちらへ向けて。

「そうだ、こっちの方へおいでなさいよ。三穴同時ってねえ? わたしゃビデオで散々勉強したんですから」

彼は倫子の口を指差し、同志渡瀬にも笑いかけた。渡瀬も笑い返す。

この仲間の誘いによって、ようやく袋田も重い腰を上げた。立ち上がりざまにちらりと藪塚を見やる。どうにも彼の場合、遠慮というよりも照れがあったらしい。

袋田がそちらに向かうや否や、渡瀬は矢板と示し合わせてソファーの上に横になった。その上に倫子が仰向けにのしかかり、その彼女に対面して矢板が覆いかぶさる。今度は下の肛門に入った渡瀬が下に、膣に入った矢板が下に、倫子は引き続きサンドウィッチになって二人から突かれ放題だ。

いかに長いソファーといっても限りはあり、彼女がのけぞると、その頭髪の先は夫の足指に触れるか触れないかの距離になった。夫の眠るソファーの上、そのすぐ足元で、妻は慰み者になっているというわけだ。

しかもそこへ新たな男が加わり、空いている“穴”、すなわち口腔へと陰茎を放り込む。彼女がのけぞったのも、実にこのための布石であった。これぞいわゆる“三穴同時”の責め、矢板の言った通り、ビデオにも散々記録されている形である。部屋では、何しろ十九本ものペニスを一身で引き受けてきた倫子だ。この体勢は今や正ポジションとすら言っていいものになっていた。

「ああ~、ええわぁ。ごっつぅ締まりよる」

渡瀬は一人言って、下から器用に己が分身を出し入れする。

倫子の淫肛は、そのおちょぼ口の皺を目いっぱい開き、パックリと彼の野太い剛直をしゃぶり込んで離さないでいた。今晩開通したばかりの割には慣れたもので、既に滑りのいい粘液も常備済みなのである。それだものだから、彼女の方にも責任の一端はあるのかもしれない。

が、それにしても、彼の振る舞いは節操のかけらもなかった。彼だけではない。矢板も同罪だ。男達にとっては、倫子の境遇に対する同情など端からないのである。だから、夫らしき人物が起きようと起きまいと、いや、渡瀬に至ってはむしろ起きればいいと思うほどに乱暴に腰を使うのである。

「ンッ! ンゴ、フグゥォ……ッ!」

倫子はペニスに埋まった隙間から、息も絶え絶えに悶え声を洩らした。その口を埋めるのは袋田の陰茎。この期に及んでまた新入りである。一体何本この口に放り込まれてきたことか。もはや一つ一つの特徴などつかみきれない。そもそも、それぞれに違いなどあったのかさえ心許ないのだ。今までは、夫であれば、夫ならではの個性に愛着を覚えていたと思っていたのだが。

(夫……?)

そうだ、己の頭上の先にはその彼の現物があるのだ。倒錯の中で、ふいに倫子はそんなことを思いついた。きっと彼のものは今、穏やかであろう。ここにあるどの男根よりも静かになりをひそめているに違いない。かつては雄々しく立ち上がり、倫子に娘を孕ませるに至ったあの雄姿も今は昔。現在その地位になり代わるは、いずれも故なき他人棒。揃いも揃って仰々しい勃起を他人の妻に向けている。妻は夫の雄姿を思い出そうとしたが、もはやどうやってもできなかった。

どんな女だって、今現在入っているものが全てだ。それを超えて別の形を思い出すなんてことは、よっぽどの芸当である。おまけに、正面のみならず裏口や勝手口まで閉じられている現状においてをや、過去の男が帰ってくる隙なぞ微塵もないのだ。

「あ、ああ~……」

袋田も他の男同様に恍惚のため息ついて、倫子の肉の感想を伝えた。最大限に張りつめたその海綿体は、彼女の口を弄んでいる。

倫子は仰向けの状態で横を向かせられ、右から突き出された肉棒をその口にくわえさせられているわけであるが、頭は彼の手によってしっかりと抱えられ、己が意思を反映する余裕など全くなかった。ただひたすら彼の出し入れに合わせて、頭を前後に振らされるのである。彼女としては、その目まぐるしく息苦しい運動に、とにかく耐えて付いていくしかなかった。

