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ジーズリー

Author:ジーズリー
よろこばしっとよ~!

オナニー、それは生涯を賭けた孤独なあがき。



作者が思いついたエロ話を羅列して自分を慰めるブログです。下品な妄想と低俗な文章に股間で共感して頂けたら幸いです。

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おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて作りごとであり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。

お問い合わせは、コメント欄か拍手からお願いします。どの記事からでも構いません。



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。



■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」
巨乳熟女が温泉宿で男達に……。

◆中編作品
「青き山、揺れる」
巨乳アナ祐子が相撲部屋で力士らと淫らな取り組みを……。
「師匠のお筆」
書道の師範父娘と、その弟子母子の交姦ストーリー。

短編作品
「大輪動会」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

一話完結
「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」  ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」  ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」
「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」  ▼「山姥今様」
「おしっこ、ついてきて。」

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大輪動会-プログラム#13-


 *

「おい、よそ見すんじゃねえ。とっととしゃぶれよ」

口腔を占める花村が、有紀の髪を引っつかんで前後に揺すった。“しゃぶれ”とは命じているが、これはもはやイラマチオだった。陰茎をくわえさせ、ひたすらに自らの手で相手の頭を動かして勝手に口と交尾している。

 有紀はすっかり全裸だが、そのように被服を剥いだのが花村である。そもそも、体育館に入る寸前から彼は上下もろとも脱がせていた。そうして彼女を抱え上げ、すぐさま挿入に及んだのである。彼もまた、高橋の挑戦を見て奮い立ったのだ。

「オ、オゲ……」

白目を剥いて正体もなく、有紀はされるがままだ。床板へ直に尻をつく慶介の腿の上に半身を起こし、両の乳房を祥吾と雅也に弄ばれ、一つ体で四人相手の組体操である。一団は、もはや舞台の上に引っ込むことさえやめ、体育館に入ってすぐ横の床でおっ始めていた。

「――家族の後ろにいるのに、グチョグチョに濡らしてんだよ、コイツ」

高橋は武勇伝を続けている。相槌を打つのは浩樹だ。

「ていうか、家族の後ろでヤられるから、興奮してたんじゃないっすか」

「そういや、前に居てたの息子? だよな」

竜二が剛直をさすりながら、後輩に問うた。

「そ、そうっす」

応じたのは克弘。その“息子”佳彦の一学年先輩だ。彼は今、同級の俊之と共に、祥吾と雅也の後釜として乳遊戯に興じていた。底なしのミルクが、彼らのペニスにもまぶさっている。

 二人もまた、佳彦とは日頃からの付き合いがある関係上、その母親を辱めることには特別な感情があった。先程は、彼女と肉体関係を結んだ後、わざわざ息子に会いに行った程、青い性的趣向ながら一種の傾向を有している。それ故に、目の前の会話には独特の興奮を禁じ得なかった。勃起が益々隆々となる。

「うわぁ、息子の後ろでマンコかよ」

浩樹が呆れ顔で笑った。高橋がどんどんと調子に乗ってそれへ付け加えていく。

「しかも、そいつの背中にデカパイ押し付けてよお。思いっきりイきまくってやんの」

「マジで変態じゃん。最低っすね、この母ちゃん」

「そいで、なんか言ってたな。『お母さん、チンポ好きだから運動会中でも我慢できないの』とか、『あなたの背中で、お母さん今、ザーメン中出しされているの』とか」

「げえ……ヒくわ。ヤだわ、そんな母ちゃん」

言いながら、浩樹は慶介と交代した。

「どスケベっすね、この女。こんなマゾ、ほんとに居るんだ」

立ち上がった慶介は、会話に加わりつつ、使い終わった肉棒を花村同様口で清めさせる。有紀の口角から白いあぶくが垂れた。

 両乳房にも、新しいあぶくが白く粘だつ。乳交尾による精液が母乳と混濁したものだ。友母に射精しながら当人達は思った。

「(アイツ、背中越しに自分の母親が犯されてんのに気付かなかったのかよ)」

「(後でまた顔見に行ってやろ)」

そんなことを考えると、劣情汁がどんどん込み上げてくる。二人はプルプル震えながら、後輩の母にそれをぶっかけた。

 オートメーションで順繰り使用されていく肉便器女。克弘・俊之が終わった所へ、恵太・優斗が収まる。いずれ浩樹が済めば、竜二が引き継ぐだろう。当たり前のことだ、輪姦だから。

 しかし、その既定路線には時折修正が加えられる。もっとも、精液便女にとって結末が変わる話ではなく、なんとなれば更に悪い状況となるのであるが。


 *

「あ~運動した。運動したら疲れたなあ。なあ? 佳彦」

金光は自分の定位置であるテントに帰るや大きく伸びをした。彼の後を追って息子が来ている。

「う、うん……」

佳彦は全く同感せずに、曖昧に相槌を打った。頭の中では、先程の競技中に母が呪文のように詠じていたセリフが巡っている。

「――好き」

あの時、確かにそう聞いた。なぜ急に告白したのだろうか。いやいや、果たして自分のことだろうか、そうではないのではないか。改めて彼は考え込む。

 佳彦は母が嫌いではない。というより、彼女の存在を深く考えたことがなかった。叱られたことはない。勉強しろとも言われない。ただ、母自身の邪魔をしたり、彼女に恥をかかせるようなことをすると烈火のごとく怒られはしたが、欲しいと願ったものは何でも買ってくれたし、自分の部屋を始め、テリトリーには全然干渉されなかったから、まず都合のいい存在ではあった。

 母は、料理をしない。洗濯も掃除もしない。それらは全て外注に任せている。そもそも、子育てというものをしないと言っても過言ではない。母親の仕事は、三者面談と参観日に顔を出して文句を言う位だと思っている。そしてそれは、佳彦にとっても違和感のないことだった。

 母は、毎日のようにスポーツジムに通っている。いや、その内の何日かは別の習い事だったかもしれない。月に何回かは東京へも行く。何しに行っているのかは知らない。聞いてみようとも思わない。家に居る時は、通販で買った健康器具で運動している。器具は大量にある。小さい頃、興味本位でその一つに触れ、こっぴどく怒鳴られた。理由は分からなかったが、ともかく母の物に触ってはいけないことを学んだ。

 彼女が居ようが居まいが、佳彦としてはテレビゲームで遊べれば文句はない。自動的に供給される料理を食べていれば、餓えることもないわけで。余談だが、その料理は家政婦の誰かが作っているものだと思っていたが、つい最近になって、どこからか配達されてくるものだと知った。

「んん? なんだ? なんだか騒がしいな」

寝落ちする寸前だった金光が、寝ぼけ眼をこすって唐突に辺りを見回しだした。確かに、人垣が妙にざわめいている。

「ん? どうしたどうした」

面倒くさそうに彼は、パイプ椅子の上で背筋を伸ばした。佳彦はまだぼんやりとしたまま、その父を見た。

 父は多忙であり、家に居ない時間が長かった。家に居ても、来客を迎えていることが多い。そう言えば、その応対に出ていくのが母の主な仕事であった。

 父はたまに暇がある時だけ子供を構う。と言っても、三人いるから、特に年長である息子は後回しだ。気まぐれに、この本を読め、とか、明日どこそこへ来い、などと命じられる。命令は絶対だ。佳彦は、父の大声且つだみ声が怖かった。その声で、これまた気まぐれに、理不尽に怒鳴られるから尚更だった。

「あ……お母さん……?」

佳彦は、金光と同じ方に視線を向けて、ようやくその先に有紀がいることに気が付いた。彼女は、今誰かの肩に担ぎあげられようとしていた。

 その身には、さっき現れた時よりも一層小さなサイズのティーシャツを着ているようで、遠目にもそのピチピチと体に張り付いているのが見て取れた。運動の成果と見えて、体型はいい。我が母の容姿を他の女と比べたことはなかった息子は、この時初めてそれに好印象を持った。

 と、同時になんだか心がざらつくような、不可解な感情に彼は包まれていた。

 *

「騎馬戦に出る!?」

高橋の提案に、さすがの小林もひっくり返った。

 ムカデ競争で味を占めた高橋は、更なるスリルを求めた。すなわち、有紀を騎馬戦に担ぎ出すことである。

「おもしろそうっすね」

すぐさま慶介が賛同した。

「けど、騎馬戦じゃ、さすがにヤれないでしょ」

浩樹が問うと、

「ヤる? ああ、ヤんのは無理だけど、このマワされたマンコさらしもんには出来るだろ」

と、高橋はあっけらかんと答える。ここへ来て、とことん鬼畜と化した彼である。そこへ行くと、花村はまだ控えめだった。

「う~ん、すげえこと考えるな……」

賞賛とも批難とも取れる言い方で、結論にワンクッション置く。彼も妻子ある身。あまり露骨な形で人前に出るのは気が引けた。その点は、小林も同様で、卑猥な遊びに付き合いたい気持ちはありながらも、自らを危険にさらすまでの冒険心はなかった。