こういう場面には今宵何度も遭遇してきたが、そもそもこんな行為があることは今日人生で初めて教えられたものだった。男性が主体となって、口淫を行うというものだ。これまでにも、男性の要望によってその足元になつき、奉仕をしたことはあった。そして、その際に頭に手を置かれたこともあった。

初めて男性器を口に含んだのは、学生時代に付き合った恋人だった。以来、フェラチオは決して嫌いではない。むしろ相手を喜ばせたくて進んでやってきた部分もある。一つには、口淫奉仕をせがむ男根が何とも無邪気でかわいらしく感じられ、ある種母性的な気持ちに誘われるからであった。

ところが、ひと度これが男性主体となるや、同じ男根同じ行為でありながら、なんと様相の変わることであろうか。あのかわいらしさはどこへやら、荒々しくて独りよがりな面ばかりが強調されるのだ。その一方的なやり方たるや、まるで膣に対する性交と同じである。つまり、彼女の口腔は膣であるので、そこに男根を挿入した場合には、そこへ向けてただ腰を振ればよいという仕組みなのだ。

「ンッ! ンガァハッ!」

倫子は顔をしかめ、喘いだ。

というのも、袋田が唐突に肉棒を抜き出すや、今度はそれで彼女の鼻柱をしたたか打ったからである。荒々しさを発揮しだした男は口で交尾するのに飽き足らず、さらに広範囲に支配域を拡大したいものらしい。彼はその後も、ベチベチと鼻や頬をぶった。それと同時に、陰嚢を口に押し付け、しまいにはそれを頬張らせた。いよいよもって、独善的な行為である。

顔を叩かれるというのは、極めて屈辱的仕打ちである。その上それをペニスをもってしてなされたとは、もうこの世の終わりのような惨めなことだ。女性にとり生命線ともいえる顔、とりわけ男どもも認める彼女の美貌もこうなっては形無しである。傍にいる夫にとっても自慢の美人妻だったかもしれないが、今ではよその男の勃起したペニスを鼻にぶつけられ、縮れ毛に覆われた玉袋を舐めしゃぶる顔面性器となり下がってしまった。

と、ここで背中越しに渡瀬の呻きが聞こえる。そう、いくら袋田の仕打ちがひどかろうとも、そちらにばかり気を使ってはいられないのが彼女の辛い立場なのだ。

「ああ、アカン。もう出るわ。悪いけど、お先やで」

彼は矢板に一言断りつつ、自身の終着を宣言した。その言葉と共に、倫子の肛門の奥で最後の硬直と振動がはじける。

「ンーッ! ンブフゥ……ッ!」

倫子は陰嚢の下で、苦し紛れに叫んだ。それもまた断末魔の叫びのようであった。ただし、彼女には終わりも休憩もない。次々襲いくる試練の前に、なす術もなく翻弄されるだけだ。そしてまた、次に訪れた試練ほど恐ろしいものはなかったに違いないのである。

ちょうど渡瀬がソファーから降りた時だった。どこかから音楽が聞こえ始めたのだ。

「おっ、なんや鳴ってるで」

「携帯か?」

渡瀬、次いで榊原が口々に言う。

初め、倫子はその音に気付かなかった。しかし、皆がしばし黙ると、次第に耳がそちらの方に集注していく。すると、それにつれて段々と彼女の瞳孔がまた開き始めた。あんなに狂乱に追いやられていたのに、スーッと一気に心が冴えていく。

聞き覚えのあるそのメロディは、依然眠り呆けている男の懐あたりから響いていた。


<つづく>



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(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
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大輪動会-プログラム#6-

  *

 前原は、誰も居なくなった教室でモゾモゾと動き出した。頭を打ってはいるが、意識に支障はない。実の所、これまでも気を失ってなぞいなかった。むしろ、本当に失神していたかったのだが。

 音だけで聞いた地獄絵図はあまりに壮絶だった。もし自分を騙す為だけの芝居であったなら、どんなに幸せだったろうかと思う。現に静かになった教室には、惨状の形跡など微塵もななく、ただ己の精液がこぼれているのみである。