「なんだよ、煮え切らないなあ」

高橋が膨れる。すると、慶介が望み出た。

「俺らヤるっすよ。なあ?」

彼をリーダー格として、仲間二人も進み出る。竜二は浩樹の後を受け、五発目を発射したかったが、とりあえず後回しにして従った。

「おおっ、そうか。じゃあ、お前らに任せてみるか」

高橋は不敵な笑みで三人を馬に任命した。実際の所、彼にも花村らと同じ懸念が頭をよぎらなかったわけではないから好都合だった。

「けど、服どうします?」

有紀に着せる服のことを、浩樹は尋ねた。

「ワりぃ、どっかいっちゃったな、あれ」

花村が頭を掻く。それを受け、思案顔の高橋が、

「そうだな……おい、お前、ちょっと上脱げ」

と、突然豊かに命じた。その意図が明らかになるにつれ、慶介と浩樹が口々に驚きの声を上げる。

「え、マジっすか!? こんなガキのやつ入んないでしょ」

「このデカ乳は無理ですって」

 しかし、高橋は卑劣な笑みで返す。

「大丈夫だって。体操服は伸びるから。これ位がちょうどいいんだよ」

この議題の中心人物でありながら議論に全く参加させてもらえなかった有紀は、今しも口と胸と股間からブクブクと白濁泡を吹いていたが、着せ替え人形よろしく、男共の手によって勝手に着替えさせられるのだった。

 *

「エー!? ウソでしょ。見てあれ」

それを見た女が驚愕して叫んだ。彼女の仲間達とて、言われるまでもなく目を見張っていた。

 ざわめく人々の視線の先には、今日何度目かにグラウンドに帰ってきた噂のモンスター、有紀の姿があった。衆人が驚いたのは彼女がただ戻ってきたからではない。

「なに……あの格好……」

ある女は息を飲んだ。それは、有紀がピチピチの体操着に身を包んで、あろうことかへそを丸出しにしていたからである。へそだけではない。半ズボンもかなり小さく、あぶれた尻肉は垂れ漏れ、さらには割れ目の上部までもが背中続きに見えているのだ。ローライズどころではないし、大体体操服にローライズなどない。

「ちょっ……あれ、ダメでしょ」

ある者は出場の中止を検討すべきだと思ったが、果たしてそうはならなかった。何事もなかったかのように、競技は開始される見込みだ。

 噂は瞬く間に広まりゆく。それにつれ、群衆の視線はただ一か所に集中していった。“露出狂”“変態”“キチガイ”そう言った声が口々に漏れる。もちろん、女性からの非難が圧倒的だ。

 その内の一人は、

「信じられない」

と、半ば悲しげに口を手で覆った。それこそ、有紀が今着用し、衆目を一身に集めているあの体操着の本来の主、豊の母であった。彼女は無論知る由もない、我が子の服が露出プレイに利用され、あまつさえ我が子を含む十九人もの男から凌辱された女の恥部に密着しているとは。その布地には、下着をつけていないが故にダイレクトに、大量の輪姦汁が染み込んでおり、やがて豊の母が洗濯する際に、その顔をしかめさせることとなるのである。


〈つづく〉


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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

タグ : 輪姦 母乳 露出 寝取り寝取られ



大輪動会-プログラム#12-


 *

「おい、ちょっとアンタ」

鞄を抱えて通り過ぎようとする前原を、島田が呼び止めた。

「な、なんでしょう」

不意な制止に動揺を隠せない前原。それを、島田は校舎内へ誘導する。

「い、急いでいるんですが」

前原は抵抗したが、ギロリと睨み付けられ、おまけに傍らに現れた鈴木にも退路を塞がれ、さらにまた見覚えあるような顔が後ろから現れて、不承不承ながら従った。元来後ろ暗い彼である。

 一行は校舎一階の部屋へ入った。教室ではなく、様々な教材が乱雑に押し込まれているが、一応会議テーブルとパイプ椅子のセットは用意してある部屋だ。

「なんなんですか一体」

席に着くなり、前原が語気を強めに言った。彼の最も気になるのは最後に現れた男である。淡い期待がまだあった。指標となる男の出方を彼は窺い構えた。

「何って、アンタ」

不審そうに島田が眉根を寄せる。それと同時に例の男を見た。そいつが言葉を引き取って言う。

「さっきの件ですよ。ほら、体育館の裏で」

「(ああ、やっぱり)」

見間違いではない、有紀の輪姦現場を目撃した時出くわしたあの男だ、と前原は確信した。地の人間ではない故に一度見ただけの人間の顔などあやふやだ。ひょっとしたら違うのではないかと、そうすれば知らぬ存ぜぬで通す道もあり得ると期待していたのだ。しかし、今その方針は消えた。