 彼はその証拠を拭きとると、足音を忍ばせて廊下へ出た。今となっては、誰にも会わないようにと願いながら。

  *

 汗を振り撒いて男同士が引っ張り合う。但し、引いているのは綱でなく女だ。すなわち、男二人による女体の綱引きである。その内“後ろ側”からさっきまで引いていた小林が、自身の番を終えて一服しながら言った。

「体育館裏でタバコとか、昔を思い出すな」

 それを聞いて慶介が自分も吸おうとし、島田からたしなめられる。また、火の始末はきちんとするようにと、小林も注意される。集団レイプはお咎めなしなのに。ここには、先程教室にいた面々が再集結していた。

「オラオラ、チンポ気持ちいいだろ、オバサン」

小林の跡を継いで女陰に肉棒を刺す花村が乱暴に言った。人の親とはいえまだ若く、有紀の一回り年下ではあるが、大仰に彼女を年寄扱いだ。

「見られて興奮したか、この淫乱女」

こちらは口腔を犯す高橋、同じく女をぞんざいに扱いながら、先の出場レースのことを揶揄した。

 有紀は久々に憤った。これまで絶望に駆られて深く落ち込んでいたものが、再び感情を取り戻した格好だ。衆目にさらされての自意識の過剰なる復活は、確かに彼女に影響を与えていた。

 とはいえ、差し当たり何が出来るわけでもない。多勢に無勢だ。いつか逃げ出そうと強く誓い直しつつも、今は男達の罵声を無視するのがやっとだった。

 そんな有紀を、花村が一層いじめにかかる。

「マワされまくって、もう何回もイッてんだろ」

彼は硬いモノで尻側の膣壁をズリズリと大きくこすりながら詰め寄った。二人の密着部には、トロトロの粘液が溢れ返っている。

 もちろん有紀はだんまりだ。仮に口をきくにしても、花村の指摘を認めるはずはない。男ならではの独りよがりと、嘲笑でもって応酬するだろう。

「イキッぱなしか、おい。こんなにチンポハめられんの初めてだろう」

そう花村が問うと、高橋は、

「いや、この女変態だから、どうせヤりまくってるぜ」

と憎々しげに笑った。まだまだ金光夫人を貶め足りない彼である。さらに高橋は、口から抜いたペニスで彼女の鼻柱をしたたかに打ちもした。

 一方の花村は一旦合体を解くと、二本の指をそれに代えてねじ込み、

「派手にイッてみせろや」

と、激しく小刻みに動かした。それに高橋も同調し、

「オラ、イき顔見せろ」

と、犯され女の顎をグイッと持ち上げる。それを横手から覗き込んで不良少年らが面白がった。

「ほらオバサン、イく時は“イく”って教えてよ」

浩樹が言うと、その場の数人が“そうだ、そうだ”と手を打った。それでも有紀が黙っていると、とうとう高橋が言い放った。

「おいコラ、このままグラウンド引きずり出すぞ」

 それまで表情を変えなかった有紀だが、この一言には不用意にも動揺した。

  *

 比嘉は体育館の方へ歩いていた。実は彼一人、群衆の視線がほかへ移りゆく中で有紀の姿を最後まで目で追っていたのだ。彼女は一位でゴールを通過した後、パートナーの父兄達に連れられて運動場を密かに出て行った。そもそもその出走前の様子もあり不審感を覚えた彼は、自身の出場を終えた足で彼女らの足跡をたどり出したのである。

 元々比嘉もまた、有紀に快い感情を抱いていなかった。自身の受け持つクラスに彼女の息子佳彦がいるが、この息子の身勝手もさることながら、それに輪をかけて母親の言い分がひどい。

 佳彦は日常的に指導に従わないことが多く、時には奇声を発し続けてこちらの言葉を遮ったり、試験中に堂々と不正を行ったりし、とかく自分の気に食わないことは受け入れようとしない。それもまた、教師が体罰等の強硬処置に出られないことを知っての上である。

 母有紀はその事実を一切認めないばかりか、ことごとく息子の肩を持ち、そればかりか全てが教師側の責任であると豪語する。やれ依怙贔屓だの、やれいじめだなどと騒ぎ立てる。いわば、モンスターペアレントとモンスターチルドレンの親子なのだ。強気の裏には、無論町議金光の存在がある。