「ああ、やはりあの件で……」

「“あの件”ってあなたね、他人事みたいに」

比嘉がまくし立てる。これは前原の失策に見えた。だがまだ取り返せる範囲内だ、と彼は急いで計算した。

「大体あの時、“誰か呼んでくる”って――」

「い、いやあ、それがですね、旦那さんに捕まってしまいまして。――あ、わたくし金光さんの顧問弁護士をしているのですが――」

前原は語り出した。小賢しい男はあえて素性を隠さない。かつはまた、巧みに真実を織り交ぜて話す。嘘の上手い人間のやり口だ。

「確かに、奥様のことは、その……お気の毒とは存じますし、それにまた、事態を早く収拾、いや彼女を救出する必要はありましたが、さりとて金光さんに真相を告げるのが果たして良いものかどうか……やはり相当なショックをお受けになるでしょうし、それに彼のお立場から言っても――」

「ほお、弁護士様は冷静でいらっしゃる」

鈴木が、彼としては珍しくきつめの毒を吐いた。

「いえいえ! そうではありません。とにかく、金光さんをその場に留め置いて――現場には、そちらの方がいらっしゃったので……」

前原はチラリと比嘉を見た。比嘉は益々厳しい目つきで見返している。

「後はわたし一人に任せると? 随分都合のいい話だ。わたしだって危ない立場かもしれないのに」

「そうです、そうですよね。虫のいい話です。おっしゃる通り」

前原は方針を微修正した。

「ですが、雇われている都合上、どうしてもクライアントを第一に守らなければならない。さっき、そちらの方からご指摘頂いたように、職業柄どうしても冷酷な判断をしがちなのは――」

「いや――」

黙っていた島田が口を開く。

「すみませんね、お話を遮って。その前にまず、何よりも先にそちらからご質問すべきことがあるんじゃないですか?」

「え……?」

前原は焦った。その顔を三人が一斉に見つめている。しかし、解答は出てこない。

 やがて、島田が答えを出した。

「事件は起きてしまった。じゃあ、結果はどうなったのか。当然知りたいと思いませんか? いくら主人が大事だと言っても、そのお身内、しかもその動向が主人の今後に直結する問題となれば――いやいや、それ以前に人として彼女を心配すべきところとわたしなんかは思いますがね」

「あ、ああ、いや、その……」

前原は視線を落とした。こんな安っぽい探偵小説の犯人みたいな責められ方、とイライラしながら、一方で頭をフル回転させて論理構成を試みた。

「それはですね、ただ単純に、もうあなたがたが保護されたのだろうと推察しただけで。え? だってそうでしょ? でなかったら、あなた達こそどうしてそんなに落ち着いていらっしゃるんです? 早く助けて、犯人を――」

 しかし、それに耳を貸すことなく、島田は畳み掛ける。

「奥さん、先程の競技に出ていらしたんです」

ドキリとして、前原は固まった。ただ、周囲にはそれと悟られぬように、全神経を集中させて次の言葉を待つ。それ次第で採るべき方策が決まると。

「(どっちだ? どう出る?)」

「あんな目に遭われたのに、よく出場されたと思いますよ」

好意的とも否定的とも分からない抑揚のない声音で島田は話す。

「それに――」

「(――来るか!?)」

緊張が前原を取り巻いた。

「あなたも、出ていらしたんですね、さっき。だから聞かなくてもご存知だったんだ」

「(来た!)」

「名簿に無かったので、最初は分かりませんでした。弁護士さんだったのですね」

横から鈴木が追加情報をもたらす。

「どうして最初からそう言わないんです?」

比嘉が先程よりややトーンを押さえてなじる。

「ああ……」

前原はため息交じりに一気にうなだれた。作戦は決まった。ここからが彼一流の芝居の始まりである。

「……ええ、出ていました。それも、彼女と同じグループで。わたしは……わたしは……――すみません、さっき職務だなんだと言いましたが、実は――」

彼は、涙を流さんばかり真に迫って訴えた。

「……そう、怖かったんです。仕事という以前に……――白状します……巻き込まれたくなかった。わたしは、弱い人間――」

「“巻き込まれたくなかった”? ですって?」

前原の熱演も、しかし茶番とばかり一蹴し、比嘉が冷静に疑問を呈した。

「ある人がね、見ていたんですよ」

鈴木が静かに付け足す。

「(なんだ? どこまで知られている?)」

雲行きの怪しさに前原がまた身構える。もっとも、ムカデ競争中の一件を傍観していたことを責められるにしても、泣き落としで当面押すつもりではあるが。

「まさか、運動会中にあんなことを……」

鈴木が顔をしかめる。

「公衆の面前で白昼堂々よくもまあ……」

比嘉も侮蔑の表情を浮かべる。

「やっぱり、あなたですか」

島田が全てを引き取って言った。

「この一連の件の首謀者は」

「は?」

前原は耳を疑った。

「一連?」

伏せていた顔を一気に振り上げる。

「はあっ!?」

 *

「アハハ、爆笑もんだったな、さっきは」

高橋は狂気じみた笑いを上げた。彼の見下ろす傍で、骸のように伸びた女体が当たり前に性処理玩具にされている。今の担当はルーキー翼、二周目である。既に最若トリオのうち二人、豊と聡は終わり、それぞれ無事に二発目を彼女の掃き溜めに放出していた。

「ぱないっすよ」

「冒険がすげえ」

「チャレンジャーだなあ」

高橋をおだてるのは、こちら不良トリオ。先程の一件に接して新たに勢いを得た怒張を、手に手にしごいて次を待っている。

 一団は運動場を足早に去り、例の隠れ家へ戻っていた。

「すげえ度胸だなあ。あの発想はなかった。感心するわ」

交合中の女体を左向きへねじらせ、その肉乳球の谷間へ勃起を挟んでしごきながら、小林が浮かれて言った。汗と精液にヌルヌル濡れた脂肪肌が、孕ませる気満々の生殖棒をズリズリ摩擦する。その運動のさ中に、プシャップシャッとミルクが迸る。

「へへえ、フランクフルトのミルク和え」

肉茎から陰毛にかけて子育て汁を浴びながら、嬉しそうに彼はつぶやいた。それを聞き逃さず、

「すげ……」

と、感嘆した者がいる。傍らで見ていた祥吾だ。金光家には何度も出入りしているが、同級生の母がいまだ母乳を出すことをこの時になって初めて知った。実際には先の交わりの時からにじみ出ていたのだが、想像だにしなかったことで気づかなかったのだ。

「おう、どうだ、一杯やるか?」

酒でも勧める様な調子で、小林が気を利かす。祥吾はゴクリと生唾を飲み込み、隣に居る雅也を見た。

「エー? けど、汚いよ……」

雅也から見た有紀は、もう汚らしいものだった。濡れてテラテラ光っている乳房も、グラビアなどとは似ても似つかない程生々しく見えて、少年をして躊躇させた。

 他方、相方はもう踏み出していた。膣役から解放された柔球の内右の方を持ち上げて、両手でギュッと搾ってみる。

「ワッ!」

すると、噴き出した汁が顔面にぶち当たって、彼は悲鳴を上げた。

「ワハハ、顔射されたな」

見守る小林が笑う。

 祥吾は照れながら、今度は加減して下の方へ乳首を向けて、下へ下へとギュウギュウ搾った。スベスベとした皮膚はまるでウナギのように時につかみにくくもあったが、そこはボリュームがある為に、ちょっと力を込めると難なく鷲掴みに出来た。その根元から先端へ向けて、両の手で搾りに搾る。すると、出るわ出るわの新鮮なミルク。

「うっわ、スッゲー出る」

にわかに快活になって、少年は喜んだ。続々とミルクサーバーから噴射する乳汁は、腹を伝ってへそに水たまりを作った。それでもまだ止まらない。まるで、今朝から腹にたらふく呑まされた白濁汁がそこに溜まっていたのではないかという位に。

 今度は、左の乳房にも手を伸ばす。そうして乳輪近辺を片方ずつ握り、左右交互に引っ張って、ビュービュー母乳を飛ばす。

「ウワアー……!」

言葉にならない歓声が、後ろの少年達から漏れる。この遊びが羨ましいのだ。完全に玩具に対する憧れと同一である。

 現プレーヤーは、しかし観客に頓着することなく、メインの行動に出た。すなわち、飲乳である。ゴクリゴクリと喉が鳴る。

「吸い付いて。それから乳首を軽く噛んで引っ張ってみろ」

見届け人のアドバイスを得て、吸い付いた右乳首を甘噛みしてみる。

「ンヒッ!」

骸だったはずの母体から、軽く呻き声が鳴った。

「美味いか?」

「うん」

問われて、祥吾は迷わず答えた。本当は味などよく分からなかったが、女乳に吸い付いているだけで不思議と満足感があった。

 彼を見ていて、黙って追随したのが雅也だ。相棒の満足げな様子を見て、好奇心が勝ったのである。彼は、祥吾から左の乳房を奪うと、大口開けてそれへかぶりついた。

「ウィイヒッ!」

悲鳴を上げて、ビクッと痙攣したのは有紀だ。絶望の淵から生還し、泣きそうな顔で下を見た。そうして、また絶望に落ち込む。

「アァ……」

 またしても飼い犬に噛まれている、今は手ならぬ乳首だ。散々こき使ってきたガキ共が、各々我が左右の乳首を歯で引っ張っているのが目に飛び込んできたのだ。口腔を占める花村の所為で相好を歪ませながら、彼女は目を裏返した。