 比嘉にとっての救いは、校内の同僚をはじめ、他の生徒達までもが彼に同情してくれることであった。それ位金光親子の異常性が際立っていたわけで、周囲はとにかく問題に巻き込まれないようにと、彼らを避ける方針に一決していた。

 体育館の傍まで来る。ここに至るや、もう人気はなかった。後は裏へ回るばかりであるが、果たして何やらそちらが騒がしいようではある。

 と、その時、その角から猛スピードで後ずさって来た男とぶつかった。

「あっ、すみません」

反射的に謝る比嘉。ぶつかった相手は、明らかに狼狽した態で、言葉もなく立ち尽くしている。知らない顔だった。

 だが、素性以上に気にかかったのは、その背後、角の向こうの騒がしさである。比嘉は妙な胸のざわつきを覚えて、好奇の目をそちらに向けた。途端に、

「あっ!」

と、思わず出そうになった声を、すんでのところで飲み込む。裸の女が一人、大勢の男に囲まれているのが目に入ったからだ。

 すぐに顔を引っ込めて、思わずさっきの男を見る。すると男の方でも、丸くした目を真っ直ぐに見返していた。彼もまた、自分と同じ状況なのだろうと思われた。

 比嘉は、もう一度足を踏み出した。男との相談よりも何よりも、真っ先に解消しなければならない疑問がある。それは、もはや確信的な事実ではあったが。

 ちらり、と見て、また首を引っ込める。

「やっぱり……」

もう間違いなかった。あのふてぶてしい口元、濃厚な口紅、若づくりな厚化粧、ケバケバしい髪の色、遠目にも明らかだ。何より、あのたっぷりと肥えた乳玉は、当人でしか考えられなかった。

「金光君のお母さん……」

我知らずそうつぶやいていた。すると、それを聞いた傍の男がビクッと肩を怒らせた。つられて比嘉まで驚いた位に。彼は男に問いかけてみた。

「か、金光さん、ですよね」

相手は小刻みに肯き返す。そして、思い切った風に返事をした。

「ご主人に、知らせた方がいいですよね……」

 比嘉は答えかねた。この場合、夫が受ける衝撃は確実な訳で。彼は、もし自分がその立場だったらと思うと、逡巡せずにはいられなかった。

 すると、男は比嘉の返事を待たず、

「とにかく、誰か応援を呼んできます」

と言い捨てるや、焦った態で走り去って行った。随分動揺しているようだが、やたらに行動は早い。

 比嘉は待つしかなかった。別に見張っていろとは言われていないが、また有紀を見る。心臓の動悸が否応なしに高まる。今にあの男が帰ってきて大騒ぎになるだろう。

 すると、そう思った刹那、彼の視線の先で、件のモンスターママが叫んだ。

「イく、イきますぅ! イきますってば!」

  *

「おう、なんだ君は。こんな所へ来ていたのか!」

金光は前原を見て、驚いて声を掛けた。便所に立った帰りにばったりと出くわしたものである。

「妻には会ったのか?」

「ええまあ……」

前原は必死の作り笑いで答えた。会ったも何も、つい今しがた輪姦される彼女を見てきた。比嘉は知るまいが、さっき助けを呼びに立った男こそ、前原だったのである。

「そうか、いや、今日声を掛けたとは聞いていたんだがね。まさか本当に来てくれるとは。――それにしても、あいつはどこ行ったんだか」

金光は言いながら、傍の椅子を勧めた。酒が入って上機嫌である。前原としては一刻も早く立ち去りたかったが、ここは仕方なしに座った。火遊びのツケが回ったものかよくよく運がなく、人気のない道を抜けて出ようと思えば輪姦現場に出くわし、人に顔も見られるし、挙句不倫相手の夫にはつかまるしと散々だった。

 それにしても、彼女は一体これからどうなるものか。目撃者も待機していることだから、遅かれ早かれ事が露見するには違いない。そうなれば町は大騒動だ。目の前の町議も大変な目に遭うこととなろう。前原はいたたまれなかった。


〈つづく〉


人妻官能小説【蕩蕩】







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