 雅也の参入と前後して、翼が終わり、慶介が取って代わる。彼は前方の後輩達に配慮し、背面から挿入して女体の半身を起こさせた。

「なあ、吸うのもいいが――」

小林は自身の勃起を弾いて、乳房の二人に語りかける。

「こっちでも味わってみな。さっき見てたろ。たまんないぜ?」

言われて、二人は弟子よろしく素直にすっくと立った。そして、柔らかな塊へ硬い塊を押し付けてみる。

「ハアァ……!」

裏筋に滑らかな感触を得て、雅也が震えた。ちょっと腰を引いて、再び押し出す。硬直した芯はどこまでもめり込んでいった。

 祥吾も面白がって、どんどん押し付ける。ツルリと滑って腋の方へ流れてしまう。今度は手で対象を持ち上げ、自身の上に乗っけてみた。すると、重みに耐えきれず、さしもの剛直も床を向いてしまう。下腹部に力を込めてみるが、やはり持ち上がらなかった。

 友人も同じことを試みた。巨大な乳房、片や小ぶりの陰茎なので、持ち上げた膨らみの下に二本ともすっぽりと覆い隠されてしまう。そこで各自ズリズリと動いて快感を探る。

「どうだ、楽しいだろうパイズリは。巨乳はな、こうやってチンポに遊んでもらうオモチャなんだよ」

師は持論を展開しだした。

「アイドルだの女優だのっても、要はおっぱいでチンポしごくのが仕事。乳のデカい女はみんなヤリマンだから、乳マンコする為にデカ乳ぶら下げて生きてるんだぜ」

ご高説を背景に、両名はその“デカ乳”一つ一つをそれぞれ相手にして、夢中で“乳マンコ”に勤しんでいた。女一人の両乳房に少年二人が腰を振って交尾する。小さな尻二つが並んで、女の上半身の前でヘコヘコ前後に揺れている。

 途中で思いついて、祥吾は乳首へ亀頭を押し付けた。コリコリに凝り固まって勃起した乳首。その赤は、初々しい亀頭の色よりもどぎつく赤黒く。

「(なんだ。偉そうに威張っていたって、おばさんは結局こんな恥ずかしいことされる乳マンコじゃないか)」

祥吾は心で有紀を嘲笑った。が、それは半ば強がりでもあった。ただでさえ敏感、経験不足、過剰な興奮の中で、局部をこするものあれば何でも性処理に使える年頃。まして、女の乳肉は刺激が強すぎた。もうずっとさっきからプルプル震えて昇天を我慢している。

 その点は、雅也もだ。同じく突起を突起でめり込ませて、そのまま動けずにいる。ちょっとでも動けば、すぐに漏らしてしまいそうだった。

「なんだ、お前ら、膝ガクガクじゃねえか」

気付いた小林がニヤニヤ笑った。

「よおし、イけ。乳マンコに中出ししてやれ。ぶっかけてやれ」

その許しを受けるのと、二人が漏らすのとほとんど同じだった。彼らは熟母の肩をがっしりつかみながら、二人して、胸板近くまで押し込んだ脂肪球の中央へ、母乳よろしくザーメンを噴射していた。

 陥没した乳首の皺の中へ、トロトロの子種汁が入り込む。子育ての為の汁と子作りの為の汁が混ざる。負けじとミルクタンクが、尿道の方へ母の汁を押し返す。まるで反抗期の息子へ、母の偉大さを思い出させようとするかのように。

 雅也は恍惚と射精しながら、女を見下ろして思った。

「(オレ、やっぱ嫌だな。こんな汚いやつ飲むの)」

 *

「ネー、お母さんは?」

そう尋ねようとして、瑞穂はセリフを飲み込んだ。もう何度も発しているその問いに、姉が納得のいく解答を返してくれたことはなかったからだ。彼女が、少し大人になった瞬間だった。

 とはいえ、まだまだ幼い瑞穂は、いまやシートに大の字に寝そべってチュパチュパ指を吸っている。もういい加減、母の乳が恋しい頃合いだった。いまだに乳を欲するのは、母の乳の出が止まないからか、それとも彼女が欲する故に乳の出が続くのか。あるいは、そのどちらもか。

 ただ、いずれにせよ確かなことは、娘の物であるべき母親の乳房は、男根の慰み物として交尾に使われる膣同様の生殖器へと変貌しており、あまつさえ娘の口ではなくオスの尿道に授乳している最中であるから、彼女がこの後すぐに飲むとしたら、そこには普段口にしているのとは違う味の、粘ついた白い液が混じっている確率が高かった。


〈つづく〉


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ママの枕 ~ラスト・ステージ~


 男は新聞を読みながら、コーヒーカップを手に取った。紙面には、人気俳優の三回忌を伝える記事が小さく出ていた。一般紙に載る位に知名度のあった役者であり、三年前は大騒ぎだった。しかし、時は残酷なもの。僅か三年で人々の関心は移ろいゆく。

 ジンの死は一般に原因不明とされていた。謎の死であることが、一層スキャンダラスに祭り上げられもした。しかしその真実は、違法薬物の過剰摂取によるもので、確信的にやったそれは、ある種の自殺であった。

 男は、新聞を畳み、テレビに目を移した。新しい人気俳優がそこに映っていた。世代は交代していく。“実力派若手俳優”として紹介されている彼は二枚目顔でなく、どちらかというと脇役で光る役者で、近頃テレビドラマに出る機会もすっかり増えていた。

「そうですね、やっぱり母ですかね」

“一番感謝している人は?”の質問に、彼ははにかみながら答えていた。映画の賞の受賞会見である。

 男はコーヒーを飲みつつ、その映像を見るともなしに見ていたが、すぐに興味を失った。というのも、部屋に青年が入ってきたからである。彼の息子だ。

「大学か?」

尋ねると、

「うん」

と、息子は短く答えた。

「朝めし食わないのか」

「うん、いい。時間ないから」

「そうか」

二人の会話はそれで途切れるかに見えたが、玄関に向かう息子がもう一言付け足した。

「今日、母さんの所に行ってくる」

彼は背中を向けたまま少し返事を待った。

「そうか」

父はそっけなく答えた。それを聞くと、青年は無表情にそのまま出て行った。

 父子は二人暮らし。だがそれももうすぐ終わりだ。息子が家を離れるのである。大学に入ったら一人暮らしをすると、随分前から約束していた。男手ひとつで育ててきた父にとって一抹の寂しさはあったが、男とはいずれそういう定め、仲違いしていないだけまだましと思って、彼は自分を納得させていた。

 テレビのスイッチを切る。芸能ニュースに彼は関心がない。かつて我が子がその業界の片隅に身を置いていた時さえ冷めていた。必死でマネジメントしていた妻と、その点温度差は歴然と言えた。あまつさえ、彼女はその活動の末に……
 
 狂った芸能界において、素人が生半可に出しゃばるものではない。先程の会見で称えられた母シズカはその考えを徹底した人だ。過去にプロダクションの社長ワダから関係を迫られ、泣いて退散した思い出もある。爾来彼女は、一切誰に媚びることもなく、息子の成長を陰ながら見守ってきた。

「あら、トモくんのお母様!」

そんな彼女が久しぶりに来社したのを、現在の所属事務所の女社長が満面の笑みで出迎えた。

「この度は受賞おめでとうございます。“お母様に感謝”って、会見で言っていましたね」

「いえいえ、私なんて何も。全てヒサキさんのお蔭ですから。本当に、いつもありがとうございます」

シズカは深々と頭を下げた。言葉通り、ヒサキには心から恩を感じていた。一度は芸能界から去っていたヒサキ、それに無理を言って連れ戻したのはトモである。思えば、トモが唯一言ったわがままだったかもしれない。

 もっとも、当初ヒサキは彼の要請を何度も拒絶した。これまで数々の子役が不本意な形で消えていくのを見てきた彼女。開けっ広げに枕営業に走ったカズエの娘で自らも幼い身空でそれにつき合わされたエリカも、打算的なギャルママ・ユイの子も、今や行方すら掴めない。それらに対する自責の念が、コウの失敗をきっかけとしてついに爆発したのだ。結果、彼女は事務所を退社し、畑違いの仕事に就いた。

 他方、その間もトモは、コツコツと活動を続けていた。特別目立った出世作にこそ縁がなかったが、それが返って功を奏した。

 例えば、かつての売れっ子タイガは、子役時代に売れ過ぎてその後のイメージ形成に失敗し、学業専念を言い訳に引退に追い込まれていた。世間とのずれに苦しむ彼は、今や大学そっちのけでパチンコ屋に入り浸る毎日という。

 その点、トモは知名度がなかった故に助かった。地味だが、しかし“継続は力なり”を地で行く姿勢で、確実に仕事をこなしていった。それがじわじわと業界内で認められ、芸歴の長さ故に自然と知己も増え、今回海外出品の作品に起用され注目を集めたのも、そうした必然性の上の実績である。習い事感覚で始めたのが、よく実を結んだものだ。

 振り返ってみて、彼ら親子程世間的常識と乖離せず、コネにも頼らずにコツコツとやってきた人達を知らない、とヒサキは思う。頼ると言えば、自分にだけだ。本当に、よく自分の方針に耳を傾けてくれ、信頼してくれた。だから彼らの為には一生懸命動いた。そこがコウ親子の場合とは大きく違った。

 折しも、ワダの急逝を聞かされた。とある子役の母親と例によって情事中、腹上死したという。彼の死は、そのプロダクションの経営を揺るがした。老舗とはいえ、あるいはその為余計に、彼の顔で食い繋いできた部分も大きかったのである。ワダとのしがらみも無くなった上、トモがピンチにして今なお己を頼ってきた。ヒサキは遂に決意した。

 今では、他の大手事務所と業務提携をしながら、自ら代表を務める芸能事務所の代表である。トモの人望は想像以上に高まっており、舞台系の大御所役者が助け舟を出してくれたり、他の若手俳優が彼に追随したりと、いつしか実力で人脈を勝ち取っていた。

「ごめん、呼び出して」

トモが母の下へ爽やかにやって来た。事務所で待ち合わせをしていたのである。外では、父親が車で待っている。

「いいの、仕事は?」

「うん、オフ貰ったから」

そう言うと、彼は社長にウインクする。

「ええ、ごゆっくり楽しんでらして」

ヒサキは笑って、これから家族水入らずの食事会に向かう親子を送り出した。その顔はとても自然で晴れやかな笑顔に包まれていた。タレントを支え、導ける素直な喜びに、ようやっとたどり着いたのだった。

 その頃、もう一方の親子も久々の対面を果たしていた。

「調子どう?」

病室に入ったコウは、母のベッドの傍へ立った。母から返事はなかった。ただ薄ぼんやりとした目で、テレビ画面を見ていた。そこにも、たまたまトモの会見が映し出されていた。かつての同僚との間には、挽回しようもない差が開いていた。もっとも、もう一般人である彼にとって、それは気に病む材料ではない。

 コウはテレビの電源を切った。

「どう、元気?」

もう一度、今度は相手の目を覗き込んで尋ねる。母は煩わしそうに答えた。

「ええ、ぼちぼちね」

目を合わせようとはしない。その化粧気のないやつれた頬に、ほつれ毛がぱらりと落ちた。

「そっか」

二人は黙った。息子は窓の外を見、母親はシーツの一点に目を落としている。

 あの日、レイコのパーティーで失神したミナミは、そのまま病院へ担ぎ込まれた。夫には過労だと告げられた。予め体は綺麗に清められており、且つレイコに意を含められた周囲が口裏を合わせ通した。入院は一週間程度だった。

 家に帰った彼女は、しばらく大人しくしていた。もう芸能界のことは一切言わなかった。ちなみに、入院中を含め、ジンとはそれから一度も会うことがなかった。

 異常な行動が見られるようになったのは、約一年程経った頃からである。突如奇声を上げ、意味不明なことを口走るようになった。最初の内は夜中にうわ言を発する程度だったのが、昼間でも寝ぼけているような状態になった。そして、段々と家事を放棄するようになった。洗濯もせず、買い物にも行かず、夫が帰宅すると、朝家を出た時のままの姿勢で、彼女は居間に座っていた。

 ストレスだと診断された。夫は、やむなく妻を実家に帰した。だが、これが良くなかった。田舎では世間体を気にし、とりわけ妹夫婦が彼女を煙たがった。他方、ミナミも鬱屈する気持ちを発散する為に飲み歩き始めた。すぐに良くない噂が立った。中には男がらみのふしだらなものもあった。やがて、彼女は返却されてきた。

 夫が離婚を決意したのは、彼女がコウに暴力を振るいだしたからである。それは、しつけの域を超えていた。虐待、それだけは耐えられるものではなかった。

 独り身になったミナミは、夜の仕事を転々としつつ、心身共に疲弊して入退院を繰り返した。自暴自棄という病は、治る見込みがない。

「今度、一人暮らしするんだ」

コウはぼそりと言った。それに対する反応はない。まるで独り言を言ったように、ただ壁に反響しただけだった。

 彼は、母親の堕落に少なからぬ責任を感じている。その当否はともかく、それが彼のトラウマには違いなかった。しかし、同時に彼女が憎くもあった。だから、憐みの情は無かった。自分でも嫌になる位、冷たい感情がそこに冴え渡っていた。

「(もうここへ来ることもないな)」

コウは、僅か十分足らずの見舞いを終えて、そう思った。家を出るのは彼なりの決別である。もう背負っているもの全てを降ろして、新しい人生を始めたかった。

 そんな青年が、病院を出た足で向かった先は、ラブホテルである。ここで彼は、今日初めて会う男性会社員に体を売る。それが、学生である彼の副業だ。

 因果は絶てない。


〈おわり〉


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